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しっかり考えられたエアフローが魅力

DeToNatorコラボゲーミングPCはこだわり冷却で高い性能を安定動作!

2018年07月04日 07時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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「G-Master Spear B360AS-Mini-DTN」

 CPUにCore i5-8400(2.8GHz)、GPUにGeForce GTX 1060を採用するなど、ゲーミングパソコンとして十分な性能を持つ「G-Master Spear B360AS-Mini-DTN」。その性能の高さはベンチマークソフトを使って前回確認したが、今回はもうすこし突っ込んだ部分、CPUやGPUの熱などについてチェックしていこう。

エアフローが考えられたCPUクーラーの配置は完璧!
Core i5-8400の温度はどこまで上昇する?

 G-Master Spear B360AS-Mini-DTNに採用されているCPUクーラーは、サイドフローとなる Cooler Masterの「Master Air MA410P」。4本のヒートパイプでCPUからの熱を移動し、厚さおよそ158.5mm、幅116mmの大型ヒートシンクで拡散させ、その熱を12cmファンからの風でしっかりと熱を奪い取ってくれる製品だ。ファンにはLEDを搭載した「MasterFan 120 Air Balance RGB」を採用しているので、単純に冷やすだけでなく、ライトアップパーツとしての役割も担っている。

大きなヒートシンクとしっかりと冷やせる12cmファンを組み合わせた、「Master Air MA410P」。側面から風を吹き付けるサイドフローは、高速CPUを冷却するのに定番のスタイル

 CPUクーラーの使い方で感心したのが、すぐ背後にある背面ケースファンと高さがしっかりと合わせてある点だ。これにより風の流れが直線となり、CPUクーラーからの熱風をケース内へと拡散させずに、そのままケース外へと排出できるようになるわけだ。ケース内温度の上昇を抑え、CPUやグラボのクーラー性能低下を未然に防いでいる。

ケースファンとCPUクーラーが直線で高さを合わせて並んでいるというのは珍しい。前回も紹介したが、こういった細かな工夫が同じBTOパソコンでもメーカーによる違いが出る部分だ

 CPUクーラーがしっかりと性能を出せる装着方法となっているものの、気になるのは実際の温度。ということで、負荷をかけた場合のCPU温度を見ていこう。

 まずはCGレンダリング速度でCPU性能を測る定番ベンチマークソフトの「CINEBENCH R15」でチェック。このテストは全コアをフルにぶん回すため、かなりの高負荷となる。温度は「HWiNFO」でCPUのパッケージ温度を計測。このログから温度変化をグラフ化したのが、次の図だ。

一気に高負荷がかかることもあり、温度は55度オーバーまで一気に上昇。ただし、最大温度は59度までしか上がらなかった

 高負荷となるためCPUの温度は一気に上昇しているものの、55度を超えたあたりでとまり、その後ゆっくりとした上昇へと変化している。グラフは右肩上がりになっているものの温度そのものは大きく変化していないため、さらに負荷が続いたとしても、60度前後で安定してくれそうだ。

 もうひとつ負荷テストとして、CINEBENCH R15よりも長時間負荷をかけた場合を試してみよう。ストレステスト用のソフトとなる「OCCT」を使って「CPU:OCCT」テストで10分間負荷をかけ、その後アイドル状態で5分間CPU温度をチェックするというテストだ。単純に負荷をかけるだけでなくアイドルでも計測したのは、負荷が止まった後でもCPUの温度が高止まりしていないかを確認したかったからだ。

「CPU:OCCT」でテスト時間を15分、終了前の待機時間を5分とし、10分の負荷とそれに続く5分のアイドルというテストを実現している
1分あたりで少し飛び出している部分があるが、それ以外はフラット。57度以下で安定していた

 温度の変化は少し変則的で、最初の1分くらいまでは上昇、その後下がって57度以下で安定した。ピークこそ62度まで上昇しているが、それでもまだ62度だ。CPUの動作温度範囲を考えれば、まだ20度くらい余裕がある。また、OCCTよりも長時間のテストのため、2分を超えたあたりからはCPU温度がフラットになっていて、安定した動作になっているというのが読み取れる。

