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ポタフェス 2018夏 第3回

イベントの声が、製品の将来を決める

みんなの意見で「いい音」目指せ、ユーザーと一体化した製品開発

2018年07月15日 07時00分更新

文● きゅう 編集●ASCII

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 7月14日と15日にベルサール秋葉原で開催中の「ポタフェス 2018 SUMMER」。ヘッドフォンイベントの良さは、やっぱり開発者と参加者の距離感の近さ。実際の声を聞きながら、よりよい製品づくりにつなげていこう、ユーザーと一体になって製品開発をしようという姿勢は取材していて心地よいものだ。

 最近では比較的よく見かけるようになった、複数の試作機を展示して、意見を聞くスタイルの展示をいくつか紹介する。

鮮烈な鳴りに襟を正す、桐製ヘッドフォン

 まずはオンキヨーブースで展示されていた「桐製ヘッドフォン」。一昨年の春あたりから展示会で出展されてきたもの。かなり具体的な形となり製品化が近づいているなという印象だ。

桐製ヘッドフォン

 ドライバーは直径50mmで、セルロースナノファイバー振動板を採用。高剛性かつ軽量で付帯音の少ない特性。ハウジングは和楽器でよくみられる綾杉彫を採用したとのこと。桐の多孔質特性を最大化し、不要な反射を防ぎ、響きを良くするための技法とのこと。これによってハウジング部が均質かつ全体的に響くそうだ。

 見た目は和のテイスト、そしてナチュラルなテイスト。バランスケーブルなども用意されていてじっくりと試聴できた。展示を担当する方が、試聴したユーザーの声を真摯に聴いている姿が印象的だった。

茶系のイヤーパッドと金属のフレームを使ってナチュラルな雰囲気にまとめている。

ケーブルも品位が高そうだ。

 筆者も実際に聴いてみたのだが、まず高域がピーンと伸びた感じで、音はハッキリ。独特な響きがあって、いわゆるHi-Fiサウンドとは一線を画する感じなのだが、(ちょっと語弊があるかもしれないが)拍子木を叩いたときのようなカラッとしつつも、メリハリやピーンと張りつめたような緊張感もあった。木材ということでイメージする、ぬくもりとか、柔らかさとはちょっと趣向の異なる、なかなかに鮮烈なサウンドである。

 半面、低域の量感だったり、ビート感などは、響くぶんややあいまいになるので、好みが分かれそうだ。ジャンルの相性も多少ありそうだが、こういう個性や主張のある音は貴重である。ぜひ製品化を期待したい。

メーカー、販売店、ユーザーの3者コラボでイヤフォン開発

 オウルテックは、ユーザー、e☆イヤホン、オウルテックの3者が一体となったプロジェクトとして新イヤフォンを開発中。過去にユーザー参加の公開企画会議も実施している。ブースにドライバーは一緒で、異なるテイストに調整した2つの試作品を持ち込み、好きな方に投票してもらうデモを実施していた。

試作機

 ドライバーは「intime 碧 -SORA- 」などでも知られる、オーツエィド(O2aid)製。メイド・イン・ジャパンのイヤフォンを3万円以下で作りたいとする。ハウジング形状は卵型で、クリアな中高域と全体バランスのとれたサウンドと、より低域を強めた音質の2種類を用意してきたとのこと。

見た目は一緒だけど、異なるテイストの試作機、人気が高いのはどちら?

 果たしてどんな製品に仕上がるだろうか?

交換ノズルで音をチューニング、ユーザーの声を聴く

 JVCケンウッドのブースでは、「HA-FD01」用の試作ノズルを3種類用意し、人気投票を行っていた。それぞれ純チタン、リン青銅、無酸素銅。カスタマイズ性が楽しい製品だけに、こういった趣向でより自分の好みに合ったテイストに詰めていけるのであれば面白そうだ。

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