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CPU性能が大幅にアップ、しかもストレージはSSDを採用

8万円台で第8世代CPU、作業が快適な高コスパ15.6型ノートPC

2017年12月31日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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USB Type-Cまで搭載するなどインターフェースは必要十分
光学ドライブもしっかり装備

 性能面では十分満足いくものだというのがわかったが、では、実際の使い心地はどうだろうか。まず気になるのがインターフェース。本体左側面にはD-sub 15ピン、有線LAN端子、HDMI端子、USB 3.0端子、USB 3.0(Type-C)端子を装備。右側側面には USB2.0端子×2、音声入出力を装備している。

最近採用が増えてきているType-Cもあるのがうれしい

USBが左右に分かれているのがポイント

 USBが左右両方に装備されているので、どちら側からもUSB機器を接続できるというのが便利だ。ただし右側面にあるUSBは、速度の遅いUSB 2.0。マウスなどは右側面に接続し、高速なHDDやUSBメモリーといったストレージは左側面に接続するようにするといいだろう。なお、左側面のUSB 3.0のうち1つはType-Cとなっている。最近対応する周辺機器も増えてきているため、アダプターなしにどちらの機器も使えるのはうれしいところだ。

 右側面にはインターフェース以外にDVDスーパーマルチドライブを搭載。最近は、データの受け渡しもクラウドやUSBメモリーを使うことが多く、光学ドライブの出番はめっきり少なくなってきたが、今でもソフトのインストールなどで活躍することは少なくない。また、メディア単価が低価格ということもあり、デジカメ写真をほかの人に配りたいといった場合にも便利だ。必須ではないものの、あればうれしい装備といえるだろう。

DVD±Rの2層書き込みに対応した光学ドライブを内蔵。Blu-rayには対応しないが、ソフトのインストールなどで活躍してくれる

キーボードは打ちやすく、さらにテンキーまで装備

 低価格なノートではキーの打鍵間が残念なことも多いが、N1503K-520/Tのキーボードは妙に小さなキーも少なく、押下感もしっかりある打ちやすいもの。薄型ノートにありがちな底打ち感も少ないため、疲れることなくキー入力ができるだろう。また、テンキーも装備しているので、表計算ソフトなどで数値入力が多いという人でも安心だ。

キーボードの配列は素直で、打ちにくさはない。また、右側にはテンキーを装備している

 ただしテンキーとの距離が近いため、Enterキーを押そうとしたのに数字の4を押してしまう、BackSpaceのつもりがNumLkだった、といった打鍵ミスが何度かあった。また、右のShiftがキーの間に埋もれているため、やや押しづらい。このあたりは慣れの問題もあるので仕方がないのだが、入力時には注意しておきたい。

CPU性能の高さが魅力のコスパが高い1台

 ディスプレーはフルHDで反射の少ないノングレアとなるため、屋内など照明が映り込みやすい場所でも見やすいのがメリット。その代わり、色の鮮やかさにやや欠けるため、映像や写真を美しく表示するというのは苦手となる。また、視野角があまり広くない点にも注意が必要だ。とはいえ、ノートパソコンはデスクトップと比べ正面から見ることが多いだけにそれほど気にはならないだろう。

 N1503K-520/Tはすべての面で完璧というわけではないが、高速なCPU、8GBと十分なメモリー、体感速度が向上するSSD、そしてデスクトップを広く使えるフルHDディスプレーを搭載するノートパソコンとして、9万円切りという価格は非常に魅力的。メインマシンとしても十分活躍してくれるだけに、安くてもしっかり使えるノートを探しているなら、購入候補に入れておきたい製品だ。

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