あっという間に3月。春の足音が聞こえはじめる3月。まあ、どんな足音がするのか聞いたことはないけれども、いやむしろ、春がデカい足音をたててのっしのっしと近づいてきたら怖い。
春といえばあくび。ほわんと暖かいと眠くなってあくびが出て、ああそういえば、猫のあくびっていいよなあと思い出した春眠暁を猫である。
そうだ、猫あくび写真を並べて和もう。
猫はけっこうな頻度であくびする。
その瞬間をうまく撮れるかどうか、その7割は「準備」にかかってるといっていい。あるいは「予測」だ。
猫はいきなりあくびをしたりしない。かならず前兆がある。
一瞬、動きが止まる。
あ、これはあくびの前兆だ、と思ってから大口がピークに達するまで1秒はあるのでその間に撮影の準備をするのだ。
ちゃんと猫の顔にフォーカスは来ているか。シャッタースピードは十分か(シャッタースピードが遅いとブレちゃうから)。
残る3割は「タイミング」である。大口ピークのタイミングでは動きが一瞬止まるのでそこを捉えたい。
それが苦手なら、瞬時に連写モードにすべし。そうするとこんな感じ。舌だしあくびの瞬間である。
迫力あるあくびを狙うなら口が正面から見える少し下からのアングルがいい。
これは、「あ、あくびがきた!。でも連写にしてるヒマはない」ってんで一瞬のタイミングを狙って撮ったもの。
私に向かって吠えてるように見えるけど、違います、単なるあくびです。
あくび時の大口っぷりを味わうならぜひ横から。
冒頭写真がそう。くわっと開いた瞬間と、犬歯のとがりっぷりを一緒に楽しめるのだ。
お次は身体は正面なのに顔は横パターン。これはこれで味わい深い。ちょろっと出てる歯がチャームポイントだ。
この連載の記事
-
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ -
第854回
デジカメ
カシオとオリンパスの約10年前のハイエンドコンデジをポケットに入れて猫撮影に出かけた -
第853回
デジカメ
網越しでも横顔でも動いていてもしっかり猫にピントが合うソニー「α9 III」はやっぱり欲しくなる1台 -
第852回
デジカメ
小さくて軽くてかわいいパナソニック「LUMIX G100D」で気軽に猫スナップ -
第851回
デジカメ
歴史ある街並みの人気スポット、傾斜地が多い広島県・鞆の浦で“高低差の猫たち”を撮る -
第850回
デジカメ
最新のソニー「α9 III」はAFも連写も速くて最強! 気がついたら1500枚も撮っていた -
第849回
デジカメ
謹賀新年 「猫宅訪問」で初対面なのに人懐こくて元気いっぱいな3匹の猫を撮ってきた - この連載の一覧へ