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災害時に膨大な被災者からのSNS書き込みをAIで分析、まず防災訓練から

AIを活用した災害時のSNS情報分析の訓練ガイドライン

2018年04月13日 18時30分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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SNS情報分析システムのイメージ

 国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)は4月12日、「AIを活用した災害時のSNS情報分析のための訓練ガイドライン」を公表した。

 これは慶應義塾大学環境情報学部山口真吾研究室と、NIEDおよび国立研究開発法人情報通信研究機構が共同で設立した「防災AI共同研究会議」が策定したガイドライン。防災AI共同研究会議は、防災・減災分野への人工知能技術の導入・普及をめざして2017年に設立された。

図上訓練へのSNS情報分析システム導入のイメージ 

 近年では災害時に被災者がSNSを通して情報を発信することが多く、災害時の状況判断や活動の優先度判定に利用されはじめている。膨大なSNSの投稿から必要な情報を効率的に収集するのに自然言語処理などAIの活用が期待されているが、災害時にAIによる情報分析が実際に使えるかどうかは不明なところがある。今回のガイドラインは図上訓練においてAIを導入するためのもので、必要なシステムやデータの解説とともに、AIを導入した効果の評価法などを記している。

 今回のガイドラインは暫定版となり、今後の技術革新の動向やSNS情報分析システムの社会実装の状況などを踏まえて内容を見直していくとしている。

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