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Windows Info第127回

ストレージが32GBのマシンでもWindows 10 RS4はあっさりアップデート可

2018年05月20日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

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 Windows 10 RS1からストレージが32GBしかないマシンにアップデートをするたびに、その方法などをレポートしてきたが、そろそろ最後の記事になるかもしれない。というのも今回は、“あっさり”インストールが完了したからだ。

Windows Updateからのアップデートでも
外部USBメモリを空き容量代わりに使える

 実際にはUSBメモリを接続するなど、外部ストレージを一時的に接続するのが前提ではあるが、アップデート用のインストーラーがこなれてきたのか、トラブルもなくすんなりとインストールが終了した。なお、評価に使ったマシンは、日常的にではないが、実際に設定して使っており、作業開始前には4GB程度の空きしかないじょうたいだった。

開始時点ではCドライブの残り容量は4GB程度しかなかった。また、64GBのSDカードも装着してあったが、FUのインストールでは無視されていた

 今回はとりあえずちゃんとアップデートできた手順を解説する。あらかじめ用意する必要があるのは10GB以上のUSBメモリだ。SDカードスロットのある機種でもSDカードではインストール用の外部記憶デバイスとしては認識されない。容量はRS4の場合10GB以上あればよく、新規に購入しても大きな負担にはならないと思う。

 またタブレットなど、1つしかないUSBポートが充電端子を兼用している場合には、マシンをフル充電状態にしておくことも必要だ。というのも後述するように不足している空き容量を外部ストレージで補うのだが、あらかじめフル充電にしておかないと、インストール作業の途中でシステムが落ちてしまう。

 実際に試してみたところ1時間程度で作業は終了し、途中でバッテリが切れることはなかった。また、このUSBポートにUSBメモリを接続するため、必要に応じてホストケーブルなどを用意する。

 Windows 10では、機能が追加されるアップデートを「Feature Update(FU)」と呼ぶ。このときには、Windowsは再起動してWindows RE環境でシステムのアップグレードが進められる。FUのインストールには大きく3つの方法がある。

 1つは、Windows Update経由でインストーラーをダウンロードしてインストールする方法、もう1つは、インストールイメージをダウンロードして付属の「Windows 10 更新アシスタント」を使う方法、そして最後は、USBメモリなどにインストールメディアを作って、ここからシステムを起動してインストールする方法だ。

 それぞれ一長一短ある。基本的には、Windows Updateによるアップグレードが望ましいが、不可能な場合には、インストールイメージを作成してインストールする。Windows 10更新アシスタントを使う方法は、基本的にはWindows Updateと同じだが、配布開始と同時にアップデートできるため、Windows Updateからのアップグレードが始まる前に更新を済ませられる。

 Windows UpdateによるFUの一般配布では、世界中のユーザーが対象になるため、ある程度の順番待ちがあること、ハードウェアなどによるインストール条件を満たさないと更新できないことがある。過去の例を見ていると、マイクロソフト側でWindows Updateでの更新において、特定ハードウェアを除外するなどの条件による制御が可能なようである。

更新アシスタント経由では
10GB程度の空きがないとアップデートできない模様

 今回、April 2018 Updateの配布開始とともに更新アシスタントを使ってみた。

最初、Windows10 更新アシスタントを利用してインストールを試みた

●Windows10更新アシスタントのダウンロード
 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

 この方法では、メインストレージに8GB以上の空き領域が必要となり、該当のマシンでは空きを作ることができなかった。更新アシスタントは空き領域として8GBが必要だと表示するが、9GB程度の空きができたにも関わらず、更新アシスタントは空き領域が不足している判断しており、作業を先に進めることはできなかった。

更新アシスタントは8GBの空き容量が必要だと表示する。「空き領域を増やす」をクリックするとディスククリーンアップが起動する

 更新アシスタントで「空き領域を増やす」をクリックすると、ディスククリーンアップが起動され、不要なファイルを削除できる。その結果、「6444MB」、約6GBの空き領域ができたと報告されるものの、更新アシスタントの領域不足は解消されなかった。

