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山根博士の海外モバイル通信 第382回

ポルシェとムーミン、2つのスマートウォッチが海外で登場

2018年02月22日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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 一時期に比べるとスマートウォッチ関連のニュースが減ってきていますが、それでも各メーカーは定期的に新製品を出しています。今回は中国と韓国で登場した特徴のあるスマートウォッチを紹介します。ポルシェデザインのかっこいい製品と、ムーミンのかわいい製品はどちらも今までになかったタイプの製品かもしれません。

 まずはファーウェイが2017年夏にアナウンスをしていた「PORSCHE DESIGN Huawei Smartwatch」から。スマートフォン「Huawei Mate 10 Porsche Design」同様、ファッションアイテムを出しているポルシェデザインのブランドを冠したスマートウォッチです。中国では4988元(約8万7300円)で2017年末から販売が始まりました。

ポルシェデザインのスマートウォッチがようやく発売

 ベルト部分は表面が革仕上げで、黒いベルトに赤いステッチが上品です。また本体右にある2つのボタンも周囲を赤仕上げとし、全体のカラーリングを統一させています。スーツ姿にはもちろんのこと、スポーツウェアとして使ってもおかしくないデザイン。ベゼル部分の「Porsche Design」のロゴも美しいですね。

スーツにもスポーツウェアにも似合うデザイン

 基本スペックはHuawei Watch 2と同等。SIMスロットはありませんがeSIMを搭載しています。中国では中国聯通(チャイナユニコム)がeSIMに対応したスマートウォッチ向けのプランを提供しており、同社の端末管理アプリをAndroidスマートフォンにインストールし、アプリ上からeSIMの開通が可能とのこと。eSIMの切り替えもアプリからできるようなので使い勝手は良さそうです。

ペアのスマホもポルシェデザインにしたくなる

 一方、韓国からはムーミンのキャラクターをあしらった子供向けのスマートウォッチが登場しました。発売するのは携帯電話キャリアの「KT」。「ムーミンキッズフォン(KM-W300)」は1.39型ディスプレーにLTEを内蔵。VoLTEでの通話にも対応します。GPSを搭載し、ムーミンキッズウォッチをはめた子供の位置を親のスマートフォンで確認も可能です。

ムーミンキッズフォンはLTE内蔵の本格的なウォッチ

 本体側面には500万画素カメラも内蔵し、手軽に写真撮影も可能です。しかも、親のスマートフォンからリモートでカメラを起動できるので、子供の周辺環境をいつでもビジュアルで確認することができるのです。そして音声認識にも対応し、ソフトキーボードを使わなくとも音声で文字入力が可能です。簡易AI機能も搭載し簡単な会話やWikiペディア検索、天気予報通知なども行なってくれるとのこと。

500万画素カメラも搭載、AI機能はスマートウォッチには便利

 本体の充電はクレードルに置くだけのワイヤレスなので、コネクター部分を破損する恐れもありません。今までの子供向けスマートウォッチと比べると、音声入力対応やリモートカメラ搭載が新しいですね。なお韓国は日本同様、この手のデバイスはキャリア販売が基本となります。韓国での価格は毎月1万7801ウォン(約1800円)の24ヵ月払いで通信費込み。日本向けにもアレンジして販売してほしいもの。ムーミン以外、スナフキンなどのキャラクターも見てみたいですね。

無線充電できるクレードルが付属

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