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製作総指揮と脚本を務めたコリン・トレボロウ氏にインタビュー

コリン・トレボロウ氏が語る『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、バヨナ監督の手腕を絶賛

2018年07月12日 17時00分更新

文● 八尋/ASCII

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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

 映画史に名を刻んだ『ジュラシック・パーク』の続編となる「ジュラシック・ワールド」。2015年に公開され、大ヒットを記録した。そして7月13日、最新作となる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開される。

 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の舞台は、テーマパークであり豪華リゾート地であったジュラシック・ワールドが、解き放たれた恐竜たちによって破壊された事件から3年後。恐竜たちは大自然で自由に生活を始めていた。しかし、島で火山噴火の予兆がとらえられており、恐竜たちの生死を自然にゆだねるか、救い出すかの判断を人間たちは迫られていた。

 そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェン(クリス・プラッド)は、ジュラシック・ワールドの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)とともに恐竜たちを救うべく行動を開始するが、恐れていた島の大噴火が発生してしまい……。

 『永遠のこどもたち』や『インポッシブル』で知られるフアン・アントニオ・バヨナ監督がメガホンをとり、前作で監督・脚本を務めたコリン・トレボロウ氏は製作総指揮と脚本を担当している。

 今回、コリン・トレボロウ氏とJ・A・バヨナ監督にインタビューを実施した。まずはコリン氏のインタビューから紹介する。

コリン・トレボロウ氏J・A・バヨナ監督

我々人間がリアルに直面している問題をリアルに伝える物語だが
楽しめる要素もたくさん取り入れた

コリン氏は前作では監督と脚本を務め、本作では製作総指揮と脚本を担当

ーー前作ではジュラシック・ワールドが崩壊し、“恐竜から逃げる”物語でしたが、本作ではオーウェンやクレアが“恐竜を救う”物語になりました。救う物語にしたのはなぜですか?

コリン・トレボロウ氏(以下、コリン):本作は、感情移入できるテーマというのを前面にだしたかったんです。人間と恐竜の関係を、人間と動物の関係になぞらえて描いています。動物の中にも、対面したら食べられてしまうような危険があります。しかし、そういった動物の命も敬意をもって保護していかなくてはいけません。恐竜も実際に生存している生き物と同じなんです。物語を通して、実際に我々人間が直面している問題に関してリアルに伝えられる物語をつくりたかったんです。

ーー事前に拝見させてもらって、テーマに関してもすごく伝わったのですが、やはり『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』はエンターテインメント作品であると思っています。テーマとエンターテインメントのバランスはどう考えられましたか?

コリン:その点は、注意深くバランスを考えてつくりました。やはり、スリルやロマンス、笑える部分というのを求めて映画館に来る人もいると思いますので、しっかり提供できるよう心掛けました。それと同時に、地球の歴史をみると人間が存在していたのはわずかな時間で、宇宙規模でみると人間はちっぽけな存在であるというのを恐竜が教えてくれます。ただ、説教臭いメッセージを伝えるだけの映画にはしたくなかったのは確かです。

ーージュラシック・ワールドが崩壊するというシナリオは、どの段階からあたのでしょうか。

コリン:前作をつくった後にしたためた脚本のなかにありました。ただ、あのような印象に残るような映像になったのは、バヨナ監督の手腕だと思います。

放棄されたジュラシック・ワールドで、大噴火が発生してしまう

ーー劇中、ガラッと舞台が変わりますが、これはどんな意図があったのですか?

コリン:建物の中で恐竜から逃げるというのは、ジュラシック・パークの1作目でも似た展開があったと思います。ジャングルの中ではなく、研究所や施設がある建物の中での展開も描きたかったんです。バヨナ監督はホラーの手腕があるため、そこを発揮してもらいました。

後半、建物の中を中心に物語が進行する

ーーオーウェンとクレアの関係は、前作の終わりから想像したものとは違いました。2人の関係はどのように描こうと思ったのでしょうか。

コリン:前作から3年経っていますので、彼らの関係も進化しています。前作では危険な状況に一緒に放り込まれたことで、特別な感情を抱くようになりましたが、普段の生活に戻ると、うまくいかないこともありますよね。本作ではそれぞれが恐竜に対する違う責任を感じており、そのなかでともに行動するうちに再び近い関係になっていきます。

ーー本作から登場するフランクリンとジアは、物語の中でクスッと笑えるような役を担っていました。2人のキャラクターはどのようにして生まれたのですか?

コリン:2人は、生まれたときから『ジュラシック・パーク』がありました。恐竜が世の中にいて当たり前な世代というのを登場させたかったんです。また、恐竜を治す獣医、恐竜を助けたいと思うキャラクターも出したかった。それがジアです。フランクリンは、恐竜に追われたらどうしようという恐怖が前面に出ているキャラクターで、観客の気持ちを映し出すようなキャラクターです。今後も、こういった感情移入できるキャラクターは登場させていきたいですね。

観客の感情に近いキャラクターのジアとフランクリン

ーー今後もというお話が出ましたが、本作の最後では大変なことになっています。今後どうなってしまうのでしょうか。

コリン:それは……3年後に劇場で確認してほしいですね(笑)。ただ、ドクター・ウーが胎盤をいくつかの企業に売ってしまったので、彼に限らずクローンをつくれる状況になってしまいました。はたしてどうなるのでしょうかね。

ーー個人的にオーウェンとブルーの関係が大好きなのですが、人間と心を通わせられる恐竜という発想はどのようにして生まれたのでしょうか。また、次回作にブルーは登場しますか?

コリン:人間と心を通わせる動物との関係性を恐竜でも描きたかったからです。恐竜が人間を食べるため、人間が恐竜から逃げるだけの存在にしたくなったんです。オーウェンとブルーの関係を描いた結果、多くの人が感動してくれました。特に子供たちからの反響がよく、我々としてもそこから発展させていく物語をたくさんつくれました。ということで、もちろん次回作にも登場しますよ。

前作から引き続き登場するブルー
オーウェンとブルーの絆は本作でも要注目だ

ーーありがとうございました。

 次回は、J・A・バヨナ監督へのインタビューを紹介する。

 2人のインタビューを実施して、コリン氏と共同で脚本を担当したデレク・コノリー氏が観客を楽しませるため、世の中に対して伝えたいメッセージが詰まった脚本を、バヨナ監督が見事に映像化した作品なのだなということがわかった。人間が蘇らせた恐竜が、果たしてどんな運命をたどるのか、オーウェンをはじめとした登場人物がどうなってしまうのか、ぜひ劇場で確かめてほしい。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、7月13日より全国ロードショー。

作品情報
作品名:『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ
製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ
キャラクター原案:マイケル・クライトン
脚本:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
監督:J・A・バヨナ
キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム
配給:東宝東和

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