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徹底した品質管理と練度の高い国内サポート

「エルザのグラボってなんで高いの?」担当者に直撃してみた

2018年04月21日 09時00分更新

文● ジサトライッペイ

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エルザの製品を採用するパソコン工房の意見も聞いてみた

――では、ちょうどいい流れなのでここからはパソコン工房の大日方さんへの質問に移ります。ずばりうかがいます。エルザのグラフィックスボードを搭載するメリットをお聞かせください。

大日方さん:もうほとんどのメリットはエルザさんからご説明いただいているんですが(笑)。やはり、検査が非常に強力というところで、我々としても「安心して使えますよ」とBTOパソコンに搭載して提供できる製品だなと思います。ゲーマーさんにしてもクリエイターさんにしても、万が一故障して動かなくなってしまう時間を極力短くしたい、できればなくしたいと思っておりますので、もともと故障しにくいし、もとから動かないといったトラブルもない、万が一トラブっても非常に対応が早いというところがエルザさんの製品を使っている理由のひとつです。

三好さん:ありがとうございます。

大日方さん:あとは、設計のところですね。日本国内のメーカーさんですので、ボードの大きさであるとかファンひとつとっても、非常にこだわって部品をチョイスされてますので、すごく扱いやすいのがありがたいです。最近静音志向が増えて、PCケースに入れてちゃんと冷えてるかどうか検査してるのかな?って製品が多い中で、あえてファンを止めない製品をリリースしていて、我々もぜひ推していきたいところではございます。

技術Aさん:ちょっとそこで思い出した蛇足なんですが、S.A.Cのファンは静かに冷やすのがモットーなんですが、ファン自体は非常に高速なものを搭載しております。で、それをあえてファンの回転数を極限まで落として使っていますので、仮にお客様の部屋の温度が非常に暑くなっても、うるさくはなるんですがきちんと冷やせるようになっています。通常の利用ですと、いわゆるFounders Editionと比べて10~15℃ぐらいは低く動くように設計しております。

――じゃあ、本来は高速回転できるファンを静音駆動させているということなんですね。

技術Aさん:そうですね。本来の回転数の15~20%ぐらいで動かしています。なので、よくお客様から「静音ファン搭載モデルだから暑いところでは使えないんでしょ?」と問い合わせがくるのですが、うるさくはなってしまうんですが、暑くなっても完璧に冷やせる設計にはしております。

――ちなみに、回転数制御は自動ですか?

技術Aさん:自動ですね。ただ、弊社はWEBでGPUをチューニングするツール類を公開しておりまして、「ELSA GPU Optimizer」ってツールを使えば、ファンの回転数を手動で強制的に上げることもできます。

三好さん:ちなみに、「ELSA GPU Optimizer」も社内で開発しております。弊社はハード屋なんですけども、一応アプリも社内で開発しているんです。

――御社のは完全自社開発なんですね?

技術Aさん:そうですね。ですから、これらのツールに対するユーザー様のリクエストなども結構出ていますね。「ELSA GPU Optimizer」ですと、オンラインのRPGをやるゲーマーさんがよく「放置」することがあるということで、クロックを上げるのではなくてダウンさせるモードを付けました。

大日方さん:クロックの話で言うと、エルザさんの製品って定格一本でやっていても、「ELSA GPU Optimizer」で対応できるというのがおもしろいんですよね。

三好さん:そうですね。OCモードももちろんありますし。

技術Aさん:「ELSA GPU Optimizer」のOCモードも絶対にOSが落ちない、壊れない範囲内で調整しております。一応OCすると保証範囲外になるんですが、「ELSA GPU Optimizer」でできる範囲内までならまず壊れないはずです。

パソコン工房のこだわりはラインアップの幅

――だいぶまたエルザさんの話になってしまいましたね(笑)。再度、大日方さんに質問を戻します。ゲーミングBTOパソコンを作る上で、最もこだわられている部分はどこでしょう?

大日方さん:お客さまの幅広いニーズに応えたいということで、エントリークラスにミドルクラス、コスパの高いゾーンのモデルはもちろん、SLI構成のハイエンドクラスとか、エルザさんやASUSさんなどのPCパーツにこだわったモデルというのも用意しております。

――ラインアップの豊富さですか。

大日方さん:それに加えて、目的別に合わせたピンポイントなモデルもありますね。ゲーミングPCのLEVEL∞だったら、そのゲームタイトルの推奨PCであるとか、メーカーさんと協力して検証したものを用意しております。

――LEVEL∞はさまざまなモデルがありますよね。今の売れ筋はどんなモデルなんでしょうか?

大日方さん:売れ筋は今、第8世代のCore i7とGeForce GTX 1060を搭載したコスパの高いモデルがダントツに売れていますね。本体の大きさについては、性能の関係もあるんですけども、やっぱり傾向としてはミドルタワーサイズ「R-Class」が一番売れてますね。あと、プロマルチゲーミングチーム「父ノ背中」とのコラボモデルも展開しておりまして、今後ともeSportsシーンに力を入れていくつもりです。

プロマルチゲーミングチーム「父ノ背中」とコラボ。

――昨年末からGPUというかグラフィックスボードが極端に少なくなった時期が続いたと思うんですが、御社は積極的にゲーミングPCを推しておりましたね。

大日方さん:なかなかに厳しい状況の中でも、1台でも多くお客様にお届けするために全社を挙げて取り組みまして、なんとかグラボを確保できたって状態ですね。そういった部分ではエルザさんからご協力いただいているので、今後ともご協力を賜れるとうれしいですね。

今後はクリエイター向けモデルに注力

――ちなみに、Quadro搭載モデルについてうかがいたいんですが、どのぐらい力を入れておりますか?

大日方さん:Quadro搭載モデルはSENSE∞ですとか、あるいはSOLUTION∞といったところで力を入れているんですが、やっぱりQuadroであることのメリットをしっかり説明したものとか、我々のほうできっちり検証したものの販売・展開を強化していこうかなと思っております。特にクリエイター向けのSENSE∞のQuadro搭載モデルに関しては、今後CAD制作向けのモデルの展開も考えております。まあでも、もともとエルザさんのボードを採用しようときっかけは、CLIP STUDIO PAINT推奨グラフィックスボードを販売されておりまして、それを採用したイラスト制作用のSENSE∞モデルを販売しております。

――あー、なるほどもともとCLIP STUDIO PAINT推奨が取れていたグラフィックスボードをエルザが扱っていたから?

三好さん:GTX 750 Tiのときですかね。今だとGTX 1050 Tiになりますね。

――GTX 1050 TiがCLIP STUDIO PAINT推奨なんですか?それともエルザのGTX 1050 Ti搭載グラボが推奨になるんですか?

三好さん:弊社のグラボ「が」ですね。セルシスさんと連携をとらせていただきまして。

大日方さん:これこちらから言っていいのかあれですが、非常にパッケージにこだわられてまして。CLIP STUDIO PAINT推奨のパッケージもちゃんとイラストレーターさんに絵を描いていただいていますよね。

三好さん:GTX 750 Tiのときも同じ絵師さんに頼んだんですけども、今回もお願いして。なので、一目で見てCLIP STUDIO PAINT推奨モデルだってわかるようなパッケージになっています。

CLIP STUDIO PAINT 推奨グラフィックスボード「ELSA GeForce GTX 1050 Ti 4GB LP」(GD1050-4GERTL)。パッケージイラストレーション:須田彩加 さん(http://ayaka.her.jp/)。

SENSE∞のCLIP STUDIO PAINT推奨PC。

――確かにそれはわかりやすいですね。いやー、本日は長時間ありがとうございました。

三好さん:あ、言い忘れてましたが、他社さんの保証って1年がほとんどなんですが、弊社のグラフィックスボードって2年保証なんですね。ちなみにQuadroは3年保証なので、安心してお使いいただけます。

――ダメ押しの長期間保証ですね(笑)。本日は本当にありがとうございました。

提供:エルザ ジャパン

■関連サイト
エルザ ジャパン
パソコン工房

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