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紛糾しそうな会議はカフェで行うと上手くいく

文● 大野萌子(ダイヤモンド・オンライン

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コーヒーの香りが会議の質を上げる

 街中にカフェがあふれ、コンビニでも淹れたてのコーヒーを手軽に飲むことができる。缶やペットボトルの商品も次々と新作が打ち出される昨今、コーヒーは、日々の生活の中にすっかり溶け込んでいます。

 オフィスには、コーヒーメーカーやマシンが常備されていることも少なくなく、ご家庭でも手軽なインスタントから、本格的な器具を使ってコーヒーを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。そんな日常のコーヒータイムをモチベーションアップやリラクゼーションに、より活用できる方法をお伝えしていきたいと思います。

コーヒーでストレスコントロール

 気持ちが追い詰められやすい人の特徴に、気持ちの切り替えができない傾向が見られます。例えば、仕事が終わって帰宅してからもどことなく緊張感を引きずっている、仕事が休みの週末にも常に仕事のことが頭から離れない、という具合です。

 もちろん、気になることや懸案事項を抱えていればそういうことがあるかもしれません。ただ一時的にでも、気持ちを切り替えることは非常に大切です。短いスパンでリセットをすることが、ストレスコントロールに有効だからです。

コーヒーの香りが会議の質を上げる

 まずは、香りです。コーヒーの香りを嗅ぐと、リラックスしているときに後頭部で見られるα波が多く出現します。ですから、争いが起きそうな会合の折には、コーヒーの香りが、それを抑制するといった効果を期待してカフェを利用するといったことが有効といわれていますし、リラクゼーション、鎮静に効果を発揮します。

 最近の研究では、深煎りの豆のほうがいいとか、ブルーマウンテンやグアテマラに高い効果があったというデータもありますが、嗅覚は、感情をつかさどる大脳辺縁系に直接連動しているために、記憶の影響も受けます。ですから、自分の好きなコーヒーの香り、記憶の中にある嗅ぎなれた香りが、より効果を発揮すると思います。

コーヒーにミルクを入れるとイライラを抑制

 コーヒーには、カフェインが含まれているために覚醒効果があります。よって、仕事モードに切り替えたいとき、もうひと頑張りしたいときに頭をすっきりさせるのに効果的。さらに、ブラックだけではなく、状況に応じてのカスタマイズもお勧めです。

 セロトニンという脳内物質があるのですが、これは別名「幸せホルモン」とも言われており、人の感情を制御して心のバランスを安定させる役割を担っています。セロトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンをもとに作られる物質なので、それを体内に取り込む必要があります。トリプトファンは、乳製品や大豆製品に多く含まれるため、牛乳や豆乳と一緒に摂取できるカフェラテや豆乳ラテが良いでしょう。特にイライラしているときなどはお勧めです。セロトニンが気持ちを落ち着かせてくれます。

 さらに、砂糖やはちみつを加えると栄養ドリンクと同じような即効性もあります。疲れていてもうひと頑張りしなければならない時に効果的です。

 栄養ドリンクに即効性を感じるのには、カフェインと糖分が関係しています。カフェインと糖分を同時にとることにより元気のチャージができます。朝や、疲れが見え始める午後の時間帯、夕方まで乗り切るために3時のお茶の時間や残業の前などに飲むと、効率よく仕事がはかどるかと思います。セロトニンには、モチベーションをアップさせる効果も期待できるので、ぜひご自身の仕事のペースに合わせて取り入れてください。

コーヒーをどこで飲むか

 気持ちを切り替える時間を持つことが精神安定につながるので、コーヒーを飲むという行為自体でも、それが可能なのですが、さらに効果を高めたい場合は、場所を変えることです。

 場所を変えることは、気持ちの切り替えにとても有効です。例えば、クレーム対応している顧客の怒りがヒートアップしてきたときなどは、場所を変えるのは鉄則で「別のお部屋をご用意させていただきました」と場所を移動することで、気持ちが鎮まることがあります。よって、場所を変えることも気持ちをコントロールするためには効果的なのです。

 お気に入りのカフェ、いつもと違うカフェで仕事とは違う環境に身を置く、天気の良い日は公園のベンチでコーヒーを飲むのもよいでしょう。オフィスだと、なかなか環境を変えることもできないので、休憩室がある場合は利用したり、空いている会議室などもいいかもしれません。それも難しい場合は、手元の蛍光灯を消すだけでもOKです。また、お昼のお弁当をデスクで食べるようなことがあれば、そのあと、少しコーヒーを飲みに外へ出てみるなどしてみましょう。

コミュニケーションツールとしてのコーヒー

 最近は、若い人を中心に職場の飲み会に参加したがらない傾向が高まり、自分自身の歓送迎会にさえ顔を出さないなんて言うこともよく耳にします。帰りにちょっと一杯ということもかなり減ってきました。職場以外でのコミュニケーションがますます難しくなってきています。仕事は仕事と割り切ることも大切ですが、やはり、仕事以外のところで話す場があることで、小さなずれやトラブルを防いでいくことができるのも事実です。

 日々のカウンセリングなどを通じて、なぜ飲み会に行きたくないのかを聞く機会も多いのですが、プライベート重視というよりは、「そもそもアルコールを飲まない」「たばこが嫌だ」という意見が顕著で、「お茶なら行く」「禁煙なら行く」という人も多くいます。時間拘束も少なく快適な場所なら構わないということなのでしょうか。

 職場のちょっとしたコミュニケーションには、カフェ利用も有効で、ちょっと一杯も「お酒」から「コーヒー」への発想の転換も必要なのかもしれません。

カフェインレスのデカフェもうまく利用

 健康志向からか、カフェインレスのデカフェを好む方も、女性を中心に増えているようです。覚醒作用は望めませんし、味や香りは普通のコーヒーより落ちるので、香りのリラックス効果も少し落ちてしまうことは考えられますが、一日にたくさん摂取する方や夜の時間帯になってからは、胃腸の負担を軽くするためや安眠もためにも一部デカフェを取り入れるのもよいかもしれません。

 これからの季節は、暑さとともにアイスで飲むことも多くなるとは思いますが、体温を下げるのは、免疫力低下につながります。また、冷たいものの飲みすぎは、胃腸にも負担をかけますので、冷房の効いた室内などに長くいる場合などは、温かいものを選ぶことも大切です。

 それぞれの生活ペースや環境に合わせて、コーヒーの利点をうまく活用して、より有効なカフェタイムを過ごしていただけますように。

(一般社団法人日本メンタルアップ支援機構 代表理事 大野萌子)


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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