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キュートな猫シミュレーションゲームの作者にインタビュー

VRでかわいい猫と暮らそう!「Konrad the Kitten」

2018年06月18日 11時00分更新

文● HTC公式ブログ/Mogura VR

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 (※本記事は、2018年3月1日にHTC社公式ブログに掲載されたStephen Reid氏の記事を翻訳したものです)

 バーチャル世界に子猫を飼える、キュートなシミュレーターゲーム「Konrad the Kitten」が先日リリースされました。開発元FusionPlayのリードゲームデザイナー、Konrad Kunze氏に開発の経緯などを伺いました。

 ――まずは自己紹介からお願いします。

 FusionPlayでリードゲームデザイナーをやっている、Konrad Kunzeです。FusionPlayはライプツィヒのIT Sonix custom development GmbH社のブランドで、デジタルとリアルを融合させる革新的なゲームコンセプトを追求しています。「Konradthe Kitten」以外には「FusionPlay Heroes」というカードゲームを作っています。これは物理的なカードを使うのですが、1枚1枚にNFCチップを仕込んであるんです。

 どちらもおおむね僕の作品だと言えるかな。僕は基本的にはゲームデザイン担当なんですが、他にもゲーム開発に関わることなら何でも色々引き受けているので。「Konrad the Kitten」ではコーディングもやりました。

 ――「Konrad the Kitten」はどういう経緯で開発されたのですか?

 きっかけは2016年に僕が恋人へのプレゼントとして作ったミニゲームでした。当時発売されたばかりのHTC VIVEを使って何ができるか試してみたくて、猫好きな彼女に簡単な猫のゲームを作ってあげようと思ったんです。

 その頃は、VR内でも手足を使えるように、HTC VIVEコントローラーで手足をトラッキングしようと試行錯誤している人が大勢いて、僕もそういう記事をずいぶん読みました。「現実世界の物体をVR内で猫に見せれば、VR内の猫を物理的に触ったり抱いたりできるんじゃないか」と考えていたら、子供用の湯たんぽで、ぬいぐるみのようなフカフカのカバーが付いているものを見つけたんです。形は牛でしたけど、重さも大きさも手触りも、猫をシミュレートするのにもってこいでした。

 彼女との記念日に、僕は自作のプログラムを起動して、彼女に「VIVEをかぶって下を見て」と言いました。彼女はVRに小さな子猫がいるのを見つけて、すぐに気に入ってくれました。僕が「子猫を持ち上げてみて」と言うと、彼女はコントローラーも持っていないのにと戸惑いながらも足元に手を伸ばしました。VRの子猫を自分の手で抱き上げ、毛皮の手ざわりを感じることもできるのに気づくと、大歓声をあげてくれました。

 ――猫好きにはうれしい体験だったでしょうね。それからどうなったんです?

 ほとんど技術デモみたいなミニゲームとはいえ、彼女は大いに気に入ってくれました。いいアイデアをこれだけで終わらせるのはもったいないと言ってくれたし、僕もそう思いました。都合のいいことに、僕はその頃すでにFusionPlayで「FusionPlayHeroes」の開発に携わっていました。件のデモを概念実証として上司に見せると、上司も納得してくれて、ゲームとして完成させるために新プロジェクトを立ち上げることになりました。

 ――ゲームに登場する子猫の名前がKonradで、あなたのお名前もKonradですね。偶然ですか?

 まあ、だいたいは。初めはあの猫に名前はなかったんです。最初の開発バージョンでは「バーチャ=リアル猫」と呼ばれてました。僕もあんまりだとは思ったんですが、自分ではどうしても良い名前が思いつかなくて。あるとき、テストプレイしてくれた友達に「このゲームの名前は?「猫のコンラッド(Conradthe Cat)」?」と聞かれました。これだ、と思いましたね。なんといってもキャッチーだし、ConradならC始まりだから僕の名前にはならないし。

 ただ、Conrad the Catは登録商標だったので、結局これも使うわけにはいかず、じゃあ「Konrad the Kitten」ならいいだろう、と。自分の名前が入るのは気まずかったんですが、いい代案も出せなかったので、それに決まってしまいました。

 ――バーチャル子猫のKonradには、どんなことができるんですか?

