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アスキー・ジャンク部リターンズ 第228回

きちんと辛いのがえらいぞ:

マクドナルド「スパイシーロコモコ」大当たりかもしれない

2018年07月11日 17時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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「スパイシーロコモコ」
マクドナルド
7月11日発売
440円
http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/locomoco/

マクドナルド、夏の定番が今年も登場

 日本マクドナルドは「ロコモコ」シリーズを7月11日から全国のマクドナルド店舗にて期間限定で販売する。ややこしいが、マクドナルドの“ロコモコ”は、あくまでハワイ料理のロコモコをモチーフにしたバーガーであり、ロコモコそのものではない。

 つなぎや添加物が入っていないという「肉厚ビーフ」、玉子、レタスを、特製粉チーズバンズで挟んだバーガー。マクドナルドオリジナルの肉汁・野菜の旨味が凝縮したグレイビーソースが肉汁の旨みをさらに引き立たせるとうたう。単品価格390円〜、バリューセット690円〜。ちなみにハワイ州観光局から公認されたメニューである。

マクドナルド「ロコモコ」。2015年に初登場した「ロコモコバーガー」が原型。そこから肉厚パティを採用し、名称が「ロコモコ」になった。“バーガー”が外れて、モチーフにしたハワイ料理とまったく同じ名前になったのは、すこしややこしい気もする

 ちなみに発売日の7月11日は日本記念日協会公認の「ロコモコ開きの日」。「由来は『夏 (7) のいい (11) 日』の語呂合わせです。毎年この『ロコモコ開きの日』にハワイのエナジーフード『ロコモコ』を食べて元気をつけ、この時期から本格化する日本の暑い夏を乗り切ってほしいとの願いが込められています」(ハワイ州観光局、2017年のリリース)。ほんとかよ!

 ともかく、ロコモコシリーズは3種類をラインナップしている。まず、通常のロコモコ。クリーミーでコクのあるというチェダーチーズをはさみ、まろやかな食感とおいしさをプラスしたという「チーズロコモコ」(単品価格420円)。そして、スモーキーなベーコンと、ハラペーニョ・チリペッパー入りでガーリックの旨みが効いているという特製ソースによる辛口テイストの「スパイシーロコモコ」(単品価格440円)。いずれも朝マック販売店舗では10時30分からの販売となる。

マクドナルドの2018年ロコモコシリーズ

 ちなみにカロリーは、ロコモコが510kcal、チーズロコモコが560kcal、スパイシーロコモコが507kcalとなる。どうしてベーコンが入っているスパイシーロコモコが一番少ないのか、ちょっと気になるが(栄養成分 一覧表 | メニュー情報)。

 今回は、スパイシーロコモコを取り上げたい。ロコモコ、チーズロコモコは2017年にも発売されており、食べたことがある人もいるだろう。しかし、スパイシーロコモコは初登場なのだ。

スパイシーロコモコ。いかにもな赤い包装紙

ベーコンの存在と特製ソースの味わいが効いている!

違いは特製ソースとベーコン

 マクドナルドのロコモコの決め手は、グレイビーソースにある。コクと甘みがあり、どっしりとした後味が舌に残るソース。粉チーズをトッピングしたバンズもあいまって、かなりの食べごたえをほこるのが特徴だ。

 それをふまえたうえで、スパイシーロコモコを食べると……これは、よい。派生形として実に理想的だと思う。大当たりかもしれない、とさえ感じる。

 なぜ、そこまで褒めるのか。まず、ベーコンをプラスしたことが大きい。グレイビーソースが甘口のため、ベーコンの塩気が味を引き締める。その上でボリューム感も増えている。大げさに言えば、質も量も向上。通常のロコモコにプラスワンする具としては、ベーコンはもっともよいチョイスではないか。

とにかく、ベーコンの存在が効いている

 特製ソースもすばらしい。子供みたいな言い方で恐縮だけれど、ほんとうに辛いのだ。なんちゃってではなく、きっちりスパイシー。しっかりとハラペーニョの辛味が舌に残る。がんばりました、えらいぞ、という感じ。これが、ビーフ、玉子、ベーコンという具だくさんぶりに統一感をもたらしている。後味ピリっとで、実に夏らしい。

勘違いされやすそうだが、これは通常のロコモコと同じグレイビーソース。実は特製ソースはレタスの下あたりにある

断面を見ると具だくさんだが、味がまとまっている

 440円とマクドナルドにしては高いが、500円以下でこの完成度は、かなりよくできているのではないか。近年のマクドナルドの期間限定メニューとしては上位に来ると思う。辛いのがとても苦手というわけでもないなら、強く勧めたい。

 難点は、ちょっと食べづらいこと。別にマクドナルドを責めたいわけではない。もともと挟んでいるものが多いので、ズルっと中がこぼれやすいのだ。撮影の関係で包装紙をすべて開いたが、実際に食べる際は、これに包んでこぼさないようにすることをオススメしたい。

 とにかく、クオリティーは見事。「もっとおいしいバーガーがある」「この程度で完成度をどうこう言うのか」といった意見もあるかもしれない。しかし、マクドナルドという店舗数の多いハンバーガーチェーンで、440円の価格にこれだけのものを収めたメニューを提供できる点は、評価されてしかるべきだろう。この夏に食べておきたいバーガーの筆頭といえる。ぜひチェックしてほしい。


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