このページの本文へ

知財・個人情報漏えいの恐れ

産総研で不正アクセスが発覚、システムを緊急停止

2018年02月14日 17時00分更新

文● 天野透/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 産業技術総合研究所は2月13日、外部からの不正アクセスを受けたと発表した。同所はシステムへの外部アクセスを緊急遮断し、情報セキュリティ対策本部を設置して対応にあたっているとしている。

 不正アクセスが発覚したのは2月6日。翌日に当該事案を重大セキュリティーインシデントと判断し、副理事長の下に対策本部を設置した。8日には全職員の該当システムに関するパスワードを強制変更し、9日にメールおよびスケジュール機能のみを残して、該当システムの機能を停止したとする。同所は外部専門事業者などと連携して原因究明を進めているほか、関係省庁へ報告し、警視庁にも相談中だという。

 同所によると、現在全業務システムを点検で、安全を確認できた部分から業務システムを順次再開予定。しかし13日の内部インターネット遮断は継続している。

 今後の対応について同所は「第三者及び弊所の知的財産に関する情報や保有個人情報の漏えいの可能性なども懸念されることから、引き続き、早急に、原因及び影響範囲等の調査を進めます」「業務の遅延等により関係各所にはご迷惑をおかけしており、深くお詫び申し上げます」というコメントを発表している。

カテゴリートップへ