• Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

イベントレポート

注目の特集

アクセスランキング

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー特別編集 週アス2024May

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

MITテクノロジーレビュー

プロ契約を交わしたジョビンさんとゲーム大好き芸人がストVで対決

吉本興行がe-Sports事業に参入、所属プロゲーマーも誕生

2018年03月07日 19時30分更新

文● 八尋/ASCII

吉本興行がe-Sports事業に本格参入

 吉本興業は3月7日に記者会見を開催。「よしもとゲーミング」を始動、e-Sports事業に本格参入すると発表した。

司会は、以前からe-Sportsに注目しており会社も立ち上げたというロンドンブーツ1号2号の田村 淳さんが担当

 記者会見では、よしもとクリエイティブ・エイジェンシー スポーツ事業センター センター長の星 久幸氏が登壇し、事業の概要について説明した。吉本興業が今後展開するe-Sports事業は、「チームの運営」「ゲーム実況配信」「イベント・大会の実施」の3つ。

よしもとクリエイティブ・エイジェンシー スポーツ事業センター センター長の星 久幸氏が登壇。今回のe-Sports事業参入について「エンターテインメントの会社として今まで様々な新しい事業に挑戦してきましたので、(e-Sports事業への参入は)ごく自然な流れだと思っています」と説明した

プロゲーミングチームを発足

プロチームを運営

 チームの運営では、プロゲーミングチーム「よしもとデトネーター」「よしもとエンカウント」「よしもとリバレント」「よしもとエクストラクター」を発足する。

よしもとデトネーターは「Dota2」で世界一を目指すという

 よしもとデトネーターは、プロゲーミングチーム「DeToNator」(デトネーター)と協業し、フィリピンを活動拠点に外国人選手でチームを編成する。国外でのプロゲーマーを発掘・育成し、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)の「Dota2」で世界一を目指す。

よしもとエンカウントは「Overwatch」部門で台湾リーグに参戦する

 「AKIHABARA ENCOUNT(秋葉原エンカウント)」との協業で発足したよしもとエンカウントは、日本人を中心としたチームを編成。アクションシューティングゲーム「Overwatch」部門で台湾リーグに参戦する。

よしもとリバレントは「Shadowverse」部門に参戦

 吉本興業とe-Sports事業を展開するLibalentがタッグを組んだよしもとリバレントは、日本人選手でチームを編成。国内を主戦場にスマートフォン向けカードゲームアプリ「Shadowverse」部門に参戦する。今後はゲームの得意な芸人が加入し、プロとしての活躍も期待しているという。また、Shadowverse以外のタイトルにも挑戦する予定だ。

よしもとエクストラクターはポッ拳部門が専門のチーム

 よしもとエクストラクターは、「ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT」部門を専門とするチームで、国内を中心に活動予定だ。また、ライブ配信サービス「Extractor.live」を運営するExtractorとパートナーシップを組み、ゲーミングチームを立ち上げるほか、配信事業も展開していく。

発表会では、GamingD 代表取締役の江尻 勝氏、ウォールラン 代表取締役 森山 進太郎氏、慶應義塾大学教授で旧日本eスポーツ協会 元理事の中村 伊知哉氏、星氏、Libalent esports Divisionチーム代表の西田 遼氏、Extractor プロデューサーの別城 翔氏も登壇

芸人がプロゲーマーに

 また、プロゲーマーの発掘・育成として、芸人のジョビンさん、西澤 裕太朗さん、小池 龍馬さんとプロ契約を締結。今後はプロゲーマーの発掘と育成にも注力していくという。

ジョビンさん

 ジョビンさんは、NSC大阪校27期生として芸人活動をするかたわら、格闘家としても活躍。DEEP フェザー級第4代チャンピオンでもあるという経歴も持つ。コンビ解散後、ピン芸人として活動していたが、今後はプロゲーマーに専念して活動していく予定だ。得意なゲームは「ストリートファイター」シリーズ。

