このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第199回

デュアルカメラの実力チェック! 「honor 9」「Moto G5S Plus」「ZenFone 4 Selfie Pro」

2018年01月01日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ここまでhonor 9、Moto G5S Plus、ZenFone 4 Selfie Proを比較してきたスマホ定点観測。この3機種の特長的な機能が「デュアルカメラ」だ。果たしてその実力は。撮影スピードや実写比較をしてみると?

honor 9

Moto G5S Plus

ZenFone 4 Selfie Pro

ここまでMoto G5S Plus、ZenFone 4 Selfie Proが1勝ずつ

 現在比較しているのは3~4万円台で購入できるSIMフリーのスマホ、ファーウェイ「honor 9」、モトローラ「Moto G5S Plus」、ASUS「ZenFone 4 Selfie Pro」の3機種。初回のスペック&料金比較はキャンペーンでキャッシュバックがあったこともあり、Moto G5S Plusが1勝、前回のスピードチェックでは大画面でありながら文字入力でリードしたZenFone 4 Selfie Proを勝利機種とした。

 今回は3機種共通の強みであるカメラを比較する。カメラ関連の主なスペックは以下のとおりだ。

  honor 9 Moto G5S Plus ZenFone 4 Selfie Pro
アウトカメラ画素数 1200万画素
+2000万画素
1300万画素
+1300万画素
1600万画素
アウトカメラF値 2.2 2 2.2
インカメラ画素数 800万画素 800万画素 1200万画素
+500万画素
インカメラF値 2 2 1.8
動画と静止画の同時撮影 ×
動画最大サイズ 4K 4K 4K
シーン設定の有無 × × ×
露出補正
ホワイトバランス調整

 デュアルカメラはhonor 9とMoto G5S Plusがアウトカメラ、一方ZenFone 4 Selfie Proはインカメラで採用されている。レンズの明るさを示すF値は、ZenFone 4 Selfie Proのインカメラがもっとも明るい1.8だ。ちなみにhonor 9とMoto G5S PlusはRGBセンサーとモノクロセンサーの組み合わせなのに対し、ZenFone 4 Selfie Proは標準と広角の組み合わせになっている。

 動画撮影時に静止画も同時撮影できる機能は、ZenFone 4 Selfie Proのみなし。3機種とも4K動画の撮影に対応しているが、手動でシーンを選ぶ機能は基本的にない。ただし、撮影モードに夜間撮影などシーンに近いモードを用意していることはある。正直、スペックだけではどの機種が勝つのかさっぱり予想がつかない。

カメラの起動時間ではhonor 9が勝利
片手操作では有利か

 まずはカメラの起動時間をテスト。ロック画面とホーム画面のアイコンから、それぞれカメラを起動し、撮影画面が表示される時間を計測した。

 アイコンをタップした瞬間から、撮影画面全体にアイコンが表示され、画面の明るさが安定するまでの時間を計っているが、今回は3機種とも画面の明るさがなかなか安定せず、難しい判断となった。

 なおテストは片手操作で各機種3回ずつ行ない、その様子を録画、撮影した動画を見ながら時間を割り出している。

  honor 9 Moto G5S Plus ZenFone 4 Selfie Pro
カメラ起動速度 1秒43~1秒80
(ロック画面)
1秒66~1秒84
(ロック画面)
1秒63~1秒73
(ロック画面)
1秒07~1秒76
(ロック画面)
1秒60~1秒77
(ロック画面)
1秒24~1秒73
(ロック画面)

 最短時間を見るとhonor 9がロック画面、ホーム画面どちらからの起動でも勝利。本体サイズが3機種のなかではコンパクトということもあって、ロック画面でカメラアイコンをスワイプするのもスムーズだ。

 他の2機種はhonor 9より遅いというよりも画面の明るさが安定しにくく、計測タイムの判断がしづらいというのが大きい。また大画面のせいか、ロック画面でのスワイプ操作が失敗しやすい。とくにZenFone 4 Selfie Proはスワイプする際、長めになぞらないと起動しにくい(あとの2機種はスワイプよりもフリックのようにサッと操作するだけで起動するのだが)。

撮影間隔の最短タイムはZenFone
しかし体感ではhonor 9

 次にシャッターボタンを連打してサクサク撮れる機種を決める。これはシャッターボタンを何度も押して、その撮影間隔を計測した。

 これも片手操作で行い、各機種3回録画し、その様子を確認している。なお、実際にシャッターを切った瞬間を判断するのは難しいため、シャッターを切った際のアニメーションで撮影間隔を判断している。今回はhonor 9とZenFone 4 Selfie Proが、シャッターを切った瞬間に暗くなるタイミングで、Moto G5S Plusはプレビューウィンドウが表示される間隔で計測している。

  ZenFone 4 Moto Z2 Play HUAWEI P10 lite
カメラ撮影間隔 0秒23~0秒30 0秒16~0秒34 0秒06~0秒67

 最短タイムはZenFone 4 Selfie Proの0秒06。速い。実はこれほど速いタイムは1度だけ。普通は0秒6台が多く、実際にシャッターボタンを連打していると“間”を感じる。

 そのため実際に使っていて速く感じるのはhonor 9。0秒3程度で安定してシャッターを連打し続けられる。Moto G5S Plusも0秒16が出たものの、こちらは数枚撮るごとにやはり“間”があり、サクサクと撮り続けられるのはhonor 9だ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン