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自社ネットワークのようにインターネットを見える化できる

クラウドまでのネットワークを可視化するサウザンドアイズ日本進出

2018年01月22日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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2018年1月19日、ネットワークの可視化を提供する米サウザンドアイズは日本市場への参入を発表。端末からクラウドまでのネットワークの状態をエンドツーエンドでモニタリングするSaaS型のサービスで、多くのクラウド事業者やエンタープライズ、通信事業者などに採用されている。

クラウドでのネットワーク障害をユーザー側から特定できる

 2010年に設立されたサウザンドアイズ(Thousand Eyes)は、サンフランシスコに本社を置くベンチャー。インターネットのエンドツーエンド監視を実現し、グローバルではTwitterやeBay、ServiceNowなどクラウド事業者のほか、エンタープライズ、通信事業者などで採用されているという。

米サウザンドアイズ プロダクト・マーケティング担当バイス・プレジデント アレックス・ヘンソーン-イワネ氏

 サウザンドアイズが提供するのは、インターネットの通信やクラウドサービスへの経路を見える化し、問題を検知・解析するクラウド型サービス。世界53ヶ国、150カ所以上に配置されたエージェントが定期的にテストを行ない、インターネットトラフィックのテレメトリデータや経路情報を監視する。「千里眼」という名前の通り、インターネットの通信状態をエンドツーエンドで可視化し、ユーザーからアプリまでのパフォーマンスを見える化するという。

会場で披露されたライブデモで経路の可視化も披露

 また、ユーザー企業のネットワークやデータセンターにエージェントを配置することで、クラウドサービスまでの経路や接続状況も調べることができる。Office 365やG Suite、Salesforceなどのアプリケーションの利用に際して、障害になっている箇所を特定し、サービスレベルの監視やトラブル対策を迅速に行なえる。オンデマンドでの可視化だけではなく、過去の状態をスナップショットとして保存・共有することも可能。発表会ではAmazon S3がダウンした際のスナップショットを披露され、ユーザー側がクラウドの障害をいち早く検知できることがアピールされた。

インターネットがWANになる時代の新世代モニタリングサービス

 サウザンドアイズが登場した背景は、アプリケーションだけでなく、インフラまでインターネット経由で利用するクラウドの普及がある。そのため、WANはインターネットべースに変化し、WANとインターネットをハイブリッドで利用するSD-WANの導入も増えてきた。そのため、今まで自社が所有するインフラのみを対象とした従来のネットワークモニタリングはすでに限界が生じており、インターネットやクラウドまでを対象にするモニタリング手法が必要になっているという。「まるで自分のネットワークのように、インターネットを見える化できたら?」。この発想で作られたのがサウザンドアイズだという。

サウザンドアイズのモニタリング技術

 Web事業者の顧客が多かった創業当初はクラウドベースの「Cloud Agent」のみを提供していたが、エンタープライズでの需要が増えたことで、データセンターやオフィスに配置する「Enterprise Agent」が2013年に投入された。その後、VoIPやUC(Unified Communication)のモニタリング、インターネットの可視化機能、端末用のエージェント、SNMPによるオンプレミスデータの収集など機能を逐一強化。複雑なデータを最新アルゴリズムで分析し、モダンなGUIで可視化するのが大きな価値だ。

 日本法人のサウザンドアイズ・ジャパンも設立され、ネットワンシステムズとりセラー契約を締結し、日本市場への本格参入を図る。国内では日本で求められる高水準なSLAを支え、働き方改革に寄与するという。

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