 なお、負荷を止めた後はすぐに40度まで低下し、そこから徐々に下がって3分くらいで31度にまで落ちていた。負荷を止めても温度が高止まりせず、かなり冷えているというのがよくわかる結果となった。長時間負荷が続くような動画のエンコードはもちろん、間欠的な負荷がかかる用途でも、安心して使えそうだ。

 ちなみに、CPUの動作クロックはどう変化していたのかも見てみよう。

最初の約1分間だけ3.8GH前後、それ以降は3.4~3.5GHzあたりで細かく変動しているといった動作に

 最初だけ3.8GHzくらいまで上昇しているが、これは1分程度。それ以降は3.4~3.5GHzあたりで安定し、たまに3GHzまで落ちるといった動作だ。CPUの動作クロックが細かく変動するというのは一般的な動作なので、これに関しても問題ない。

 面白いのが最初の1分間は高クロックがほぼ維持されること。温度が上昇するまでの短い時間とはいえ、これだけ高速動作に耐えられるなら、間欠的な負荷であれば高い性能が維持できそうだ。

ゲーミングPCだから、やはりゲーム中の温度が気になる!

 ここまではCPUの温度ばかりに注目してきたが、G-Master Spear B360AS-Mini-DTNはGeForce GTX 1060を搭載したゲーミングマシン。やはり気になるのはゲーム中にどのくらいの温度になるのかという点だ。

 その前に、搭載しているビデオカードについて少し見ておこう。このビデオカードはASUSの「STRIX-GTX1060-DC2O6G」で、低負荷時はファンの回転が止まるセミファンレス仕様。ゲームなどでGPUに高い負荷がかからない限り、騒音が大きくならないというのがメリットだ。また、メモリーを6GB搭載したモデルなだけでなく、若干のオーバークロック仕様となっているところも魅力的だ。

2つのファンを搭載したビデオカード。ミドルクラスとなるが、多くのゲームが快適に動作する実力がある

 CPUクーラーと同じくケース内での冷却が考えられており、前面のケースファンがビデオカードにちょうど当たるように設置されているのがポイント。ビデオカード周辺に留まりがちな熱気を動かし、冷却しやすいエアフローを実現している。

CPUクーラーと背面ケースファンのように、前面のケースファンはビデオカードにあたるよう設置されている

 さて、気になる温度を見ていこう。負荷としては「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(FF15ベンチ)を使い、ベンチマークソフトの開始から終了までの温度をチェック。温度は先ほどと同じように、「HWiNFO」を使って計測した。設定は負荷を高めにするため「高品質」「1920×1080」「フルスクリーン」とした。

CPU温度はほとんどのシーンで50度以下。GPUも最大で69度までしか上昇していなかった

 GPUへの負荷がメインとなるため、CPUの温度は最大でも58度、ほとんどが50度以下という低い温度を維持。GPUは負荷が高いので69度まで上昇していたものの、動作としては余裕のある温度だ。これなら間違いなく、安心して利用できる。なお、GPUの動作クロックを見たところ、全シーンでほぼ1759MHz以上を維持していた。定格であれば最大1708MHzだが、オーバークロックモデルということで、それ以上の速度が常時出せているというのがうれしい。

ケースは小さめでも騒音は小さく満足度が高い

 ケースにFractal Designの「Define Mini C Black TG」を採用し、コンパクトで静音性にも優れているのはもちろんだが、中身もしっかりと冷却され、性能がフルに発揮できているのが確認できた。

 ゲームが快適にプレーできる十分な性能、パーツををしっかりと冷却してくれるクーラーやファン構成により、G-Master Spear B360AS-Mini-DTNは実力のある静音ゲーミングパソコンとして完成度の高いモデルになっている。水冷ではなく、空冷でもここまで静かに、そして強力に冷却してくれる構成というのは珍しい。15万円を切る価格で、こだわった作りとなっているものは、そうそうないのでないだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 G-Master Spear B360AS-Mini-DTN
CPU Core i5-8400(2.8GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1060(6GB GDDR5)
メモリー 8GB
ストレージ 320GB SSD
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース USB 3.1端子×2、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、USB Type-C端子、DisplayPort×2、HDMI 2.0端子、DVI-D端子、有線LAN端子、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、8CHオーディオポート、PS/2端子×2
サイズ およそ幅212×奥行399×高さ399mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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