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春のヘッドフォン/イヤフォン買い替え計画 第1回

この春のベストバイなヘッドフォンを選ぶ!

2018年04月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊、編集●ハシモト/ASCII編集部

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 春は進学や就職などで新生活がスタートする季節。新社会人や学生でなくても、なんとなく気分を一新させたくなる時期だ。

そこで、スマホを使っている人ならば誰でも1つは持っているであろうヘッドフォン/イヤフォンの買い替えをおススメしてみたい。

 おそらく多くの人にとってかなり身近な存在だと思うが、ヘッドフォン/イヤフォンを変えると今まで聞いていた音楽も少し違う雰囲気で聴けるので、新鮮な気持ちになる。

 本記事ではこの春のおススメヘッドフォン4製品を紹介するが、次回はイヤフォンの紹介などもしていく。

ヘッドフォンは大きく分けると4タイプ
外で使うなら密閉型がいい

 ヘッドフォンは形状などで分類すると、イヤーカップが大きめで耳の周囲を覆うアラウンドイヤー型、イヤーカップが小さく耳に乗せる感じで使うオンイヤー型の2つに分類できる。

 このほか、ハウジングの構造が音漏れを防ぎ、周囲の音も耳に入りにくくする密閉型、逆に広がりのある音のため、ヘッドフォンの音が漏れてしまう傾向の開放型といった区別もある。

 屋外で使うことを考えると、音漏れの少ない密閉型がおすすめ。開放型は自室でじっくり音楽を聴くなど屋内で使うことに適したモデルだ。

 そして、アラウンドイヤー型とオンイヤー型は、よりコンパクトなオンイヤー型が携帯性にも優れ、屋外でも気軽に使えるので適していると言えるが、アラウンドイヤー型でもコンパクトなモデルも多い。このあたりは装着感の違いなどを比べて好ましいものを選ぶといいだろう。

 これに加えて、今はワイヤレス接続のモデルを選ぶという選択肢もある。ヘッドフォンケーブルを使った有線接続は、ハイレゾ音源の再生など音質的には有利だが、スマホなどと直接つなぐことなく使える軽快さは大きな魅力だ。

バランスがよく情報量の多い音
安価でも実力が高いオーディオテクニカ「ATH-AR3」

オーディオテクニカ「ATH-AR3」

オーディオテクニカ「ATH-AR3」。円形のハウジングがコンパクトで、ヘッドバンドも細身な軽快感のあるデザイン。カラバリは赤、青、白、黒の4色

 まず紹介するのがオーディオテクニカの「ATH-AR3」(実売価格 5000円前後)。音質にこだわった「SR」(SoundReality)シリーズのエントリーモデルで、新設計の40mmドライバーと、ボビン巻ボイスコイルを使った磁気回路を採用するなど、きちんと音質にこだわったパーツを採用している。

 オンイヤー型のコンパクトサイズのモデルで、折り畳み機構があり携帯性にも優れたモデルだ。ケーブルや着脱式なので、万一の破損などがあっても交換がしやすいこともメリットだ。

収納時の状態

収納時の状態。折り畳み機構があるので、コンパクトに収納してカバンに入れて持ち歩ける

ハウジングの奥

ハウジングの奥にあるのがドライバーユニット。口径は40mmで比較的大口径のサイズだ

オーディオケーブルは脱着が可能。一般的なステレオミニ端子でスマホ操作などには対応しない

 なお、ATH-AR3は有線接続だが、Bluetooth接続の「ATH-AR3BT」(実売価格 1万円前後)もある。

上位モデルにも通じる情報量の豊かさがポイント

ATH-AR3の装着イメージ

ATH-AR3の装着イメージ

 音質は、5000円前後の安価なものとは思えない本格的なもので、低音もよく伸び、リズムもキレ味よく鳴る。

 ボーカルなどの中音域も厚みのある音で、実体感のあるサウンドになる。音色はニュートラルで色づけのないストレートなもの。インパクトの強い派手な鳴り方はしない優等生な音だが、リズムのキレやダイナミックな音の出方をするので、迫力を求める人でも不満は少ないだろう。

 上位モデルに通じる情報量の豊かさなど、実力はなかなかのもので、音のよさを重視したい人にもおすすめできる。

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