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防水仕様でバッテリー内蔵、そしてJBL音質

Google Homeではない、第2の選択肢「LINK 10」を使う

2017年12月20日 19時30分更新

文● きゅう 編集●ASCII

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聴きやすさに加えて、防水はメリット

 音質に関しては、フラットで聴きやすい印象だ。低域はすこし緩めだが量感がある。高域の音が伸びて中高音の分離感も悪くはない。ビート感や臨場感を感じるチューニングだ。

 スマートスピーカーは声(音声フィードバック)の聴きやすさと、音楽再生の両方をうまく兼ね備えている必要がある。しかしEchoの場合、声と音楽再生時の音量に差があり、声を聴きやすい位置に設定すると音楽再生時に低音がズンドコ鳴りすぎてしまい、逆に音楽に合わせると声が小さくて聞きにくいといった問題を感じたりする。また、Google Home Miniでは、声が非常に聞き取りやすいのだが、スピーカーが小さいぶん、曲によっては低域がすっぱりとカットされてしまうことがある。J-POPなどを聴くとビートを刻むベースの最低音がほとんど聞こえなくなってしまうといったことも経験した。

 音響製品を多く開発しているJBLなので、こういった部分も考慮されている印象だ。

シールされた端子部、技適マークも

 Google Homeにない特徴としては、防水対応がある。水を直接かけるケースはあまりないにしても、浴室の隅などに置いて、音楽やラジオ(radiko.jpなど)を聴きたいというニーズはあるだろう。ちょっとした水しぶきがかかっても問題なく使えるのであれば安心感がある。またスマホで操作して音を鳴らすBluetoothスピーカーとは異なり、音声で操作するため、画面に手で触れる必要もない。防水仕様のBluetoothスピーカーと比べてもメリットを感じる部分だ。

 音声操作機能は、油や水で手が汚れやすいキッチンや洗濯などの水仕事の合間などでも便利に使えるだろう。マイクは上部に2つある。家で使う際には静かな場所だけでなく、騒音を発する掃除機などをかけている場合もある。音声操作にきちんと反応するか不安だったが、短時間使用した印象では、感度や精度の面でも問題なさそうだった。

 Google アシスタント搭載のスピーカーは、JBL以外にもソニーが市場投入しており、近くオンキヨーも製品を出す予定だ。今後はハード選びに対する関心も高まってくるに違いない。

 その中でLINK 10は比較的買いやすい価格と、使う場所の自由度が高いという点で評価できる製品。スマートスピーカーを体験する最初の製品としても合っていると思う。

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