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コアiタブレット+キーボード+Sペンがワンセット

Galaxy Book 試用レポート 日本初上陸のサムスンPCは有機ELがグッド!!

2018年01月10日 22時00分更新

文● 編集長みやの(@E_Minazou

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 サムスンがついに日本でもWindows搭載PC「Galaxy Book」を発売した.10.6型と12型のタブレットで、キーボードカバーを着脱する2in1タイプ.Galaxy Noteシリーズで人気のSペンも使うことができる.

Galaxyという名の
Windowsパソコンとは

 スマホより大きいGalaxy Tabシリーズは2010 年からずっと続くアンドロイドOSを搭載したタブレットだ.日本でもキャリアが発売し、アンドロイド・タブとしてあこがれだった.ドコモのGalaxy Tab S(8.4)は同寸の超小型ハードキーボードを搭載していて、とても欲っしいマシンだった.

 そんな中、2016年のCESで「Galaxy TabPro S」という名称のWindows搭載PCが発表となった.サイズは12型で、CPUはコアm3-6Y30でメモリは4/8GB、SSDは128/256GBというミニマルなスペック.ところが、ディスプレイは天下の有機EL(SuperAMOLED)で2160×1440ドットの3対2比率というSurfaceを意識したスタイルだったのである.

海外でのみ発売されたTabPro Sは有機ELディスプレイを採用.

 2016年の3月に海外で発売となり、ちょうど4月に香港圏内に存在していた私は、即購入した.ホントはLTE版が欲しかったのだが、WiFi版しかなくちょっとシクシクだったが、AMOLEDの魅力は強かったのである.

 そして、このタブプロSの後継機種が、今度は2017年2月のMWCで発表となった.名称はアンドロイド系と切り分けるために「Galaxy Book」と変更.サイズも10.6型と12型に広がったうえ、日本でも11月8日に発売が決まった.サムスンはもちろん海外ではNotebookシリーズというPCを販売しているが、日本ではこのBookが初のWindows搭載PCの発売となる.

12と10.6型で、もちろんキーボードカバーは異なるが、基本的な機能は同じだ.

最大の魅力はやはりOLED
カバーで背面も保護されるのがいい

 名称は画面サイズそのままで、「Galaxy Book 10.6」と「Galaxy Book 12.0」である.ここではコストコで買える12型を中心に紹介していこう.

 まずCPUは第7世代のコアi5-7200Uを搭載.メモリは8GB、SSDは256GB内蔵である.そしてディスプレイは、ProSと同じく有機ELのAMOLEDの12インチで、解像度は2160×1440ドットと3対2比率で四角くて使いやすい.

TabPro Sから搭載しているAMOLEDはとにかく高コントラストで鮮やかな発色が魅力なのである.

 サイズは291.3×199.8×7.4ミリで重量は754グラム、フロントカメラは500万画素でバックカメラは1300万画素である.マイクロソフトのSurfacePro最新モデルは292×201×8.5とほぼ同寸だが、GalaxyBook12のほうが厚みが1ミリ薄い.たかが1ミリだが、手にしたときの「薄い」感はある.SurfaceProのコアi5モデルの重量は770グラムで、Galaxyのほうが16グラムだけ軽いが、これはあまり体感しなかった.

タイプC端子はどちらでも充電・給電が可能だ.

 インターフェースはUSB3.1のタイプC×2のみと単純明快.あとはマイクロSDスロットとイヤホンジャクという単純構成だ.

 同梱されるキーボードカバーは中央にコネクター部があり、背面側のカバーを折ってついたてにする方式で、マグネットによって背面に付く.液晶の角度は40度、53度、60度の3種類である.前モデルのGalaxy TabPro Sでは収納するときに一旦キーボードとタブレットを切り離す必要があったが、今回のBookからはそのままパタンとたたむことができる.SurfaceProはタブレットの後ろにツイタテがあるので、キーボードカバーは液晶面のみになるが、Galaxyの場合は前も後ろもカバーが保護してくれる安心感がある.

TabPro Sと異なり、中央にコネクターがあるのでそのまま折り畳んで持ち運べる.

カバーの背面側が磁石で本体にくっついて、3段階の傾斜を作り出す.

 キーボードは、いわゆるSurface的な、やや、やわらかさのある構造だがキーストロークは1.5ミリあり、不満はない.日本で発売となるモデルはUS配列のみで、オレとしてはオッケーなのだ.あと、12型の海外モデルではLTEモデムを搭載しているものもあるのだが、日本では選択できないのが非常に残念である.

US英語配列好きなオレとしては好印象な付属のキーボードくん.

かな文字の印字もなくスッキリしているのがいいんですよね.

 ディスプレイのAMOLEDは、もちろんとても彩度が高く、最高輝度も高い.Surface BookやProと同じ3対2比率は、16対9に比べて雑誌や書類の判型に近く、特に縦位置で使う時にはとても見やすいのである.

 付属のSペンはGalaxyNoteシリーズで定評のある書き味で、ペン先が0.7ミリと極細なのに4096段階の筆圧を感知してくれる.ただし収納がSurfaceProのように磁石で本体にパチッと付くのではなく、円筒のホルダーに挿すカタチなのがちょっとまだるっこい.

同梱されているACアダプターは超小型で出力は25Wなので充電には時間がかかる.手前はもちろんSペン.

7Gコアとして標準的速度
バッテリの持ちは◎

 おなじみのベンチマークテストを各種実施してみたが、コアi5-7200Uを搭載したモバイルノートとしては標準的な値だった.CINEBENCHはCPUが325でOpenGLが44、3DMarkのFireStrikeは896である.

 SSDはもちろんサムスン製のPM871aシリーズ(MZNLN256HMHQ)を搭載しているが、SATA接続なのでマルチのシーケンシャルリードは550止まりと標準的速度だった.

 おなじみBBenchによるバッテリー持続時間は、いつもどおり輝度MAXの省エネOFFで3時間30分もった.内蔵するバッテリーは39Whと少なめなのに3時間駆動するというのは、LEDバックライト+液晶よりも省エネなAMOLEDの威力かもしれない.

 現行のSurface Proはi5モデルはメモリ8GB+256SSDで約16万円で、加えて約2万円のタイプカバーとペンを加えると19万円となる.GalaxyBook12はコストコでの販売のみとなっているがキーボードとSペンが付属で約14万円とお買い得.SurfaceProもGalaxyBookもCPUはいまだ7Gコアなので、そろそろ8になる予感はするが、Windowsのタブレットが欲しいヒトはAMOLEDがとてもキレイなGalaxyもチェックすべし!!

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