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これが本格eスポーツイベントの中身だ! 大盛況だったDeToNator「NeF」を振り返る

2018年03月29日 19時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトラカクッチ

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イベントのメインプログラム開始!
見ているだけでも伝わる激戦に会場も盛り上がる

 eスポーツのイベントだけあって、メインプログラムとなるのはやはりゲームでの対戦。大きく4つの対戦プログラムが用意されていたが、まずは最初の「ウイイレ」と続く「PUBG」について見ていこう。なお、当日の様子はライブ配信されており、Twitch、もしくはYoutubeから今でも視聴が可能だ。対戦の詳しい様子は、ぜひそちらを見て欲しい。

最初のプログラムは「ウイイレ」対戦
mayageka選手、SOFIA選手、Karaage選手が熱戦を繰り広げる

 まずは「ウイイレ」での対戦からスタート。参加選手は、ウイイレの世界大会となる「PES LEAGUE WORLD TOUR 2018」アジアラウンドに参加したmayageka選手、SOFIA選手、Karaage選手の3名。いずれもプロライセンスを持つトッププレーヤーだけに、高度なプレイが期待できるメンバーとなっていた。試合は変則トーナメント式。第1試合はSOFIA選手とKaraage選手が行ない、この試合の勝者が、決勝でmayageka選手と戦うといったものだ。

 実況はゲームキャスターの岸大河氏、解説はコナミの梅津氏、そしてゲストとして、元グランパスエイトの澤入重雄氏と、豪華メンバーをそろえての開始となった。

 第1戦の見どころは、ボールを保持するのがうまいSOFIA選手と、縦の早い動きを得意とするKaraage選手のプレイスタイルの違い。前半41分、SOFIA選手がボールをつないで攻めた直後、カウンター気味の攻撃でKaraage選手が先取点を奪ったシーンなどが、その典型といえるだろう。

先制点をあげたのはKaraage選手。攻撃をしのぎ切ってからのカウンターでチャンスをつくり、1点先取

 しかし、これで黙っているSOFIA選手ではない。決して薄くないディフェンスラインをドリブルで華麗にかわし、前半終了直前に同点に追いつくなど、しっかりと反撃していた。パスでつなぐのを得意とするSOFIA選手だけに、ドリブルで切り込んでくるというのはKaraage選手も予想外だったのだろう。このプレイには解説から「すばらしい」との声が上がったほか、先制された直後ということもあって、SOFIA選手も思わずガッツポーズをするなど、まさに魅せるプレイだった。

ゴール前の絶妙なプレイで同点に。点を取られた直後に取り返したということもあって、思わずガッツポーズのSOFIA選手

 後半に入っても熱戦は続く。56分前後にはSOFIA選手のゴール前での猛攻をキーパーのスーパーセーブでしのいだかと思えば、64分には敵陣深くでの絶妙なヒールパスからのシュートでKaraage選手が再度1点リード。さらに、69分には縦につないだパスから1点を追加して、試合を決めた。

実況陣をうならせた華麗なヒールパス。こういったプレイができるのもKaraage選手の強さだ

 2戦目となる決勝戦は、先ほど勝ちをつかんだKaraage選手とmayageka選手との試合だ。前半4分にはmayageka選手が先制点をあげるという、開始早々から動きが激しい試合となった。

落ち着いたプレイで試合開始早々に先制点をあげたmayageka選手

 現実な守備に定評あるmayageka選手だけに、スピード感のあるKaraage選手の攻撃もなかなか通らず、ゴール前のプレイでもしっかりとクリアされてしまっていた。しかし前半24分、縦に長いパスが通ると一気に攻め込み、最後は落ち着いたループシュートで同点に。さらに31分には追加の1点を加え逆転し、2-1とした。前半の残り時間もmayageka選手が積極的に攻めるも、ゴールを割ることはできずに終了。勝負は後半へと移っていった。

キーパーが飛び出すのを待ってからのループシュート。待望の同点とあって、一安心といったところだ

 後半は両者の読みあいが優れ、なかなかゴール前までつながらない状況だ。中盤での激しいパスカットの応酬が続くなか、72分過ぎにmayageka選手がチャンスをつかむもゴールにはならず。さらに何度かシュートチャンスはあるものの、Karaage選手の守備が手ごわく同点に追いつけないまま試合終了。Karaage選手の勝利となった。

