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仮想通貨の本当の問題はセキュリティー

2018年04月24日 12時00分更新

文● 上代瑠偉/ASCII

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 Jupiter Project事務局は4月12日に実施した「Jupiterプロジェクト」のプレス向け事業構想説明会、および座談会の様子を発表。説明会では産学官の連携を目指す、AIとブロックチェーン技術を用いたサイバーセキュリティープロジェクト「Jupiterプロジェクト」を発表したという。

 イベントの冒頭、Jupiterプロジェクトリーダーの松田学氏がプロジェクトの事業構想説明を実施。仮想通貨流出問題で仮想通貨の信頼が薄れたが、プロジェクトのサイバーセキュリティーの技術を活用し、安全を担保とした価値尺度を仮想通貨に創造、プロジェクトを前に進めていく方針だと語ったという。

 続いて、Jupiterエグゼクティブアドバイザーの伊藤秀俊氏がプレゼンを実施。「仮想通貨はなくなるのでは」という日本国内で語られる言葉に踊らされず、柔軟な発想で日本の官民もAIとブロックチェーンを応用したプロジェクトに取り組んでいくべき、というメッセージを語ったという。

 最後に、Jupiterプロジェクトリーダーの松田学氏、Jupiterエグゼクティブアドバイザーの伊藤秀俊氏、ブロックチェーンと仮想通貨の第一人者のコインオタク伊藤氏、仮想通貨取引で被害に遭った「暗号女子」の嶋咲氏をゲストに招き、「仮想通貨とそのセキュリティ上の問題点」をテーマに特別座談会を実施。昨今世間を賑わせた「仮想通貨流出問題」で被害に遭い、大きな金額を失った嶋咲氏に対し、松田学氏は「仮想通貨に対する信頼が失われたが、本当に問題なのはそのセキュリティーにあった」と指摘。プロジェクトの産学官連携に話が及ぶと、伊藤氏は「まだまだ世界的にも認知を得られていないこの分野でJupiterプロジェクトが前に進めば、日本の新しい武器になる」と語ったという。

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