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前田知洋の“マジックとスペックのある人生”第68回

電動ドライバーで悩む

2018年05月29日 12時00分更新

文● 前田知洋

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 衝動買いについては、即断即決をモットーにしている筆者ですが、このところモンモンとした日々を送っております。その理由は電動ドライバーを買い換えたいとずっと悶絶していること。

 現在使用中の電動ドライバーが壊れたわけではありませんが、数年前にメーカーもスペックも気にせずに買い物かごに放り込んだもの。どこで買ったかすら覚えていません。散々お世話になったクセに、駆動したときのノイズやパワー、コードの長さなど、いろいろなことが不満です。

筆者の理想の電動ドライバーを求めて…

 DIYが趣味の筆者が最初に使っていたのは、BLACK+DECKER社製のドライバドリル。同社は、アメリカで約100年の歴史があり、アポロ15号の月面着陸時でも使われました。アメリカ製らしくゴツくてパワフルだったのですが、コードレス/充電式でバッテリーが寿命になり、あえなくメンバーチェンジ。

 電動工具って、なぜかコンセントとバッテリーが両用できるモデルってないんですよね。作業中にバッテリー(予備バッテリーも含む)が使えなくなると、作業全部がストップしちゃう。それからは、電動工具はコード式にこだわってます。作業のほとんどは自宅なので、コード式のほうが充電作業もなく楽ちん!

●理想のドライバーの条件1 コード式であること

コード式のドリルはケースがついていないことがほとんど。ケースは自前で用意

 電動工具もPCやスマートフォンみたいに、最新のテクノロジーを使ってみたい…、そんな欲望が渦巻くのが物欲の王道かもしれません(笑)。電動工具ならブラシレスモーターやeモーターと呼ばれる技術が最先端です。

 モーターは電気が通るコイルと磁石の組み合わせで回りますが、直流モーターは軸の回転に合わせてコイルの極性を反転させるため、ブラシと整流子が必要になります。このブラシと整流子をデジタル回路に置き換え、機械音や電磁ノイズを減らし、内部で熱を持ちにくくしたのが、ブラシレスモーター(eモーター)です。

 モーターのサイズを小さくできるという利点がありますが、プロ用の精度の高い機種から導入されているので価格が3倍~10倍くらいに跳ね上がることも。条件としては高望みかも…。

●理想のドライバーの条件2 できればブラシレスモーターで…

 電動ドライバー、またはドリルの世界は深淵です。ショッピングサイトなどを検索していただくとご覧いただけますが、死ぬほどバラエティーがあります。ざっくり分けると、ドライバーやレンチにパワフルに特化したインパクトドライバ、ネジしめと穴あけが兼用できるドライバドリル、穿孔だけに特化したドリルなどが豊富にあります。さらにプロ用、DIY用、入門機に分類され、数百種類が市場にあふれています。

 筆者がよくおこなうのは、穴あけとネジどめ作業。パワフルなインパクトドライバが必要なケースも自宅のリノベーションなどでたまにありますが…。「理想は高く、条件は緩く」が散財のポイントです(笑)。あまり欲張ってはいけません。

●理想のドライバーの条件3 必要なのはドライバドリル

 自宅にはコンクリートにも穴をあけられるハンマードリル(振動ドリル)がすでにあるので、ドライバドリルにパワーは必要ありません。手を使う仕事なので、休日に1日作業しても疲れにくい、重量1キロ前後の小型機が理想です。

●理想のドライバーの条件4 重さ1キロ前後の小型機

 その他、あまり欲望の強くない、理想は以下の通りです。

●理想のドライバーの(できればの)条件 モーター音が静か、先端は6角軸スリーブ、コードは5メートル以下…などなど

六角軸スリーブ。ワンタッチで先端が交換可能

ガーン!理想のドライバーは存在せず

 2~3日、ネットで必死に検索しまくりましたが、理想の条件のドライバドリルは存在しませんでした…。まぁ、理想は理想だからね(汗)。というわけで、いくつか条件を緩和しつつも、裏技を使うことにしました。それは…、物欲の得意技、2台買うという作戦です。

 というわけで、新たな条件を追加しました(笑)

追加の条件 老舗メーカーのモノを買う!

 オッサン世代ですいません…。というわけでホームセンターでさらに1時間悩んで選んだのが下の2点です。

「悩んだら、2つ買う」が物欲の基本

RYOBI ドライバドリル MDD-10
丸ノコでもお世話になっているRYOBI社製ですが、このドライバドリルなら800グラムの重さで小型、駆動音が小さいのが気に入っています。ネジを締め付けるパワーを示す最大トルクは6.4N・m。このデリケートさなら、デジタル機器などのビス留めでも安心かも。現在使用中の後継にピッタリです。惜しいのは、先端がワンタッチの6角軸スリーブじゃないこと。

マキタ インパクトドライバ MTD0100
このモデルはブラシレスではありませんが、ブラシ交換が可能なこととモーター駆動音が静かなこと。MDD-10より200グラム重いだけの1キロなのに、最大締め付けトルクが100N・mあること。なんと MDD-10の15倍強あります。

 これなら、家のリノベーションにもOKです。ただし、インパクトドライバなのでドリルの刃を折る可能性があり、穿孔には不向きです。さらにインパクト機能が働くと、体長10メートルの巨大キツツキがクチバシで木を叩くほどの大音響が近隣に響きそう。たぶん、平日の9時から17時までなら使用可能かと…。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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