人気のバトルロイヤルゲーム「PUBG」は見どころ満載
日韓の各チームが4vs4でガチ対決

 2つ目のプログラムとして用意されていたのが、人気のバトルロイヤルゲーム「PUBG」。100名ほどのプレイヤーが無人島に降り立ち、最後の1人になるまで戦い抜くというゲームだ。まずはストリーマーチームからYamatoN選手、SPYGEA選手、StylishNoob選手、SHAKA選手、そしてPUBG KOREAからDDoCHI選手、HONG_LEGO選手、Giken選手、iLGO選手と、DeToNatorを代表する選手8名によるチーム戦での対決となった。実況はShobosuke氏、そして解説はストリーマーチームでもあり、PUBG部門コーチでもあるKH選手が担当。

ストリーマーチームと、KOREA PUBGチームが対決。ちなみにKOREAチームは「2018 PUBG KOREA LEAGUE」の公認プロチームとして選ばれているメンバーだ

 このプログラムではステージ後ろに用意されたPUBG体験コーナーから、そしてストリーミングを見ている視聴者が参加できるということで、実際に参加した読者もいることだろう。試合は4名ずつのチームに分かれての対戦。DeToNatorのチームも日韓4名ずつに分かれ、それぞれチームとして参戦するという形だ。なお、両チームのボイスチャットは会場に筒抜けとなっているため、どういったやりとりでプレイしているのかがわかるというのも見どころだ。

マッチ開始までの待ち時間でも人気のDeToNatorの選手たち。あいさつ代わりになぜかボコられる

 どの参加者も次々と飛び降りていき、まずは武器や車の確保を始めている段階。先に戦闘を開始したのはMyltaで別チームとバッティングしたKOREAチームだ。危なげない正確な動きで次々と相手を倒していき、最後はGiken選手が突撃気味に距離を詰めてキル。しっかりとMyltaを制圧し、連携の取れたプロチームらしいプレイとなっていた。

建物の角から切り込んでのショット。このプレイでMyltaの制圧を完了した

 一方その頃ストリーマーチームは、Georgopolでアイテムを物色。着々と装備を充実化していっていた。なお、安全地帯の範囲が東よりとなっていたため、あらかた装備が固まったところで、車とバイクとに分乗して移動。占拠した建物から、SHAKA選手が支援物資を打つなどおちゃめなプレイを披露し、会場の笑いを誘っていた。

撃ち落とすことはできないのに、補給物資をスナイプしようとするSHAKA選手。おちゃめな行動だ

 少しずつ各地で小競り合いが始まってきたところで、ショッキングな出来事が。なんと、安全地帯の縮小でかなり南寄りのエリアとなってしまい、どのチームも安全地帯にいないという状況になっていたのだ。つまり全員移動が必要となるため、遭遇戦の可能性が高くなる。移動経路が限られることもあって、このあたりから戦闘が激化していった。

 ストリーマーチームは何とか海を渡りたいものの、背後から敵チームの出現に苦戦。狙われたSPYGEA選手が水中にもぐってなんとか逃げようとするが、敵チームがいることからボートでの回収にも向かえず、かなり厳しい状況となった。

 一人で先に対岸までたどり着いていたSHAKA選手だが、すでに上陸を完了していた2チームの戦闘が目の前で開始されていた。ひっそりと成り行きを見守っていたものの、戦闘があらかた終わったあたりで位置バレし、狙い撃ちされてしまう。ただし、相手チームも味方の蘇生をしたいところ。いったんSHAKA選手の姿を見失ったところで撃つのをやめ、蘇生を開始したが、このチャンスを逃すSHAKA選手ではない。絶妙な位置へのグレネードの投擲で蘇生待ちの敵を倒したうえ、さらに残った敵もキル。しっかりと上陸地点を確保した。この時点で残りは、8チーム23名まで減っていた。

見事な投擲で一網打尽に。SHAKA選手のグレネードはこの日、色々な意味で見せ場が多かった

 さすがにここまで狭まると戦闘が多発する。KOREAチームのHONG_LEGO選手はバイクで近づいてくるチームをほぼ一人で壊滅させるなどの活躍を見せていた頃、ストリーマーチームは八角の建物攻略へ。SHAKA選手が建物へと肉薄したうえグレネードを投げ込もうとするも失敗し、まさかの自爆をするといったトラブルが発生。なんとか制圧するも直後にKOREAチームと遭遇してしまい、SPYGEA選手、YamatoN選手が倒れてしまった。StylishNoob選手が2キルまではしたものの倒されてしまい、ここでストリーミングチームは全滅となった。残りは3チーム5名。最後はDDoCHI選手が2連続キルを取り、KOREAチームの勝利で終了となった。

トップはKOREAチーム。特にDDoCHI選手は9キルと大活躍を見せた

 2試合目は全チームが全域に散らばる展開ということもあり、運悪くバッティングしたチーム同士での戦闘はあったものの、あまり早い段階での戦闘は少ない様子だ。安全地帯が北よりになると、KOREAチームは必ず視界のいい場所から偵察、安全を確認するといったテクニックを使いながら移動を行なうという慎重な行動をとっていた。しかし、DDoCHI選手はバイクが転倒してしまったのか大ダメージを受け、拠点を確保する前に脱落してしまった。

 一方、ストリーマーチームは崖近くで拠点を確保するも、安全地帯の縮小で移動を余儀なくされている場面。ここで、先行するSHAKA選手が潜む建物に向かって、17番チーム4人が車で突撃するという強硬手段に。冷静にキルを重ねたうえ、味方からの援護射撃、さらに敵グレネードの威力がドアで軽減されるという運にも味方され、このピンチを何とかしのぎ切ることに成功した。

17番チームの車を使った突撃。SHAKA選手のいる小屋へ向かうも、あえなく撃退されてしまった

 しかし、安全地帯はさらに縮小。KOREAチームは東側から安全地帯へ入り、戦闘の末、辛くも拠点となる家を確保することに成功した。しかし、すぐ西の建物には別の18番チーム、北には10番チームがすでにいるという密集地帯で、厳しい状況が続いていた。気の抜けない展開だ。

 ストリーマーチームも安全地帯に拠点を確保でき、直後の縮小でも安全地帯に入っているというラッキー。しかしこれとは裏腹に、KOREAチームはせっかく確保した拠点が範囲外となってしまっていた。移動を開始しなければならないが、近くには別のチームがいることもあり、なかなか動けない。

 意を決して飛び出し、18番チームとの戦闘を開始。なんとか1人は倒せたもののここで力尽き、KOREAチームは全滅となってしまった。安全地帯運にかなり見放されたのが痛い結果だ。

KOREAチームは全員でプッシュして18番チームを倒そうとするも逆にやられてしまい、ここで全滅となった

 ストリーマーチームは安全地帯ギリギリにいるということもあり、東から安全地帯内へ入りたい13番チームとの戦闘となっていた。この時点で12チーム26名が生存しているだけに、結構な高密度だ。SHAKA選手が突撃してきた1名は倒せたものの、もう1名は倒しきれず、そこからグレネードを投げ込まれるというピンチ。しかし、急いで部屋から出ることでダメージを受けずに乗り切ることに成功した。さらに安全地帯は狭まるも、ストリーマーチームの拠点はまだ安全地帯内だというラッキー。膠着状態が続く。もう1回まではギリギリまだ安全地帯だったものの、さらにもう1回となると範囲外に。

 こうなると道路を渡り、向かい側の建物に潜むチームと戦わざるを得ない状況となっているが、どう攻めるのか。息をのむ展開だ。

 ここでスモークを多投。隠れるようにして飛び出し、YamatoN選手のヘッドショットで威圧すると一気に距離を詰めて建物の攻略へ。しかしグレネードを受けてしまって、ここでYamatoN選手とStylishNoob選手が倒れてしまった。そのままYamatoN選手は脱落してしまったが、StylishNoob選手は蘇生が間に合い、戦線復帰。建物の攻略を続けることに。

障害物のない場所で便利なスモーク。とはいえ、こちらからも相手が見えなくなるだけに使い方は難しい
敵グレネードをモロに食らってしまい、ここでYamatoN選手がダウン。残り3人での攻略に

 屋上に残る敵を倒すため、1試合目ではグレネードで自爆してしまったSHAKA選手が「今度は任せてくれ!」という叫びとともにグレネードを投擲。宣言通り絶妙な位置で炸裂し、しっかりとキルを取ることに成功した。これで、2チーム4名。ストリーマーチームが3名残っているので、最後の1名を倒せれば勝利となる。ちなみに最後の1名は建物内でじっと動かず、飛び込んでくるのを待ち構えるスタイルだ。

最後の一人は建物内で待ち構えるスタイル。しかし、どこかで勝負にでなければならない

 とはいえこのまま待っていては安全地帯がなくなり、先がない。最後の仕掛けとして屋上に出たところを銃撃され、ストリーマーチームの勝利となった。試合内容を見る限り、誰が勝利してもおかしくないほどの見せ場、熱いプレイの連続だった。その中でも、KOREAチーム、ストリーマーチームとも1試合ずつ勝利できたというのは、さすがプロチームといったところだ。