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ASCII 春のベストセレクション 2018第6回

編集者あるあるでハマったレッツノートSV7の魅力

2018年03月30日 17時00分更新

文● ムラリン

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デジタル系編集者あるある

 デジタル系メディアの編集者は因果な仕事だ。

 締め切りに追われるとか徹夜で原稿書きとか2徹して書き上げた原稿を全ボツ食らうとかいろいろ要因はあると思うが、私がもっとも因果だなぁと思うのは、常に物欲とのせめぎ合いに身を投じているという点だ。

 編集部は常に最新のデジタル機器があふれ、それらの実機をいじり倒してレビューを書いたりするわけなのだが、いじっているうちに、だんだんとその製品に惚れ込んでしまうのだ。「この製品、欲し過ぎるっ!!」このくらいまでいじり倒さないと、なかなかいいレビューは書けない。

 その結果どうなるか。本来は読者のみなさんにお勧めするべく、その製品の長所をピックアップして掘り下げているはずが、掘り下げれば掘り下げるほど、自分の中の欲しまり欲求が増大していくのだ。

 しかし、悲しいかな、製品評価が終われば、メーカーさんからお借りした機材は返却しなければならない。機材の返送手続きをするのに、号泣しながら送り状をしたためる編集者を何人も見てきた。そうした結果、製品レビューを担当したあとに、自腹で実機を購入してしまう者が後を絶たないのがこの業界なのだ。おかげで、デジタル系メディアの編集部はたいてい、デジカメを山ほど持ってますとか、会うたびに違うPCを使ってるとか、スマホ50台持ちとか、給料の大半をデジタル機器に突っ込んじゃう人々の集まりになっている。

 私には妻子があり、家のローンもまだ残っているので、給料の大半をデジタル機器に突っ込むような真似は到底できないのだが、そんな私でも、独り身だったら買っちゃってたかも……と思った製品が、今回ご紹介する「レッツノート SV7」だ。パナソニックのモバイルノートPCの2018年春モデルで、インテル第8世代コアプロセッサを搭載した初めての「レッツノート」シリーズだ。

 すでに各社から第8世代コアを採用したモバイルノートはリリースされているが、私がSV7を強くお勧めしたい理由は大きく3つある。

第8世代コア搭載機用に新設計された筐体

 第1に、放熱性能を突き詰め、第8世代コアの性能を最大限に引き出せる筐体を新設計している点。

 この春モバイルノートを新調しようと思ったら、「第8世代コア搭載」は外せないキーワードだと思うが、このSV7は、同じCPUを採用している他のモバイルノートと比較しても、安定してかなり高いパフォーマンスを発揮できる。

 これまで、私のなかでは、レッツノートは「優等生マシン」というイメージがあった。言い換えると、「あまり冒険しないマシン」……というとやや語弊があるかもしれないが、パナソニックは、安定した速度、動作、スタイルを保証する、選んで安心できるマシンという路線を堅持しているメーカーだと思っていたのだ。そのパナソニックが、速さにこだわって筐体設計まで刷新して作り上げたのが、このSV7なのだ。

 「冒険」という観点から言えば、Thunderbolt3対応のUSB Type-Cポートを装備している点からも、SV7の攻めの姿勢がうかがえる。

 Thunderbolt3は、USB Type-Cポートを利用した高速転送技術で、最大40Gbpsの速度を出せる汎用性の高い規格だ。ファイル転送に限らず、ディスプレーポートなどにも利用でき、用途が広く、モバイルノートの限られた拡張性を大きく広げてくれる。

 とはいえ、個人的には、Thunderbolt対応は、周辺の対応状況なども鑑みれば、「パナソニック的には、やや時期尚早では?」と若干疑問符が付く“盛り過ぎ”な機能と思えなくもないのだが、Type-Cポートの搭載は現状のモバイルノートPCにとっては最早あって当たり前のもので、どうせ付けるならThunderboltも対応しちゃえ!(そんな軽い理由ではないでしょうが)といった攻めの姿勢が感じられて、これまでのレッツノートシリーズとはちょっと違うぞ、と思わせてくれる。

 現時点で最速のCPUを搭載し、その性能を如何なく発揮でき、Thunderbolt対応で拡張性、将来性までも確保。モバイルノートの買い替えサイクルを仮に3年とするなら、これからの3年間を、十分快適に使い倒せるだけの性能を有している。それがSV7なのだ。

欠点の見当たらない編集者泣かせなマシン

 第2に、これと言って欠点が見当たらない点。

 製品をレビューする際、褒めちぎってばかりでは、太鼓持ちのような原稿になってしまい、多少は改善点や欠点を指摘していかないと、記事としての厚みが出ない。このSV7は、そういったアゲインスト要素を挙げるのに苦慮するほど、欠点が少なく、非常に編集者泣かせなマシンだ。

 先述したように、レッツノートは代々優等生マシンなので、前々からこうした指摘をしづらいマシンではあった。そんなときは、「尖った部分がない」とかなんとか、ほぼ言いがかりに近いようなことを書いたりするのだが、SV7では、その言いがかりさえも封じ込めに来た感がある。

速度は?⇒速い!
重さは?⇒軽い!
堅牢性は?⇒頑丈!
バッテリーは?⇒持ちます!
でも、尖った部分が……⇒Thunderbolt対応しました!

 どこに突っ込んだらいいのか悩む。すなわち、良機の証というわけだ。

 唯一、気になるのは価格くらいだろうか。SV7の価格は20万円台前半から。社会人が3年間仕事で使うメインマシンと考えれば決して高くはないかもしれないが、価格帯から言えば高級機と位置づけられる。学生が持つには少々気合がいるかもしれない(また言いがかりですみません)。

バランスの良い安定した使い勝手

 第3に、従来からのレッツノートユーザーも納得の使い勝手。

 「冒険」するレッツノート、とは言っても、従来機の使い勝手を大きく逸脱していないのも、やはり優等生のレッツノートならではの利点だ。筐体が新設計されているとはいえ、デザイン的には従来機と大きく変更されているわけではなく、使い慣れたサイズ感、フィット感を堅持。高評価を得ているキーボードや独自の円形ホイールパッド、光学式ドライブを搭載している点など、レッツノートをレッツノート足らしめている使い勝手の良さも健在だ。

 何しろレッツノートには固定ファンが多い。買い替えの度にレッツノートを選ぶ、というユーザーが本当に多いのだ。それだけ、1度使えば使い勝手の良さを実感できる仕様なのだと思う。

 実は私は、これまでレッツノートを購入したことがない。長く、安定して使えるモバイルノートを探しているのなら、レッツノートシリーズは常にその選択肢に入る。良いマシンであることは理解しているのだが決定打に欠ける、それが私の、これまでのレッツノートの評価だった。だが、このSV7だけは、本気で欲しい!と思わされた。この春、ノートPCを買い替えるのなら、3年間みっちり使える相棒としての最適解のひとつだと断言できる。だってこの私が、借用機を返却して以降、どうやってカミさんを説得しようか、ずっと考えているんだもの(笑)。

レッツノート SV7シリーズの主なスペック
品番 CF-SV7
LDFPR
CF-SV7
LDGQR
CF-SV7
LFGQR
CF-SV7
MDTQR
CF-SV7
MFRQR
CF-SV7
LDDQR
本体カラー シルバー
OS Windows 10 Home 64bit(Fall Creators Update) Windows 10 Pro 64bit(Fall Creators Update)
ディスプレイ 12.1型 WUXGA(16:10)(1920×1200)
CPU Core i5-8250U 1.60GHz(最大3.40GHz) Core i7-8550U 1.80GHz(最大4.00GHz) Core i5-8250U 1.60GHz(最大3.40GHz)
ストレージ SSD:
128GB(SATA)
SSD:
256GB(SATA)
SSD:
512GB(SATA)
HDD:
1TB(SATA)
メモリー 8GB(拡張スロットなし)
光学式ドライブ スーパーマルチドライブ 非搭載
通信機能 有線LAN:1000BASE-T、無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.1
WWAN - LTE(nano SIM) - LTE(nano SIM) -
映像出力 HDMI(4K60p出力対応)、VGA
カメラ 顔認証対応カメラ(フロント・約207万画素)
セキュリティ TPM(TCG V2.0準拠)
インターフェース USB Type-C(Thunderbolt 3、USB PD)、USB3.0×3、LANコネクター、外部ディスプレイコネクター(VGA)、HDMI出力端子(4K60p出力対応)、ヘッドセット端子(マイク入力+オーディオ出力)、ステレオスピーカー
頑丈試験 76cm落下試験、30cm落下試験、耐100kgf加圧振動試験 実施
付属バッテリー S L S
駆動時間(JEITA2.0) 約14時間 約21時間 約11時間
外形寸法 283.5(W)×203.8(D)×24.5(H)mm(突起部除く)
重量 約0.999kg 約1.024kg 約1.099kg 約1.124kg 約1.019kg
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