西澤 裕太朗さん

 西澤さんは、NSC東京校16期生。現在もコンビ「裏切りマンキーコング」として活動中だ。ゲーム実況の「Ch 裏切りマンキーコング」はチャンネル登録者数が約8万人、総再生回数は4500万回以上を誇る。現在加入しているLibalentの「Splatoon2」部門のチーム「Libalent Calamari」で活動していく予定だ。

小池 龍馬さん

 小池さんは、NSC東京校18期生。「マケレレ」として活動し、ゲーム実況YouTubeチャンネル「マケレレ小池のゲーム実況」も人気を誇る。今回を期にコンビを解散し、今後はプロゲーマーに専念して活動していくという。「コール オブ デューティ」シリーズが得意とのこと。

劇場などでe-Sportイベントを開催

配信プラットフォームでのゲーム実況配信も実施していく

 ゲーム実況配信では、「Twitch」「OPENREC.tv」「Extractor.live」「YouTube Gaming」などの配信プラットフォームでのゲーム実況配信のほか、「ニコニコ動画」「AbemaTV」などのインターネット配信番組でのゲーム番組出演など、配信メディアを中心としたタレント活動を行なっていく予定だ。また、ゲーム実況に特化したタレントの育成にも注力するという。

吉本興行が運営している劇場などでイベントを実施

 イベント・大会の実施では、同社が運営している劇場や大型ショッピングモール、映画館などでe-Sportsイベントを開催。e-Sports初心者へ向けた体験イベントや小規模大会、e-Sportsファンに向けた観戦イベントなどのコンテンツを展開していく予定だ。

 そのほか、8月3日から5日まで米国ラスベガスで開催予定の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series 2018」に先立ち、同大会の競技タイトルを使用した招待選手選考イベント(吉本興業オリジナルの大会で、EVO 2018とは別企画)を実施予定だ。上位入賞者は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーがプロ契約を結び、ラスベガスまでの渡航費や宿泊費をサポートする。

あと20歳若ければ……

「モンスターハンター」シリーズなど、大のゲーム好きで有名な井上さんは今回のe-Sports事業参入に「あと20年早ければ……」と興味津々

藤田さんは「e-Sportsのようなシビアなゲームはちょっと…。『どうぶつの森』とか育成ゲームとかが好きです」とコメント

菅さんは「ゲームは大好きなんですけど、得意ではないです。この前番組でモンスターハンターワールドをプレーしたんですけど、放送中にモンスターが見つからなくて」とコメント

池田さんは田村さんに「ゲームをしているイメージがまったくない」とイジられていた

 記者会見では、ゲーム大好き芸人として次長課長の井上 聡さん、トータルテンボスの藤田 憲右さん、パンサーの菅 良太郎さん、しずるの池田 一真さんが登壇。井上さんは、プロを目指さないのかという問いに対し「後10年若ければ、両手を挙げて参戦してましたよ。それほど厳しい世界だと思います」とコメント。実際にゲーム大好き芸人とジョビンさんが「ストリートファイターV アーケードエディション」で対戦し、プロの実力に圧倒されていた。

ゲーム大好き芸人とジョビンさんが「ストリートファイターV アーケードエディション」で対戦

あっという間に倒された池田さんと菅さん

井上さんは目隠ししたジョビンさんと対戦して見事勝利。藤田さんはジョビンさんのHPをギリギリまで削った状態からスタートしたが、ほぼ太刀打ちできずに倒された

バラエティー番組などで吉本興業は芸人と契約書を交わさないことが度々ネタにされているが、記者会見後の質疑応答でジョビンさんらが契約書を交わしたという点や給料制という点、海外遠征の費用が出ることなどが判明し、ゲーム大好き芸人の皆さんは「え、あの吉本興行が契約書?」「ズルい!」と驚いていた

■関連サイト

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう