このページの本文へ

「Optiplex」新シリーズや液晶ディスプレー「P」シリーズ

デル、せまい机を広々使える液晶、パソコン新製品

2018年06月26日 20時00分更新

文● 中山智 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 デルは6月26日、「OptiPlex」シリーズをはじめとするビジネス向けクライアント製品の新製品発表会を開催した。パソコンはインテルの第8世代CPUを搭載したほか、液晶一体型機(AIOモデル)には27型の大画面タイプ「OptiPlex 7760」をラインアップ。またUSB Type-CケーブルでPCと接続できるディスプレー「P2419HC」が登場した。

今回発表された新モデルのひとつ、23.8インチディスプレーの「OptiPlex 7460 AIO」

 発表会の冒頭では、デルの執行役員でクライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部長の田中源太郎氏がデルのクライアントビジネスの状況を説明した。「2017年度はディスプレーの出荷台数とシンクライアント出荷台数、そしてワークステーションの出荷台数の3つで世界ナンバー1。PCの出荷台数も21四半期連続でシェア増」と好調さをアピールした。

デルの執行役員でクライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部長 田中源太郎氏
世界市場ではデルのクライアントビジネスはトップシェアを誇る

 国内でも2017年度は前年と比べて各ジャンルで出荷台数、シェアともに10%近い成長とのこと。特に国内ではパートナー経由での販売が増えてきており、2017年度では57%とデル自身が販売するよりも割合は多くなってきている。

国内でも前年比で10%前後の堅調な成長を見せる

 こういった好調さを受けてリリースされたのが、「OptiPlexシリーズ」をはじめとするビジネス向けクライアント製品の新モデル。OptiPlexは今年が25周年とPCブランドとしては歴史の古いシリーズで、登場以来ツールレス筐体やマイクロ筐体など先進性の機能を取り入れ、さらに100%リサイクル可能やクローズド・リープ・リサイクル(生産時に発生した端材や使用済み製品から回収した部材の再利用)をいち早く導入するなど環境にも配慮したモデルをリリースしている。

1993年に登場以来、進化を遂げてきたOptiPlexシリーズ

 新OptiPlexシリーズのプレゼンに登壇した同社のクライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングマネージャーの飯塚祐一氏は、今回のアップデートのポイントとして、「最新テクノロジー」と「高い信頼性とデザイン」、「エコシステム」と3つの要素をあげている。

デルのクライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングマネージャー 飯塚祐一氏
最新モデルの3つのポイント

 第1の「最新テクノロジー」ではインテルの第8世代Core iシリーズを採用するとともに、NVIDIA製のGPUもサポート。一般的なビジネスモデルではグラフィックス性能があまり注目されないが、ビジネスのジャンルによっては重視するケースもあり、そこをキッチリとおさえていく考えとのこと。

 またSSDを使ってHDDを高速化するインテルのOptaneメモリーに対応。「デルの調査では、ノートPCと違いデスクトップPCはクラウドにあまり依存せず、本体にデータを保存しておく傾向が強い」(飯塚氏)ため、データをたくさん保存できるHDD搭載タイプながら、SSDに匹敵する高速性が得られるOptaneメモリーに注目したという。

 細かな所では、ポップアップ式で収納できる「カメラ機能」を搭載している。ビデオチャットなどビジネスシーンでカメラの利用が増えている一方、セキュリティーを重視するためシールなどで隠す必要がある職場がある点に配慮したため。1台で両方のニーズに応えられる仕様にした。

ポップアップカメラやデザインもポイントのひとつ
カメラはWindows Helloにも対応

 第2の「高い信頼性とデザイン」では、MTBF(平均故障間隔)や米軍調達基準(MIL-STD 810G)など故障率や耐久性の強さを配慮した仕様に加え、スリムラインベゼルを搭載したデザインもアピール。ディスプレー単体製品も狭額縁化しているが、AIO(All-In-One:液晶一体型機)とディスプレーを並べてもベゼルをほとんど感じないつなぎ目の少ない配置が可能となっている。