 できることは大きく分けて2種類あります。Konradと遊ぶこと、そして好きな物のところに連れていってあげることです。前者はミニゲームです。Konradにネズミや魚を捕まえさせたり、輪くぐりをさせたり、テーブルから皿を落とさせたりできます。

 後者はもう少し受け身の楽しみ方です。たとえば、Konradがお腹を空かせていたら、あなたが抱き上げてエサの皿(あるいはピザの切れ端)の前に置いてあげるのです。食事の後に用を足したがったら、猫トイレに移動させてあげないといけません。そうやって世話をしてあげると、Konradは行儀がよくなり、なついてくれるようになります。

 ――猫トイレ、ですか……それって、後始末もプレイヤーが? 飼い主としての経験からいうと、楽しい作業ではないのですが。

 いやいや、それはしなくていいです。Konradが何をどうしようと、そこから離れればすべて元通りになります。ボウルの水も、彼が飲み終えたら自動的に補給されます。こういう機能、現実世界にも欲しくなりませんか?

 ――欲しいです! ところで、Konradは昔の「たまごっち」ゲームに似ているようですが……同じように死んでしまうこともあるのですか?

 確かに、ゲームメカニクスはたまごっちに通じるところがありますね。プレイヤーは毎日約20分はKonradをかまってあげることが推奨されます。Konradは何か行動をするたびに体力を消費します。体力を使い切ると、しばらくは遊んでくれません。体力は時間が経つと回復しますが、プレイヤーへの愛情度や行儀の良さは逆に減っていきます。ですから、Konradに好かれたければ(そして良い子でいてほしければ)、定期的に世話してあげる必要があります。

 まあ、どう扱ってもKonradが死ぬことだけはありませんのでご安心ください。最悪でも、愛情度とお行儀度が初期値に戻るだけです。

 ――Plushy Mode (ぬいぐるみモード)という機能があるんですね。どういうものですか?

 Plushy Modeは少し特別なモードです。これを使うには、オプションメニューで有効にしてから、説明動画に従ってVIVEコントローラーをぬいぐるみの背中に取り付ける必要があります。このゲームで最も個性的な機能で、Konradがぐっと本物らしく感じられるようになりますよ。コントローラーを握る代わりに、ぬいぐるみを持って操作することになります。VR内では、ぬいぐるみはKonradの姿で表示されます。それで脳が錯覚を起こして、本物のふわふわの子猫を抱いているかのように感じられるのです。こう言うとひどく奇妙に思われるかもしれませんが、実際に体験してみればわかります。

 ――Konradには帽子や首輪といったアクセサリーを着けてあげられますね。何か個人的に気に入っているものは? そういえば、毛皮をもっとリアルな質感のものに変更する機能もありましたっけ。

 ゲーム内でアンロックすると購入できるようになるアクセサリーは全部で50種類あります。特定の季節だけ自動的に出現する隠しアクセサリーもありますよ。笑えるもの、かわいいもの、リアルなものが揃うよう、デザインには気を遣いました。毛皮については仰るとおり、模様や色を変えられるオプションを追加したので、ご自分の飼い猫や、いつか飼ってみたいと思っている猫の姿にすることもできます。僕のイチ推しはポンポン帽とスカーフの組み合わせです。ほんとにかわいいんです、あれ。

 ――アーリーアクセスから正式リリースになったわけですが、今後新しいコンテンツを追加する予定は?

 アイデアはたくさん出ているんですが、まだ具体的な形にはなっていません。新しいエリアを作ろうかという話はあります。庭とか、砂漠とか、雪山とか。ミニゲームも増やしたいですね。魔法のじゅうたんに乗って飛んだり、寝室を漂っている夢のかたまりを捕まえたり。まったく新しい機能を追加することも考えています。たとえば、もう1つのコントローラーをカメラにして写真を撮るとか、ミニゲームを即座に始められるプレイルームを作って、そこでハイスコアも見られるようにするとか。猫のファッションコンテストっていうのも面白そうです。

 今のところ、3月下旬の最初に小規模なアップデートで、イースターの季節に合わせて何かキュートなものを追加することは決まっています。(訳注: 元記事の公開後、3月22日にイースターエッグの籠やウサ耳などを追加するアップデートが行われました)

 ――最後にもう一つだけ聞かせてください。実際に猫を飼っていらっしゃいますか?よければ写真を拝見したいです。

 僕は飼ってないけど、彼女が仕事場で1匹飼ってます。2匹いたときもあるかな。ほんとに猫好きな人なんです。 これが彼女の愛を一身に受けている猫。名前はモールといいます。

  ――Konradさん、本日はありがとうございました。

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