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2018年の時計業界を展望!「バーゼルワールド2018」レポート第9回

機械式時計を愛でる機能をスマートウォッチに

機械式+スマートウォッチ爆誕! フレデリック・コンスタント「ハイブリッド マニュファクチュール」

2018年03月26日 10時40分更新

文● 飯島恵里子/ASCII

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ハイブリッド マニュファクチュール「FC-750DG4H6」世界限定888本、48万6000円

 スイスの新進気鋭の時計メーカー、フレデリック・コンスタントは、自社製機械式ムーブメントにスマートウォッチ機能や新機能「キャリバーアナリティクス」を搭載した新ムーブメント「キャリバーFC-750」を開発し、このムーブメントを搭載した「ハイブリッド マニュファクチュール」を4モデルを発表した。予定価格は47万1960円〜51万5160円で日本では、6月発売予定。

エレガントなシルバーダイアルの「FC-750MC4H6」47万1960円

 創業当初から「より多くの人々に高品質でクラシカルな時計を楽しんでもらう」ことをテーマに、クオリティに妥協せずに「適正な価格でスイスの高品質な時計」を手がけてきたフレデリック・コンスタント。「手が届くラグジュアリー」をモットーに、初めて機械式時計を手にする新しいユーザーから機械式時計の長きファンまで幅広く支持を得ている。

 特に機械式時計の新規ユーザーを増やすことで、機械式時計業界の若いユーザーを育てようと、エネルギッシュで革新的なアイデアと技術開発のために積極的に投資し「機械式時計の魅力」を伝えることに注力しているブランドであり、自社生産を行うメーカーだ。

ペルラージュやコート・ド・ジュネーブで装飾されたムーブメント。機械式ムーブメント部は自動巻き

機械式時計がより楽しくなるスマートウォッチ機能

 このようなブランド哲学を持つフレデリック・コンスタントのスマートウォッチ機能とは、流行便乗型ではない。早い時期から「スイス製」を名乗るために、米シリコンバレーのフルパワーテクノロジーズとフレデリック・コンスタントの創業メンバーによる合弁会社MMT(Manufacture Modules Technologies)をスイス・ジュネーブに立ち上げ、スマートウォッチ機能のための回路図設計やファームウェア、アプリの開発、インフラ設計などを実施。2015年には、スイス時計業界で初めてスマートフォンとの連携機能を備えたアナログ針スマートウォッチ「オロロジカル スマートウオッチ」を発表している。

開発中のアプリ「Hybrid」では高度、温度、バロメーター、UVを確認することができる
バロメーター(気圧、晴雨)やUV表示は、ハイキングなどのアウトドアアクティビティを好むスイスブランドならでは

 今回、発表したハイブリッド マニュファクチュールは、活動量計測、睡眠計測、ダイナミックコーチ、バロメーター(気圧、晴雨)、温度、高度、UV、現地時刻とホームの時刻を表示するデュアルタイム機能に加えて、新機能「キャリバーアナリティクス」を開発し搭載した。

アナリティクス機能では機械式ムーブメント部の歩度、振幅、ビートエラーのデータを表示。用語解説付きなので、機械式時計の深い知識がなくても楽しめる

 キャリバーアナリティクス機能は、機械式ムーブメント部の歩度、振幅、ビートエラーを測定し、Bluetooth経由でアプリに送信しデータ化するというもの。従来は、時計修理部門が使用する専門的な計測器が必要であったが、これを時計内に搭載することでいわゆる「時計の健康診断」を可視化できるようにした。

スマートウォッチ機能を司るパーツ配置。Bluetoothアンテナや活動量、キャリバーアナリティクス機能用のモジュールの位置関係がわかる。ステップモーターの周りに耐磁プレートを配置している

機械式ムーブメントの磁気帯びを防ぐ耐磁機構

 ハイブリッド マニュファクチュールは、デュアルタイム以外の時計機能(時分秒針、日付針)は機械式ムーブメントで稼働し、デュアルタイムと活動量計測、キャリバーアナリティクス機能などのスマートウォッチ機能はモーターと電子部品を合わせたボードの「二階建て構造」となる。

磁気の影響を防ぐためのステップモーター周りの詳細な配置。機械式ムーブメント部が電子部品の影響を受けないように、シールドケースで覆っている

 機械式ムーブメントの心臓部が、電子部品で磁気の影響を受けないように、耐磁プレートで覆っている。このあたりはパイロットウォッチなどに見られる仕様で、新開発といえども古来からの機械式時計の構造に則って作られており、ムーブメントの展開図を見ると機械式時計ファンはニヤリと口元がほころぶであろう。

 機械式ムーブメント部分は、ローターによる自動巻きでパワーリザーブ42時間となるが、電子部品部分はUSB端子付きケーブルで充電が必要で1度のフル充電でおよそ7日間利用できる。

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