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AIエージェント「ふくまろ」を最新PCに搭載!! 富士通が個人・法人向けPC発表会開催

2018年01月16日 20時00分更新

文● 大河原克行 編集○ハイサイ比嘉

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 富士通クライアントコンピューティングは、2017年12月に発表した個人・法人向けPC発表会を開催。個人向けPCに搭載したAIアシスタント「ふくまろ」の内容について説明するとともに、法人向けPCの新モデルを発表した。

 また今回の会見は、レノボグループによる出資が正式発表されてから初めての記者会見となり、富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長は、「レノボグループとの話し合いの結果、当社のPCビジネスが一番広がるのは何か、お客様にとって何がいいのかということを考えて、独自のポートフォリオとカスタマベースを持つのがベストであるという合意に至った。今後も独立した体制を維持する」と発言。

富士通クライアントコンピューティング 代表取締役社長の齋藤邦彰氏

 「富士通のパソコンには37年の歴史があり、数多くの世界初の機能を搭載してきた。お客様にベストフィットな商品を提案でき、オーダーメイドでの設計、製造が可能な点が特徴である。また、お客様が望むリードタイムで対応できる。こうした匠の技は、富士通ならではのものである」とし、自前の開発体制、自前の製造工場、全国に広がるサポート網を持ち、企画、開発から製造、サポートまでの機能を国内に集結したスーパーバリューチェーンを今後も維持することを強調した。そして「富士通クライアントコンピューティングの特徴である技術を磨き続ける『匠』、それをタイムリーに提供する『疾風』を追求しつづけたい」と述べた。

富士通のパソコンには37年の歴史があり、数多くの世界初の機能を搭載してきた

お客様にベストフィットな商品を提案でき、オーダーメイドでの設計、製造が可能な点が特徴である。また、お客様が望むリードタイムで対応できる。こうした匠の技は、富士通ならではのもの

自前の開発体制、自前の製造工場、全国に広がるサポート網を持ち、企画、開発から製造、サポートまでの機能を国内に集結したスーパーバリューチェーンを今後も維持することを強調

AIアシスタント「ふくまろ」を個人向けPC最新モデルに搭載

 個人向けPCについては、「いつでもどこでも、よりリアルに、より快適に、といった人が本質的に望むものを実現していく姿勢は変わらない。それによって、お客様のそばに寄り添い、生活にイノベーションを起こしていく」と述べた。

 

いつでもどこでも、よりリアルに、より快適に、といった人が本質的に望むものを実現していく姿勢は変わらない。それによって、お客様のそばに寄り添い、生活にイノベーションを起こしていく

 個人向けPCに搭載したAIアシスタント「ふくまろ」は、「パソコンが家族になる」というコンセプトのもとに開発したもので、富士通の人工知能「Zinrai」を活用。「パソコンの魅力を最大に引き出せるアシスタントになる。パソコンにこれまで搭載してきた機能では、それぞれの生活シーンにベストフィットした製品を提供するという観点で、まだ足りないところがあった。それをなんとかしたいと考えており、その回答のひとつが、ふくまろとなる。パソコンを利用して、毎日の生活をもっと簡単に、もっと楽しく、もっと便利にできる」とした。今後発売する個人向けパソコンには、すべての機種に同機能を搭載していくという。

AIアシスタント「ふくまろ」は、「パソコンが家族になる」というコンセプトのもとに開発したもので、富士通の人工知能「Zinrai」を活用

 ふくまろでは、「去年の沖縄の写真をみせて」というと、「おっけ~。写真映すまろ」と返事をして、日時や場所、人物名から写真を検索し、表示する。また、「おはよう」というと、「おはようまろ!家電を操作するまろ」といって、照明やテレビ、エアコンをまとめて操作する。また、「留守番して」というと、部屋内で何かが動いたら、写真を撮影し、スマホに通知する。子供が家に帰ってきたことなども確認できる。

ふくまろに話しかけることで、コンテンツの検索をはじめ、照明やテレビ、エアコンなどの家電を操作させたり、部屋内で何かが動いたら写真を撮影しスマホに通知させるといったことが可能

発表会では、利用シーンをイメージさせる映像なども公開された

ふくまろで利用できるキーワード例。雑談も可能な模様

 「パソコンは何でもできるといわれるが、それがかえって何もできないとみられてしまう。いわゆるスマートスピーカーの機能は、パソコンの機能を使って十分利用できるものである。パソコンを利用することで、画面表示を活かしたアシストが可能、またパソコンに搭載した高性能なCPUパワーのおかげでローカルでの処理が行なえるため、個人情報を(ネット上に出すことなく)ローカルに保持できる。さらに、アップグレードが可能であることや周辺機器との接続が容易であるというメリットもある」とした。

 また、「将来的には、ふくまろに個性を持たせたり、感情を持たせることも考えていきたい。今年は『ふくまろ元年』と位置づけ、さらに進化をさせていきたい」とした。

 将来的には、家族の状況や近所のスーパーのお買い得情報を組み合わせて、夕飯の献立を提案したり、家族旅行の場所を決めるために、家族の好みをもとに、会話をしながら最適なツアーを提案したりといったことができることを想定。ふくまろの機能を活用した法人展開もしていきたいという。

