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Ryzen Gとあわせて買いたい高耐久マザー「TUF B350M-PLUS GAMING」がコスパ良し

2018年02月20日 12時00分更新

文● ジサトラショータ

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 AMDは2月13日、開発コードネーム“Raven Ridge”ことSocket AM4向けAPU「Ryzen R3 2200G」「Ryzen 5 2400G」(通称「Ryzen G」)を販売開始した。待望の“Radeon RX VegaベースのGPUを内蔵したRyzen”ということで、価格の手頃さも相まって、さっそく市場では人気を博しているようだ(関連記事)。

 これからRyzen Gシリーズを購入してPCを組む場合、別途グラフィックスボードを用意する必要がないこともあり、構成はほとんどの場合“シンプルなコスパPC”といった感じになることだろう。マザーボードやストレージの選択が悩みどころになりそうだが、そういう意味で、Ryzen Gと同じく2月13日にリリースされたASUSのSocket AM4対応マザーボード「TUF B350M-PLUS GAMING」は要注目の製品だ。MicroATXフォームファクターのAMD B350マザーで高耐久、なおかつ価格は1万円台前半と、Ryzen Gのお供として購入するにはうってつけのモデルと言える。

「TUF B350M-PLUS GAMING」。実売価格は1万2000円前後

 製品サンプルをお借りできたので、さっそく特長を見ていこう。

バランス良くゲーミング以外でも使えるTUFシリーズ最新製品

チップセットはB350。チップセットカバーにはTUF GAMINGのロゴが

ソケットはSocket AM4。クーラーの取り付け方法が独特だが、付属ユーザーマニュアルに取り付け方法がしっかり書かれているので安心だ

 先に述べた通り、「TUF B350M-PLUS GAMING」のチップセットはAMD B350で、ソケットはSocket AM4を採用。Ryzen Gの搭載にあたってはBIOSアップデートなども必要なく、購入後すぐに利用できる。もちろんRyzen Gだけでなく、先に販売されているGPUなしのRyzenシリーズも問題なく使用可能だ。フォームファクターはMicroATX(約幅244×高さ244mm)なので、比較的PCケースを選ばずに利用できるのも嬉しい。

「Wraith Max」などの4ピンRGBコネクターを接続できる端子もソケット付近に用意。LEDファンを付けたり、延長してLEDテープなどを接続するのも悪くないかも

 外観は、昨年10月にリリースされたインテルCPU向けの同シリーズ製品「TUF Z370-PLUS GAMING」を踏襲しており、黒地にイエローのラインが印象的なデザインだ。ただしフォームファクターが異なることもあってか、「TUF Z370-PLUS GAMING」に用意されていたライトアップ用のLEDなどはオミットされている。とはいえ、マザーボード上には4ピンRGBコネクターが1つ配置されているため、AMDのLED付き純正クーラー「Wraith Max」などをカラー調整することは可能だ(Ryzen Gシリーズの場合、同梱クーラーは発光機能のない「Wraith Stealth」なので注意)。

PCIeスロット付近にM.2スロットを備える

背面インターフェース類。PS/2ポートも搭載

 メモリーは最大64GB(DDR4-3200×4)で、ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×6のほか、PCIeスロット付近にM.2スロットを1基備えており(SATA、PCIE 3.0x4モードに対応)、M.2 SSDにもしっかり対応。拡張スロットはPCIe x16スロット×2、PCIe x1スロット×1で、マルチグラフィックスはAMD CrossFireXのみに対応している。映像出力はHDMI×1、D-Sub×1、DVI-D×1と、シンプルだがポイントはしっかり押さえた構成だ。インターフェースは、PS/2×1、ギガビットLAN×1、USB 3.1(Gen2)×2、USB 3.1(Gen1)×4、USB 2.0×2、オーディオジャック×3。

 さて、ASUSの「TUF」シリーズといえば、その名の通りの高耐久設計が売りのひとつ。ゲーミング用途に限らず扱いやすいバランスの良さから、昨年のインテル第8世代Coreプロセッサー発売の折は、「TUF Z370-PLUS GAMING」が密かな人気製品となったのも記憶に新しいところだ。

2つのx16スロットのうち、金属補強されたセーフスロットは上段のみとなる

 「TUF B350M-PLUS GAMING」は、PCIeスロットなどのハードウェア部分を保護する「TUFプロテクション」の実装により、製品の耐久性を担保している。代表的な例としては、PCIe 3.0x16スロットを金属補強したセーフスロットや、対静電気用ダイオードなどを使用した業界標準の2倍のESD耐性(静電気保護)、メモリーの過電圧保護機能、従来の3倍の耐腐食性を誇るステンレス合金製バックパネルなどが挙げられる。

コンデンサやチョークコイルにも高耐久な部材を使用。

付属品はバックプレートやSATAケーブル、マニュアルのほか、オリジナルデカールや製品証明書など

証明書には、LANGuardやチョークなどに使われている各部材が米軍調達規格であるMILスペックのテストをパスしたことが明記されている

 また、独自基準を満たした部材「TUFコンポーネント」の採用も、製品としての耐久性の向上に寄与している。スループットを向上させた「TUF LANGuard」、システムの安定性を向上させるチョークコイル、20%の温度耐性向上と5倍の長寿命をうたうTUFコンデンサー、電力効率を向上させ発熱を低減したTUF MOSFETなど、充実の仕様だ。購入から1年間の製品保証もあり、よほどのことがない限り長く使っていける製品だろう。

 実売価格は1万2000円前後。ゲーミングを想定したつくりではあるが、コスパの良さも相まって、あらゆる用途のPCで採用できるマザーボードと言えるだろう。Ryzen Gを搭載してエントリーゲーミングPCを作りたい、ゲームはしないけど長く使えるPCを作りたい、という人には特にオススメだ。

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