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AIでシステムの警告時にエンジニアを呼ぶか判断する検証開始

2018年04月06日 18時05分更新

文● 江幡/ASCII

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複雑な判断が必要なオペレーターの非定型業務の機械学習適用イメージ

 日立製作所は4月5日、日本ユニシスが運用する金融機関の基幹システムの本番運用環境上で、AIを活用した共同検証を2018年4月から開始したと発表した。

 共同検証では、システムの警告メッセージが発生した際にオペレーターがエンジニアを呼び出すか否かを、OSS(Open Source Software)をベースとした機械学習技術を用いて自動判断する。障害予兆検知の自動化に関する検証も合わせて実施する。

 先立って実施した事前検証では、3ヵ月分の運用データを利用し、ハードウェアやミドルウェアなどによって構成されるプラットフォーム層で検証。エンジニアの呼び出し要否判断について、オペレーターの判断実績と同じ結果を出すことに成功したという。

 今回の本番環境での検証では、監視範囲をアプリケーション層まで広げ、より複雑な判断の自動化を検証するほか、障害予兆の検知から対処方法の提示までを自動化する検証も実施する。将来的に、本検証で得た成果は両社のサービスにそれぞれ適用し、幅広い分野での活用を目指すとのこと。

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