ディスククリーンアップの結果「6444MB」の空き容量があると表示されたが、「空き領域不足」は解消されなかった

 実際には、更新アシスタントを終了させたのちに空き容量を見ると9GB空き領域ができていた。にも関わらず「容量不足」と判定されたのは理由がよくわからない。更新アシスタントが何らかの目的でストレージを利用しており、それ以外に8GB以上の空きが必要という意味なのかもしれない。だとすると、更新アシスタントが起動していない状態でそれ以上の空き容量(公称値の10GB)が必要ということなのかもしれない。

更新アシスタントの終了後、空き容量を調べると9GBあったが、それでもダメだった

 いずれにしてもストレージが32GBしかない機種で、利用中に10GB以上の空きを作るのは非現実的ではあるので、更新アシスタントを使う方法はストレージが32GBのマシンには向いていないようだ。

 インストールメディアを作成して、これを使ってシステムを起動する方法では、新規インストールとなってしまい、インストール後、環境構築の手間がある。これもできれば選択したくない。ただし、更新が来るのが待ちきれないなど、事情がある場合には、考慮すべき方法ではある。

Windows Update経由で実際に作業する
途中でUSBメモリを接続すればOK

 今回は幸いなことに、配布開始後、数日でWindows UpdateにFUが来たため、この方法を利用した。

ほどなくしてWindows UpdateにRS4が来たので、そのままインストールした

 前述したようにWindows Update経由でのアップデートにおいて、10GB以上の空きスペースが用意できない場合には、外部ストレージを利用できるため、ストレージ容量が32GBしかなくてもアップグレードは可能だ(下限については調べることができなかった)。

 Windows UpdateによるFUのインストールでは、初期化、ダウンロード、インストールの準備と段階的に作業が進む。ある程度まで作業が進んだ時点で、メインストレージの空き容量が不足していることが検出されると、「空き容量が不足しています」というウィンドウを表示する。

Windows Updateが空き容量が不足しているとのメッセージを表示する。必要なのはCドライブ上の一定量の空きと外部ストレージ

 ここには、パートAとパートBという条件があり、パートAは、メインストレージの空き容量、パートBは外部ストレージの接続になっている。この両方をクリアしないとアップグレードを実行できない。パートAはメインストレージの空き容量で自動的に判断されるが、パートBはユーザーがアップグレード時に利用するストレージを明示的に指定する必要がある。

 最初8GBのUSBメモリを装着してみたが、不足と判定された。実容量で10GBが必要なので、確実に容量をカバーできるUSBデバイスを接続する。

32GBのUSBメモリを接続したところパートBも条件を満たし「続行」ボタンが表示された

 なお、前述のようにカードスロットが組み込みであったとしてもSDカードをインストール用のストレージにすることはできない。SDカードがあっても、パートBの外部ストレージには表示されない。

 USBメモリを接続するのは、このパートBの設定をする時点でかまわない(それまではタブレットなどを充電状態にしておける)。USBメモリを接続し、左側の丸い矢印ボタンを押してリストを更新させれば、ドロップダウンリストに接続したUSBメモリが表示されるはずだ。

 これを選択すれば、設定は完了である。「あともう少しです」という表示が出たら「閉じる」ボタンを押す。これでWidnows Updateはインストール作業を開始する。

最後に「あともう少しです」とのメッセージが表示される。放置しても「閉じる」ボタンを使って閉じてもかまわない
Windows Updateを見るとFUのインストールが始まっていた

 しばらく待つと再起動の確認ダイアログが表示される。タブレットなどではACアダプタを接続できないのであれば、ムダなバッテリ消費を避けるために、ここまでは監視していて、再起動をすぐに実行しよう。あとは、通常のアップグレードと同じように進行するため、PCのそばについている必要はない。

作業が終わると、今度はWindows RE環境でのインストール作業に入るため、再起動が必要になる。USBメモリの接続でACアダプタを接続できない場合には、この状態で放置されないように見張っておき、すぐに再起動させるといいだろう

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