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石川温のPCスマホニュース解説 第4回

「変なSIM」「クラウドSIM」参入で市場は活況:

海外Wi-Fiレンタルよりお得な選択肢

2018年07月23日 09時00分更新

文● 石川温

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■NTTドコモ「1時間300円」

 NTTドコモは7月20日から9月30日まで、1回24時間980円で提供している「パケットパック海外オプション」のキャンペーンを実施する。

 日本人が多く渡航する15の国と地域において「1時間300円、3日間2480円、5日間3980円、7日間5280円」という選択肢を新たに用意したのだ。これまでは24時間ごとに接続しなおす作業が必要だったが、「ちょっとだけ使いたい」あるいは「複数日滞在したい」という場合、まとめて安価に使えるようになった。

 日本で契約しているプランのデータ容量がそのまま減る仕組み。いつものスマホが普段どおりの感覚で使える、というのが大きなポイントだ。

■KDDI「Wi-Fiルーター不要!」

 KDDIは8月1日から9月30日まで、1回24時間980円の「海外データ定額」で、アメリカ本土とハワイなら何度使っても利用料金が無料になるという「Wi-Fiルーター不要!ハワイ・アメリカ無料キャンペーン」を実施する。

 海外データ定額も前述のドコモと同じように、国内で契約しているデータ容量が減る仕組みだ。

 キャンペーン名にあえて「Wi-Fiルーター不要」と銘打つ背景には、海外渡航者向けレンタルWi-Fiルータービジネスが好調に推移しているという事情がある。

 MAYA SYSTEMによれば「日本から海外に渡航する人はさほど増えていないが、Wi-Fiルーターを借りていく人の数は増えている」(担当者)。

 実は、「Wi-Fiルーターを借りている人が増えている」ことで、最も頭を痛めているのがNTTドコモやKDDIといったキャリア関係者なのだ。

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