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3つのGPUモード「標準」「高速」「ターボ」を搭載

薄型の秘訣は冷却にあり、Max-QでGTX 1080搭載ノートPCはFFXVも快適

2018年03月26日 09時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「Predator Triton 700」

 ゲーミング向けモデルなどハイエンドなノートパソコンは、高いスペックを誇る一方で巨大で重い製品が多い傾向にある。しかし、ゲーマーの中には高スペックながらも薄くて軽いマシンを望む声は大きく、NVIDIAは薄型ゲーミングノート向けのデザインプラットフォーム「Max-Q Design」を策定した。

 日本エイサーが発売する「Predator Triton 700」(型番:PT715-51-A76Y)も、Max-Q Designを採用した15.6型ノートパソコン。GPUに「GeForce GTX 1080」を搭載しながらも、およそ厚さ18.9mmという薄型筐体を実現している点が最大の特徴だ。さらにTriton 700は、スクウェア・エニックスに「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」(以下、FFXV)の動作確認を受けた推奨パソコンでもある。

 そこで今回は、FFXVのパフォーマンスを中心に、Triton 700の実力を見ていこう。

冷却能力が高いので薄型でも大丈夫
オーバークロックとなる動作モードも搭載

 Triton 700は、CPUにCore i7-7700HQ(2.8GHz、最大クロック3.48Hz、4コア/8スレッド)を、GPUにGeForce GTX 1080(8GB GDDR5X)を採用した高いスペックを誇るマシンだ。これらをおよそ18.9mm厚の筐体に収めるため、Triton 700では0.1mm厚という薄いメタル製ブレードを備えた「AeroBlade 3D Fan」を採用。日本エイサーによると、AeroBlade 3D Fanによりエアフローが35%向上しているという。さらに、CPUとGPUのそれぞれのクーラーを5本のヒートパイプで結ぶなど、冷却機構にはかなり配慮が施されている。

背面には電源端子とHDMI、DisplayPortを装備。両端の排気孔からは、青色の放熱フィンが姿を覗かせている

 また、付属アプリケーションの「Predator Sense」には、GPUの動作モードとして初期状態の「標準」に加えて、「高速」と「ターボ」の計3つのモードが用意されている。各動作モードのGPUおよびメモリのクロック設定の差異は、実機を使ってGPUの情報表示ツール「GPU-Z」で動作クロックを確認すると以下のとおりだった。

Predator Sense各動作モードのGPUおよびメモリーのクロック設定の差異
モード ベースクロック ブーストクロック メモリークロック
標準モード 1290MHz 1468MHz 10GHz相当
高速モード 1365MHz 1543MHz 10.4GHz相当
ターボモード 1440MHz 1618MHz 10.8GHz相当
付属アプリケーションのPredator Senseから、GPUの動作モードを「ターボ」に変更したところ

 ターボモードにいたっては、ベースクロックとブーストクロックがともに150MHz高く、オーバークロックによる上がり幅はなかなか大きい。

 ディスプレーにはノングレアタイプのIPS液晶を採用。特筆すべきは、リフレッシュレート120Hzに対応しているほか、NVIDIAのディスプレー同期技術「G-SYNC」をサポートしている点にある。FFXVでリフレッシュレート120Hzの恩恵を享受する場面はさほどないと思われるが、G-SYNCによりティアリングを軽減できるのはかなり魅力的だ。なお、解像度は1920×1080ドットまで対応している。

ディスプレーはティアリングを軽減できるG-SYCをサポート

 そのほか、無線LANコントローラーに「Killer Wireless-AC 1535」を、有線LANコントローラーに「Killer E2500」をそれぞれ採用。どちらもRivet Networksが展開するKiller Networkingブランドでまとめられており、Killer DoubleShot Pro技術により、アプリケーションごとに利用するLANを割り振ったり、それらを束ねて高速化を図ったりもできる。

サウンドアプリケーションに「Dolby Atomos」を採用し、バーチャルサラウンドを容易に利用可能だ
キーボードとディスプレイの間にはVibrant Corning Gorilla Glass製プレートとコーティングタッチパッドを搭載。内部が見えるのはなかなかユニーク
キーボードはテンキーを備えた102キー仕様。メカニカルキーを採用しており、打鍵感はすごぶる良好だ。また、バックライトLEDも搭載され暗がりでもキー入力に支障はない
左側面にはUSB 3.0端子×2とUSB 2.0端子、ヘッドフォン端子、マイク端子を装備。USB 2.0端子にはカバーが装着されている
右側面は有線LAN端子、USB 3.0端子、USB 3.1(Type-C、Gen.2)端子という構成。こちら側のUSB 3.0端子は電源オフ時でも電力供給が可能だ。USB 3.1ポートはThunderbolt 3としても利用可能

スクウェア・エニックスの指標で快適以上のスコアを発揮
実際のゲームでは常時60fps以上のパフォーマンス

 では、Triton 700でFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONはどの程度快適に遊べるのだろうか。まず「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク」を実行してみた。なお、解像度はフルスクリーンの1920×1080ドットし、画質設定は「高品質」と「標準品質」を選択した。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークの結果

 3つの動作モードすべてでベンチマークを実行したが、高品質ではデフォルトの標準モードで「快適」となるスコアを発揮し、ターボモードではそこからさらにスコアが4%向上した。一方の標準品質では、標準モードでは「快適」なのは変わらないが、高速モードやターボモードでは「とても快適」となるスコア9000以上のスコアを叩き出している。

 では、実際のゲームプレーではどうなのか、リード地方を1分間移動した際の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」で測定したみた。すると、ベンチマークとは画質設定のプリセットの内容が異なるのか、標準モードであっても最小フレームレートが60fps以上という高いパフォーマンスを発揮している。戦闘シーンではフレームレートが変動してしまうが、それでも快適にあそべるのはいうまでもないだろう。

Frapsの計測結果

動作音は比較的静かな印象
Windows Mixed Realityにも準拠

 実際にTriton 700を使用してみると、ファンの動作音がさほど大きくないのには正直驚いた。高い冷却性能を実現するために動作音がウルサイ製品もみられる中、Triton 700はこのクラスの製品としては動作音がおさえられている。もちろん、静音性が高いとまではいわないが、ヘッドフォンを装着すれば、動作音はまず聴こえないはずだ。

 Triton 700の実売価格は、44万160円と高価。とはいえ、CPUやGPUのスペックもさることながら、リフレッシュレート120HzやG-SYNCをサポートしているなど、ゲーミング用途で魅力的な仕様を多数備えている。また、MicrosoftのVR機能である「Windows Mixed Reality」の推奨スペックを準拠しており、VRを楽しみたいといったニーズにも対応している点も見逃せない。

 テスト結果から明かなように、Triton 700でFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONが快適にプレーできるのは間違いない。そのほか、「GEARS OF WAR 4」の推奨認定も受けており、ポテンシャルの高さを考えれば十分お買い得なノートパソコンといえる。ゲームをプレーする場所を選ばない、持ち運びが可能な高スペックノートパソコンがほしいと考えているユーザーにとって、Triton 700は一考の価値がある製品といってよいだろう。

試用機の主なスペック
機種名 Predator Triton 700
CPU Core i7-7700HQ(定格クロック2.8GHz、最大クロック3.48Hz、4コア/8スレッド)
グラフィックス GeForce GTX 1080
メモリー 16GB
ストレージ 512GB(RAID 0:256GB+256GB)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア、G-SYNC対応
光学ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1
インターフェース USB 3.0端子×3、USB 3.0(Type-C、Gen 2)、UBS 2.0端子、HDMI端子、ヘッドフォン/スピーカージャック、マイクロフォン・ジャック、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅393×奥行266×高さ18.9mm/約2.45kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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