自由な角度で使用できる「アーティキュレーティングスタンド」
アーティキュレーティングスタンドを採用した「OptiPlex5260 AIO」

 第3の「エコシステム」としては、同じシリーズで27型の大型ディスプレーを採用したAIOモデルの追加のほか、AIOスタンドにDVD±RWドライブを内蔵したモデルも登場。ビジネスシーンでは光学メディアがまだまだ使われている現状を反映しつつ、ディスプレー部の本体は薄型化するための設計だ。

 飯塚氏は「昨今の働き方改革ではノートPCにスポットが当たっているが、デルの調査では、ノートPCの保有率が高い会社とデスクトップの保有率が高い会社は半々」と解説。さらに「車内に持ち運びをせずにその場で使うだけのノートPCがある会社は60%以上」という調査結果を引用した。そのため「持ち運ばないのであれば、大画面ディスプレーをつなげたシンクライアントやAIOのほうが作業効率もあがる」としている。ノートPCにこだわらず、利用シーンにあったPCを導入することが本当の働き方改革につながるのではないかというわけだ。

日本のオフィスではモバイルしないノートPCが多く存在している

 こういった考えは、ビジネス向けの「Pシリーズ」ディスプレーも同じ。ディスプレーのプレゼンに登壇したデル本社のプロダクトマーケティングコンサルタントのビネイ・ジャヤクマール氏は「働く場所の変化にともない、従業員の期待値が変化している。特にミレニアル世代は卓球台や無料の食事などの福利厚生より、ハイテク面でのメリットを享受したい」と考えているという。また生産性向上にいちばん寄与しているのがディスプレーで大型のディスプレーを欲しているビジネスユーザーが多いという調査結果も提示した。

デル本社のプロダクトマーケティングコンサルタント ビネイ・ジャヤクマール氏
ミレニアル世代は福利厚生よりハイテク面でのメリットを重要視
ディスプレーサイズが大きければ作業効率がアップすると考えているユーザーが多い

 ビジネス向けの「Pシリーズ」ディスプレーの新製品では、3辺狭額縁を採用し、台座も設置面積が平均で23%小さくなり、厚さも抑えられている。そのため全体の設置スペースが縮小され、デスク上の配置の自由度がアップ。デルではディスプレーの推奨設置距離を500mmと規定しているが、大画面ディスプレーでもこの距離が取りやすいコンパクトさになっている。

ビジネス向けのPシリーズディスプレーのアップデートポイント
27インチモデルの「P2719H」
台座の設置面積が小さくなっており27インチモデルでは22%減。しかも振動による転倒テストなどを行い、安全性もキープしているとのこと
本体も薄型化されており、設置距離がとりやすい

 また一般的なインターフェースを装備するスタンダードモデル「P2219H」(21.5インチ/FHD)、「P2319H」(23インチ/FHD)、「P2419H」(23.8インチ/FHD)、「P2719H」(27インチ/FHD)に加え、Type-CケーブルでPCと接続可能な「P2419HC」(23.8インチ/FHD)もラインアップ。映像やデータだけでなく、65Wの給電にも対応しており、ケーブル1本で机の周りが乱雑にならずシンプルに使用できる。

ノートPCとType-Cで接続されている「P2419HC」
P2419HCのインターフェース
狭額縁化でマルチディスプレー時に違和感のない設置ができる

 さらにスタンドの配線用ホールも前面から見えない位置に配置し、ケーブルの乱雑さを隠す工夫が成されているなど、細かな改良も加えられている。

スタンドのケーブルホールは前面から見えない位置に配置

 ノートPCを無理して使うよりは、デスクトップPCや別途ディスプレーを接続するほうが作業効率がアップするというのがデルの提案。働き方改革でノートPCや2in1に注目が集まりがちだが、自分たちの利用シーンに合わせてPCやシステムを導入するほうが合理的というのはわかりやすい提案だ。

■関連サイト

カテゴリートップへ

ASCII.jpおすすめパック
製品ラインナップ
インテルバナー