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COMPUTEX TAIPEI 2018レポート 第4回

ASUS、初の水冷CPUクーラーなど自作パーツを台湾で発表

2018年06月05日 03時29分更新

文● ドリル北村/ASCII編集部

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 ASUSは6月4日、「COMPUTEX TAIPEI 2018」に先駆けてメディア向けの発表会を開催し、同社ゲーミングブランド「ROG」の新製品を発表した。モバイル向け製品についてはすでに別の記事で紹介しているので、ここでは自作PCパーツ関連の新製品を紹介しよう。

台北市内で開催されたASUSのゲーミングブランドROGの発表会

ASUS初の水冷CPUクーラー
RYUZIN 240/360とRYUO 120/240

 ASUS初となる、オールインワン水冷ユニット。日本語の「竜神」と「竜王」が製品名になっている。どちらの製品も水冷ヘッドには1.77インチ有機ELディスプレーを搭載。イルミネーション機能のAura Syncにも対応しているので、ビデオカード、キーボード、マウス、PCケースなどと同期させて発光できる。

 「ROG RYUZIN」は全長360mmのラジエーターを装備する「ROG RYUZIN 360」と全長240mmのラジエーターを装備する「ROG RYUZIN 240」をラインナップ。

水冷ヘッドには、ソケット周りを冷却するために60mmファンを内蔵し、VRMなど熱を発する部分へのエアフローを確保している。ラジエーターのファンはNoctua製を採用している。

「ROG RYUZIN」。水冷ヘッドに60mmファンを内蔵する

ラジエーターは360mmと240mmの2種類を用意

 一方の「ROG RYUO」は、240mmと120mmの種類のラジエーターを展開する下位モデル。冷却ヘッドの形状から察しのいい人は勘づいていると思うが、Asetek製水冷クーラーのOEMとなる。

下位モデルの「ROG RYUO」。ROGのロゴが表示されている部分は有機ELディスプレーだ

ラジエーターは240mmと120mmの2種類を用意

容量1200Wの光る電源
「ROG THOR 1200W PLATINUM」

 アドレサブルRGB LEDとAura Syncに両対応した電源ユニット。出力は1200Wで、80PLUS PLATINUM認証を取得する。名前の由来は雷神トールから。トールハンマーのあのトールだ。IP5Xの防塵性能を有する140mmファンを内蔵し、本体背面にあるボタンで常時回転とセミファンレスを切り替えできる。

トールハンマーを模した「ROG THOR」の展示機。フルモジュラータイプなので、必要なケーブルだけを着脱可能だ

側面の有機ELディスプレーは消費電力をリアルタイムで表示する(1200Wという文字の部分)

世界初の10ギガビット Wi-Fiルーター
「ROG RAPTURE GT-AX11000」

 2.4GHz帯で最大1148Mbps、デュアル5GHz帯で最大4804Mbpsの通信速度を誇る。1148+4804+4804で10756Mbps、約11000Mbpsということから製品名に11000が付けられている。次世代高速無線LAN規格のIEEE802.11adに対応するだけでなく、その次の11axもサポートするという。

1.8GHzのクワッドコアCPUを搭載するWi-Fiルーター「ROG RAPTURE GT-AX11000」

一番左に最新規格の2.5GBase-Tのイーサネットポートを装備している

HDR対応のG-SYNCディスプレー
「ROG SWIFT PG27UQ」

 G-SYNC HDRに対応する27インチ4Kディスプレー。液晶パネルはIPSでリフレッシュレートは144Hz。イルミネーション機能のAura Syncにも対応し、液晶裏面や台座のROGロゴが発光する。

HDR対応の新しいG-SYNCモジュールを内蔵する。144Hzの高リフレッシュレートかつ4Kというスペックはゲーマー垂涎の的となりそうだ

Qi内蔵マウス&マウスパッド

 ワイヤレス充電規格のQiに対応するマウス「ROG GLADIUS II WIRELESS」とマウスパッド「ROG BALTEUS QI」。マウスは2.4GHzワイヤレスとBluetoothの両対応。Aura Syncにも対応し、ワイヤレス運用時でも発光の同期が取れるとのこと。

 マウスパッドの大きさは370×320mmで、こちらもAura Syncをサポート。マウスパッドの右上にQiが内蔵されており、Qi対応マウスやスマホをこのマークの上に置くだけで充電できる。

Qiに対応するマウス「ROG GLADIUS II WIRELESS」とマウスパッド「ROG BALTEUS QI」

ゲーム機のコントローラーを充電できる液晶
「CG32U」

 USB 3.0ハブを台座に内蔵する31.5インチの4K HDRディスプレー。台座のUSBポートはPS4などのコンソールゲーム機のコントローラーを充電するためのもの。わざわざ遠い場所にあるゲーム機や、液晶ディスプレー裏面の見にくい場所にあるUSBポートを使わずとも、さっとコントローラーを接続できるのが特徴だ。

4K HDRディスプレー「CG32U」

台座にUSBポートが装備されている。ここにPS4などのコンソールゲーム機のコントローラーを接続すれば、遠くにあるゲーム機本体にケーブルを差さなくとも手元で充電できる

 また、ベゼル部(額縁)にLEDを内蔵しており、画面の色に近いカラーで発光する。例えば海ならば青く光り、森なら緑に光る。ASUSによると、部屋を暗くするとこのLEDの効果がより実感できるとしている。

液晶の周囲にLEDを内蔵。LED直近の画面の色に反応して、画面と同じ色で発光する

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