ボタンを押すだけでお掃除を開始
配置された家具の場所も学習していく
ブラーバによる床磨きの手順は極めて簡単だ。基本的には本体を壁面から30cmほど離れた部屋の中央寄りに置き、本体上面にある「CLEAN」ボタンを押し電源オン、そしてもう1度を押すことで床拭きスタートとなる。
内部には正確なナビゲーションシステムである「iAdapt2.0」を搭載しており、バッテリーの許す限り、部屋の隅々まで丁寧に拭き掃除をやってくれる。
テーブルや椅子の脚に対するブラーバの戦略と姿勢がよくわかるのが上の動画。このように脚を確認して、それがまったく動きそうにないものだと認識すると、脚の周囲を回転して床をきれいにしてくれる。
またブラーバは自分の動いてきた軌跡や室内に配置された家具や壁の位置を理解する機能も搭載している。
そのため1度目は衝突するが2度目は接近時には減速し、人間のような優しいお掃除をしてくれる。
そしてバッテリーが終わりに近づくと、停止時はほぼスタートと同じ地点に帰還してくる。後述するスマホ連携でより便利な使い方もできるが、スマホ連携とは関係なく単なるスタンドアローン型の床拭きロボットとしても十二分に価値ある商品だ。
ブラーバは充電式の専用リチウムイオンバッテリーで動作する。専用バッテリーは付属のACアダプターで約2時間で充電できる。容量は1950mAhで、選択するクリーニングモードで駆動時間は多少は前後するが、ウエップモップモードの場合、満充電で12畳分の床面積(約20m2)を拭き掃除することが可能だ。
筆者宅ではブラーバをいたく気に入っているワイフが追加のバッテリーをネット通販で購入したが、間違って互換バッテリーを購入したようだった。
ブラーバにセットした時に面一にはならず多少バッテリーが本体より飛び出すオーバーサイズだが、純正品の3倍近くある5300mAhの大型バッテリーだった。
段差やパッドの種類を検知するセンサーも搭載
ブラーバの操作系に複雑さはなく、付属の薄くて小さな取説をざっと読むだけで即利用可能だ。
ブラーバの天面には床拭きスタートのためのCLEANボタンと、パッド取り外しボタン、ドライスウィープモード以外の2つのモードで必要になる洗浄水を入れるための給水口とキャップがある。
パッド取り外しボタンは、ブラーバ持ち運びのためのリトラクタブルハンドルを引き起こすと、汚れた使用済みパッドに触れることなくボタンで落下させることができる。
給水した水は、ダンプスウィープモード、ウェットモップモードの時に、ブラーバ前面下部のジェットスプレーノズルから前方床面に向かって水滴を吹き出す仕組みになっている。
床と対面するブラーバ裏面には、駆動のためのゴムタイヤ車輪が2個、床の段差を検知する段差センサーが4つ、そして目的に応じたパッドをスライド装着したときに、自動的にパッドの種類を判断し、3つのモードから専用モードを選択するためのパッド感知センサーが配置されている。
我が家の洗面所とリビングに続くフローリング廊下とは少しだけギャップがあるが、この程度は床続きのような判断なので、ブラーバは普通に通過して何もなかったかのようにダンプスウィープモードで床拭きを続ける。
上の動画の衝突音は大きな音に聞こえるが、スマホの録音なのでかなり強調された感じになっている。家具や巾木を傷つけるような衝撃ではない。
パッド感知センサーは、セットされたパッドの2ヵ所に開けられた複数の穴の連結形状を感知して最適なクリーニングモードを設定してくれる。
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