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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第33回

Droboを使って月額料なしの自前クラウドを作る!

スマートフォンで撮った写真はDroboPixでカンタン保存

2018年02月07日 11時00分更新

文● 飯岡真志、編集 ●金子/ASCII.jp

提供: プリンストン

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なにはなくともDrobo Dashboardから

 続いて、Drobo側の設定を行っていく。まずはDrobo関連の設定や確認を行なうためのアプリケーションDrobo Dashboardを起動する。Drobo Dashboardは、Mac/Windows版がそれぞれ提供されており、機能的な差はない。左ペインにある「DroboApps」をクリックすると、以下のような一覧が表示される。

Drobo Dashboard上でDroboAppsの一覧を表示

 この辺りのUIは、以前「NASもアプリで機能拡張! Drobo 5NにDroboAppsをインストール」でDroboAppsを紹介した時と比較すると、だいぶ変更されているようだ。率直に言うと、以前は「とりあえず使えるようにしました」感があったが、現在はかなり使いやすく洗練されてきたというイメージだ。

 Drobo Dashboard上で、DroboAppsは以下の7つのカテゴリーに分類されている。カテゴリー名をクリックすると、下記が出てくる。

DroboAppsのカテゴリー
myDrobo Supported AppsmyDrobo関連
Cloud and Remote Accessネット経由でのファイル同期関連
entertainment Appsメディアプレーヤーなど
Media Collectionダウンロードツールなど
Network ApplicationsFTP、NFS、メールサーバーなど
System ApplicationsApache、MySQL、Node.jsなど
System UtilitiesSSHサーバー、bashなど

 System Utilities、Network Applicationsカテゴリーの中身を覗いてみると、SSHサーバーやFTP、NFSデーモンなど、いわゆる「サーバー」的な名前がたくさん見受けられる。それもそのはずで、NAS型Droboの中身は「超マニアック! NASの中身をハックしよう-Drobo 5Nのソフトとハードを知ろう」で調査したように、Linuxが動いているからだ。

 今回のターゲットであるDroboPixは、DroboAppsのカテゴリーの中でも「myDrobo Supported Apps」の中にある。「myDroboってなんだろ?」に対する答えは、「ファイヤーウォールの内側にあるDroboにセキュアにアクセスするための仕組み、アプリ」である。以前「DroboAccess+myDroboで、どこからでもDroboにアクセス!」で紹介したように、myDroboを用いることで、自宅にあるDroboに参照できるというものだ。

myDrobo Supported Appsの中にDroboPixが含まれている

DroboPixをインストール

 Drobo Dashboardで表示されているDroboAppsのカテゴリー一覧から、myDrobo Supported Appsをクリックする。するとDroboPixのアイコンとともに「アプリケーションがインストールされていません」というメッセージが表示される。そこで、その下にある「インストール」をクリックして、あとはしばし待つだけだ。インストール中は、特にプログレスバーの表示などはなく、「インストール中…」が続く。時間帯やネットワーク環境によっては10分以上かかることもあるので、気長に待とう。インストールが完了すると自動的に起動され、メッセージが緑の▲アイコンとともに「アプリケーションが実行中です」に変わる。

DroboPixはまだインストールされていない

インストールが完了し、アプリケーションが実行された状態に

 スマートフォンとDroboを紐付けるために、その下の「アクションのための選択」をクリックして、設定画面を表示しよう。初期状態では「現状、DroboPixと紐付いたモバイルデバイスはありません(意訳)」といった感じのメッセージが表示されているはずだ。そこで右上の「Add device」をクリックする。すると、写真をアップロードするフォルダーを選択するように促されるが、1ボリュームでDroboを運用している場合は一択(ボリューム名はPublic)なので、右下「Add」ボタンをクリックする。

DroboPixと紐付けられたデバイスはまだない

データ保存先を指定する。ここで指定したボリュームの「Photo Uploads」以下に保存される

 するとQRコードが表示されるはずだ。ここまでできたら、先ほどインストールしておいたスマートフォンのDroboPixアプリを起動する。

 初期画面には、DroboPixを使ってファイル転送するためには、スマートフォンの「カメラ」「写真」、そして位置情報の利用が必要となる旨、英語で表示されているので、画面下部の「ALLOW ACCESS」をタップして、アクセスを許可しよう。

DroboPixの初期画面

 アクセスを許可するかどうか確認するダイアログがいくつか表示されるので、OKをタップしておく。するとカメラが起動するので、先ほどDrobo Dashboard上で表示されたQRコードを読み取ってみる。正しく読み取れれば、Drobo Dashboard側にスマートフォンの名称が表示され、紐付けが完了したことになる。

こういう感じのダイアログがいくつか表示される

Drobo Dashboard上にQRコードが表示されるので、スマートフォンのDroboPixで読み取る

スマートフォン(ここではDevice name「iPhone_cool」)が紐付けされた!

 そのままDroboPixを起動させておけば、自動的にスマートフォンからDroboへのデータ転送が開始される。初回は数千枚の写真を転送することになるので、それなりに時間がかかるだろう。2回目以降は新しく撮影されたデータだけが転送されるので、その日に撮影枚数にもよるが、そんなに時間もかからずに転送が完了するはずだ。

枚数が多いので、初回の転送はけっこう時間がかかるかも


 

(次ページ、「DroboAccessとmyDroboでDrobo内の撮った写真にいつでもどこからでもアクセス」に続く)

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