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春のヘッドフォン/イヤフォン買い替え計画 第1回

この春のベストバイなヘッドフォンを選ぶ!

2018年04月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊、編集●ハシモト/ASCII編集部

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聴き心地にこだわったノイキャン、きめの細かい再現が美しい
パナソニック「RP-600N」

パナソニック「RP-HD600N」

パナソニック「RP-HD600N」。曲面を主体とした優雅なフォルムがユニーク。色合いも落ち着いたものだが、要所を金属パーツとして質感を高めている

 パナソニックの「RP-HD600N」(実売価格 3万5000円前後)はワイヤレスヘッドフォンのミドルクラスモデル。この価格帯のワイヤレスヘッドフォンにはノイズキャンセル機能を備えたモデルが増えてくるのが特徴。旅行や出張など、飛行機や新幹線で長期の移動をすることが多い人には人気の高い機能でもある。

ドライバーユニットは、超多層フィルム(MLF)振動板を採用。光を当てると虹色の輝いて見える

ドライバーユニットは、超多層フィルム(MLF)振動板を採用。光を当てると虹色の輝いて見える

やや大柄なモデルだが、折り畳み機構を備え、コンパクトに収納できる

やや大柄なモデルだが、折り畳み機構を備え、コンパクトに収納できる

右側のハウジング部分に電源ボタンやノイズキャンセルの操作ボタン、選局ボタンなどがある。左側には、有線接続用のステレオミニ端子がある

右側のハウジング部分に電源ボタンやノイズキャンセルの操作ボタン、選局ボタンなどがある。左側には、有線接続用のステレオミニ端子がある

 RP-HD600Nもノイズキャンセル機能を持ち、使う場所や好みに応じて3つのモードが選べる。ワイヤレス接続時のバッテリー寿命は、約20時間(ノイズキャンセル:オン)となっている。

 Bluetoothコーデックは、通常のSBCのほか、高音質コーデックのLDAC、aptX HDの両方に対応しているのが珍しい。

 ドライバーユニットには、音質を重視したモデルでも採用される超多層フィルム(MLF)振動板を採用。不要な振動を低減する「制振フレーム」を組み合わせている。

ノイズキャンセルは聴き心地を優先
低域から高域までのレンジが広くて解像感の高い音

RP-HD600Nの装着イメージ

RP-HD600Nの装着イメージ

 ノイズキャンセル機能は、絶対的なノイズ除去性能よりも不自然さのない自然な聴き心地を追求している。

 モードAは低域から中高域までノイズレベルが下がり、ノイズキャンセルの実力も十分なものになっているが、モードBは耳障りになりやすい人の声を適度に抑えた感じで暗騒音は案外聞こえる。

 モードCはノイズキャンセル量は適度に抑えながら快適な静けさが得られる印象と、3種類で感じ方が違っていて面白い。

 場所に合わせるだけでなく、自分にとっての聴き心地のよさで選ぶのがよさそうだ。ハウジング上部を触ると外音をマイクで拾って再現する「ボイススルー」機能もあり、スマホの音声ガイド機能の起動も行えるなど、機能性の点でもなかなか優秀だ。

 音質は低域から高域までレンジが広く、解像感も高い音だが、カリカリの尖った音ではなく、きめの細かいシルクのような柔らかい感触だ。だから、情報量は多いのだが聴き心地がよい。声もクリアでニュアンス豊かな再現だ。

 全体に鮮明でソフトな印象ではあるが、パワフルな音楽を聴けば、力強い低音やエネルギーたっぷりのボーカルもしっかりと鳴らす力強さも備えているので、ひ弱で元気がないという印象は感じない。

実力の優れたヘッドフォンで新生活を満喫!

 ヘッドフォンは製品数がとても多く、その個性も多種多様だ。初心者だと選択肢が多すぎて選べないと思うくらいだ。そこで、スマホの付属ヘッドフォンからのグレードアップにぴったりなモデルなど、4つのモデルを紹介したが、まずはこの記事を参考にして、自分に合うモデルを探してみてほしい。

 次回は、屋外で使うには最適と言えるイヤフォンタイプのおすすめモデルを紹介。こちらもさまざまなタイプがあるので、そんなタイプ別の特徴や選び方も合わせて解説していこう。

 

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