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コントローラー付属でより家庭用ゲーム機らしく!

スペックアップした家庭用ゲーム機のような小型PC「Trident 3 Arctic」

2018年01月20日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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「MSI Trident 3」

 サイコムが販売する「MSI Trident 3」は、ゲーム機のような外観から話題となったが、この機種の上位モデルが登場した。CPUとメモリーは据え置きだが、GPUがGeForce GTX 1060からGeForce GTX 1070にランクアップしているほか、SSDが256GBから512GBへと倍増。より多くのゲームをSSD上へとインストール可能となっている。さらに、XBOX One用のゲームコントローラーが標準で付属しているので、見た目も相まってよりゲーム機らしく進化しているのが特徴だ。

ゲーム機用のコントローラーと同じなので、操作性は文句なし。本体の色とおそろいの白というのがうれしい

 筐体の形状こそ変化はないものの、本体が白くなったのでパソコンっぽさがさらになくなり、よりゲーム機に近くなっている。横置き時の高さは約72mmしかないため、ローボードにも入れられるコンパクトさだ。ただし、スペックからもわかる通りさすがに発熱が大きいので、できれば広くて風通しのいいスペースに設置した方がいいだろう。付属のスタンドを使えば、縦置きにも対応。テレビの横に置くのであれば、設置面積の小さな縦置きがオススメだ。

横向きだとゲーム機よりもHDDレコーダーのような家電に近い。高さも約72mmと低く、サイズ的にも似ている
場所を取らずに置きたいのであれば、縦置きがオススメ。専用のスタンドが付属するので、無理なく縦置きできる

 MSI Trident 3は、ミドルタワーパソコンであってもおかしくないほどのスペックがあるだけに、ケースの中身が気になるところだ。いくら小さくなっていても、熱で動作が不安定になっていたり、本来の性能が出せなくなっていたのでは本末転倒だ。そこで、CPUとGPU周りを中心に中身をチェックしてみた。せっかくなので、以前紹介した下位モデルの「MSI Trident 3」と比べてみよう。

今回紹介する上位モデルの中身。下位モデルと比べてあまり変化はないが、グラボのクーラーが大きくなっているのがわかるこちらが下位モデルの中身。CPUクーラーの大きさは変わっていないが、グラボの周囲に空間があり、ひと回りクーラーが小さい

 CPUはCore i7-7700と変わっていないため、色こそ違うがCPUクーラーのサイズや形状は同じままだ。GPUもパッと見そんなに変わっていないように見えるが、よく比べてみるとクーラーのサイズがひと回り大きくなり、ボード全体を覆っているのがわかるだろう。GeForce GTX 1060のコア数が1280に対し、GeForce GTX 1070のコア数は1920と1.5倍に増えており、それだけ発熱も増すと考えられるだけに、クーラーが大型化しているというのは安心感がある。

 この内部でポイントとなるのが、GPUのすぐ上にあるプラスチックの板。これによってGPUからの熱気がCPU側へ、またこの逆にCPUからの熱気がGPU側へと移動するのが防がれているのだ。小さいケースの中で空気の流れを明確に分け、CPUもGPUもしっかりと冷却できるよう工夫されている。

本体の中央近くで内部を仕切るプラスチックの板がある。CPUとGPU、お互いの熱気が相手に影響しないよう工夫されている
CPUの吸気口は縦置きしたときの本体上部の奥側にある。なお、手前には電源ボタンが配置されている
GPUの吸気口は本体側面に。GPUから出る熱は空気と一緒に底面や背面などから排出される

フロントへVR用のHDMIをスルーする端子も装備
ACアダプターが大きいことには注意

 MSI Trident 3のインターフェースは小型パソコンなのでそれほど多くはないが、背面にはUSB 3.1端子、USB 2.0端子×4、HDMI端子×2、DisplayPort×2、DVI-D端子、有線LAN端子、音声入出力端子。前面にはUSB 3.1端子×3(うち1つはType-C)、HDMI端子、音声入出力端子となっている。

 前面のHDMIは「VR」とあるが、これは背面に「VR Link」と書かれた端子からのスルー出力。GPUからの出力を背面のこの端子へ入力して、GPUの出力を前面側から接続できるようになっているわけだ。わざわざ背面に回さずVRヘッドマウントディスプレーを接続できるというのが便利だ。

背面のUSB 3.1端子は1つだけで、残り4つのUSBは2.0。ちなみにLANは有線だけでなく、433Mbpsだが11acの無線LANも内蔵している前面のUSBはすべて3.1に対応。1つはType-Cで、少しずつ増えてきているType-C対応機器もアダプターなしに接続できるのがうれしい

 このように、MSI Trident 3は家庭用ゲーム機のようにコンパクトながらもゲーミングパソコンとして十分な構成となっているが、1つだけ注意したいことがある。それは、付属のACアダプターが巨大だという点。とはいえCPUにCore i7-7700、GPUにGeForce GTX 1070を搭載しているだけに、これは仕方がないだろう。ちなみに電圧と電流は19.5V、16.9Aなので、約330Wの出力。また、ゲーム中など負荷が高くなるとACアダプターの発熱も大きくなるだけに、本体と同じく、風通しのいい場所に設置しておきたい。

試用機の主なスペック
機種名 MSI Trident 3 Arctic
CPU Core i7-7700(3.6GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1070(8GB GDDR5)
メモリー 16GB
ストレージ 512GB SSD
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.1端子×3、USB 3.1(Type-C)端子、USB 2.0端子×4、HDMI端子×2、DisplayPort×2、DVI-D端子、有線LAN端子、音声入出力端子など
サイズ およそ幅346.25×奥行232.47×高さ71.83mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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