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ASCII STARTUP 業界ポジトーク第46回

BtoCスタートアップのプレゼンプラットフォーム「sprout#23」レポ

飲食店のフードロスが社会貢献とマーケに一石二鳥

2018年07月11日 07時00分更新

文● ぺーたろー/納富 隼平 編集●ガチ鈴木/ASCII STARTUP 撮影●Yuta Sugimoto

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 みなさんこんにちは、pilot boatのぺーたろー/納富 隼平(のうとみじゅんぺい)です。toCをテーマに業界ポジトークを担当しております。今回はpilot boatと、co-baを運営しているツクルバが主催している「sprout」というイベントのレポートです。

 sproutとは2ヵ月に1回程度渋谷で開催している、toCサービスを運営しているスタートアップだけが登壇するピッチイベントです。渋谷のあちこちの会場で移り変わり開催しているのも特徴です。スタートアップといえば渋谷が思い浮かぶので、渋谷の色んなプレイヤーを巻き込んでイベントを開催しているんです。今回の会場はEDGEof

会場のedgeof。今回も100名の方々にお越しいただきました!

 さて、sproutはスタートアップのサービスをオーディエンスのみなさんに楽しんでいただこうというイベントです。なので審査をするのもオーディエンスの方々。その場で投票していただき、すぐに結果がわかるようになっています。

ユーザー・店舗・社会三方良しのフードシェアリング

 この日優勝したのはTABETEを運営するコークッキング。TABETEはフードロス削減をねらう国内初のフードシェアリングサービス。まだ「安全に」「おいしく」食べられるのに廃棄の危機にある食事を「レスキュー」しにいくソーシャルなサービスです。

コークッキングの川越さん(左)と司会ののんたん。なんか似てますね

 飲食店では需要予測の失敗や急なキャンセルなど、どうしても日々フードロスが出てしまいます。ただそれをそのまま捨ててしまうのは、金銭的にも社会的にも良いこととは言えません。そこで飲食店は出てしまったロスフードをTABETEに登録。ユーザは「レスキュー」できるお店やフードを選択し、事前決済を済ましてお店までフードを取りに行く、というフローです。

 興味深かったのは、ユーザーの中には一度TABETEで訪れたお店に、次は通常の客として行くことがままあるということ。ということは店舗からするとTABETEは、ある意味で広告宣伝としても機能しているということです。代表の川越さんがもともと飲食店勤めであることもサービス開発に役立っているようそう。

 ソーシャルビジネスの側面ももつTABETEですが、ユーザーも店舗も社会も救うサービスとなっています。現在はウェブ版のみで提供しているとのことですが、アプリの開発も進めているそうです。お気に入りのお店からプッシュ通知なんかが来たら、ついつい行ってしまいそうです。

”KAWAII”を発信するwebメディア

 ジェネリーが運営するのはLafary(ラファリー)。

ジェネリーの榊原さん

 ラファリーは日本独特の文化として注目を集める”KAWAII”に特化したサービス。100人のインフルエンサーと提携しながら情報発信をしています。現在はメディアを中心に運営していますが、”KAWAII”のD2Cやキャラクターなどを製作に取り組んでいるところ。すでにサンリオなどの大手ともタイアップしていたりと、この業界での実績も積んでいます。

 私は31歳男性で基本ぼっちなので、まわりに対象ユーザーがおりません。どなたか感想を共有いただけると嬉しいです。

目標にむかって「自動で」貯金してくれるアプリ

 ネストエッグが提供するのは「自動貯金アプリ」finbee(フィンビー)。

田村社長が体調不良のため、急遽代打のネストエッグ江口さん

 貯金をしようと思ってもなかなかできない、という方は多いのではないでしょうか。そこでfinbeeでは自分の銀行口座から貯金用講座へ、ルールに従ってお金を「自動で」移動させてくれます。ルールというのはたとえば、「毎日300円」「5000歩歩いたら1000円」といった具合です。こうやって自動で貯金をしていくことで、ユーザは無理なく貯金をしているようです。「新しいバッグに3万円」、「海外旅行のために30万円」といった具合に、目標とセットで貯金する方も多いのだとか。

 ちなみにカップルや家族など、ほかの方と一緒に貯金することもできるそうですが、大丈夫です、私は独り身です。お気持ちだけいただきます。

子供服を社会でシェア

 「子供服のソーシャルクローゼット」を謳うのはキャリーオン。子供服を販売できて、購入もできるCtoBtoCのサービスです。

キャリーオンの長森さん

 まだ着れるのにすぐにサイズアウトして着れなくなってしまうのが子供服。フリマアプリに出展してもいいのですが、子育てに忙しいママにとっては撮影や配送をいちいちやるのは大変です。そこで登場するのがキャリーオン。

 ユーザーはキャリーオン専用のバッグに販売したい子供服を詰め込み、送付するだけ。査定に納得すれば、キャリーオン内で使えるポイントなどを受け取ります。もちろんほかのお子さんの洋服も出品されているので、そちらの購入も可能です。まだ着れる洋服を誰かに使ってもらう、まさに洋服を社会でシェアする取り組みというわけですね。

 私も「すごい、使ってみよう!」と思ったのですが、子供もいなければ予定もありませんでした。数年後にレビューを書きたいと思います。

最初に「仲間」を探すためのプラットフォーム

 この日最後に登壇したのは仲間集めプラットフォームのtomoshibi

 新しい事業やサービスをはじめようとするとき、資金や場所も大事ですが、「仲間」は最重要な要素。tomoshibiはそんな仲間を集める手伝いをしてくれます。

 tomoshibiの使い方はいたってシンプル。何をなぜやりたいのかをtomoshibiに掲載し、自分でもSNSで発信。想いに共感してくれるユーザーから参加リクエストが届いたらチームに招くかどうかを検討します。学生団体から一般企業、スタートアップまで仲間を必要とするいろんなところでの使用を見込んでいるとのことです。

 コミュ障の私でも……使えるでしょうか……。

 さてTABETEが最優秀賞で幕を閉じたsprout#23。登壇者も募集していますので、「toC」「スタートアップ」の方はぜひともご連絡くださいね!


ぺーたろー/納富 隼平(Notomi Jumpei)

著者近影 納富隼平

合同会社pilot boat代表社員CEO/ライター。
1987年生まれ。2009年明治大学経営学部卒、2011年早稲田大学大学院会計研究科修了。在学中公認会計士試験合格。大手監査法人で会計監査に携わった後、ベンチャー支援会社に参画し、300超のピッチ・ベンチャーイベントをプロデュース。
2017年独立して合同会社pilot boatを設立し、引き続きベンチャー支援に従事。長文スタートアップ紹介メディア「pilot boat」、スタートアップ界隈初心者のためのオンラインサロン「pilot boat salon」podcast「pilot boat cast」、toCベンチャープレゼンイベント「sprout」を運営。得意分野はFashionTechをはじめとするライフスタイル・カルチャー系toCサービス。各種メディアでスタートアップやイノベーション関連のライターも務める。
Twitter: @jumpei_notomi

■お知らせ
 toCスタートアップのプレゼンイベント「sprout」を、2ヵ月に1回程度渋谷で開催しています。詳細はsproutのFacebookページから! 次回は7月下旬~8月上旬に開催します。レポする予定ですのでお楽しみに。もちろんリアルでの参加もお待ちしています!

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