将来的には、家族の状況や近所のスーパーのお買い得情報を組み合わせて、夕飯の献立を提案したり、家族旅行の場所を決めるために、家族の好みをもとに、会話をしながら最適なツアーを提案したりといったことができることを想定

法人向けでは、新製品および新たなセキュリティソリューションを展開

 一方、法人向けPCでは、「場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を、安心して行える環境が求められており、そのためには、モビリティとセキュリティが大切になる。富士通では、手のひら静脈認証、遠隔データ消去、離籍時/覗き見対策ソフト、秘密分散ソフトといった独自のセキュリティソリューションを提供してきた」とし、新製品および新たなセキュリティソリューションについて説明した。

新製品および新たなセキュリティソリューション

 約799gの軽量化を実現した13.3型ノートPC「LIFEBOOK U938/S」は、軽量薄型とともに、頑丈設計を両立。手のひら静脈などによる認証機能や、リモートデータ消去、秘密分散機能といったセキュリティ面を強化。新たなマルチキャリア対応の無線WANモデルを用意した。さらに、打鍵感を高めたキーボードを新たに採用したという。価格は33万3600円から(税別)。

約799gの軽量化を実現した13.3型ノートPC「LIFEBOOK U938/S」

 タブレットPCの「ARROWS Tab V727/S」は、A4サイズの資料表示に最適な3:2の液晶画面を採用。450cdの高輝度化と低反射処理により、高い視認性を実現しているほか、薄さ8.9mm、軽さ790gの軽量化により、持ち運びにも最適化した。さらに、15秒間の充電で90分間の使用が可能な充電式ペンや、ユーザー自らがパソコン本体のバッテリー交換ができる設計としており、ビジネスシーンに最適化した工夫を凝らしている。価格は17万8000円から(税別)。

タブレットPCの「ARROWS Tab V727/S」は、A4サイズの資料表示に最適な3:2の液晶画面を採用

 また、2in1パソコンの「ARROWS Tab Q738シリーズ」は、タブレット部は約800g、薄さ9.7mmを実現。それでいながら、高強度断面設計などにより、堅牢性を実現したという。第8世代インテルCore i5プロセッサを搭載可能で、有線LANポート付きのスリムキーボードや拡張クレードルも用意している。価格は18万6300円から(税別)。

2in1パソコンの「ARROWS Tab Q738シリーズ」は、タブレット部は約800g、薄さ9.7mmを実現

新たな秘密分散ソフト「Portshutter Premium Attachecase」

 さらに、新たな秘密分散ソフトとして、「Portshutter Premium Attachecase」を発表した。PC内のファイルデータは、意味のないデータに自動変換し、1000:1の比率で、データをローカルとサーバーに分散して保存。2つの分散片を結合することで、データの閲覧、編集などが可能になる。外出先でネットワーク環境がない場合にも、スマホやUSBに格納したデータの分散片を結合させるだけで、データの利用が可能になる。

新たな秘密分散ソフトとして、「Portshutter Premium Attachecase」を発表した。PC内のファイルデータは、意味のないデータに自動変換し、1000:1の比率で、データをローカルとサーバーに分散して保存。2つの分散片を結合することで、データの閲覧、編集などが可能になる

1700人の全社員を対象に、LIFEBOOK U937/Pを導入した飛島建設

 今回の発表会では、さらに企業における具体的な導入事例も紹介された。日清オイリオでは、社内用のPCと社外持ち出し用のiPadを併用していたが、これをLIFEBOOK U937に統一して、1500人の全社員に導入。テレワークへのトライアルを開始するとともに、社内のペーパーレス化を促進。Windows 10による指紋認証の活用によって、利便性を失わずにセキュリティを強化したという。

 また飛島建設では、1700人の全社員を対象に、LIFEBOOK U937/Pを導入。さらに、会議室での画面共有ソリューション「EESPRIMO Q956/MRE」や、マイクロソフトのOffice365も同時に導入したという。

日清オイリオでは、社内用のPCと社外持ち出し用のiPadを併用していたが、これをLIFEBOOK U937に統一して、1500人の全社員に導入

飛島建設では、1700人の全社員を対象に、LIFEBOOK U937/Pを導入。さらに、会議室での画面共有ソリューション「EESPRIMO Q956/MRE」や、マイクロソフトのOffice365も同時に導入したという

 飛島建設の寺嶋安雄取締役常務執行役員は、「建設業界は、東日本大震災や熊本地震の復興需要や、2020年の東京オリンピックに向けた取り組みが加速しており、休日の確保や長時間労働からの脱却が喫緊の課題であり、働き方改革はまったなしの状況である。当社では、昨年のPCの入れ替えのタイミングにあわせて、技術者が求める機能を持った製品を選定。新たなパソコンの導入によって、軽量化による持ち運びやすさ、長時間のバッテリー駆動、遠隔会議での活用、ペーパーレス化やシームレスな情報共有、工事現場での業務革新などの成果を期待している」と語った。

飛島建設 取締役常務執行役員の寺嶋安雄氏

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