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MRヘッドセットなら一般的なノートPCでアズレンや360度動画をVRで快適に楽しめた

2017年12月25日 11時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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 装着する際は、額の部分に支えがきて、後ろのダイヤルを回して頭の前後を挟み込む形で固定する。額の部分でしっかり押さえられているため、目の前にくるヘッドセット部の重さをあまり気にせず、ラクに装着できる。また、ヘッドディスプレー部分をフリップアップすることができるので、装着しながら視界を確保できる。他のVRHMDだと、誰かに呼ばれた際、いちいちHMDを取り外さないといけなかったが、その必要がないので非常に便利だ

装着の際は、後ろのダイヤルを回す

HMD部を上に上げることが可能なため、万が一呼ばれてもすぐに対応できるのも利点だ

右側面にヘッドフォン端子が備わっている。音声は、この端子に挿したイヤホンなどから聞くことができる

「AH101」の主なスペック
解像度(単眼)2880(1440)×1440ドット
ディスプレーサイズ2.89型×2
液晶モジュールImpulse BL LCD
リフレッシュレート60Hz(HDMI 1.4)/90Hz(HDMI 2.0)
視野角95度
IPD63mm(ソフトウェアにより±8mmの調整可能)
内蔵センサージャイロスコープ、加速度計、磁力計、近接センサー
サイズ195.8(W)×384.2(D)×143.4(H)mm
重量440g(ケーブル含まず)

 付属する専用のモーションコントローラーは、タッチパッドにアナログスティック、トリガーボタン×2、メニューボタンとWindowsボタンを備える。タッチパッドをもつVIVEのコントローラーと、手の形に近い動きを実現するOculusのコントローラー「Oculus Touch」の中間といった感じのつくりだ。

 Oculus Touchは丸みを帯びながら突起もあり、机などに置く際、やや不安定になりがちだったが、AH101の付属コントローラーは、円形の部分を下にすることでしっかりと置くことができる。VRコンテンツを楽しんでいる際は、視界が遮られるため、こうしたちょっとしたことも、長く使っているとうれしいポイントだ。

コントローラーを使わない際は、円形部分を下に向けて置いておくと、転がることもなく安心だ

 また、最大の利点はセットアップも簡単さにある。Oculus RiftやVIVEを一度でもセットアップしたことがある人には、釈迦に説法かもしれないが、最初の一度しか行なわないとはいえ、そのセットアップは割と大変だ。外部センサーとHMDをPCに取り付け、セットアップのソフトウェアを公式サイトからダウンロード(VIVEの場合は、SteamをインストールしてからSteamVRをセットアップ)、その後プレイエリアなどのセットアップの移る。

 Oculus Riftなどは、開発キットのころに比べればセットアップの画面が日本語化し、大分わかりやすくなったとはいえ、その手順はやや多く、PCの操作に自信のない人には少しばかりハードルが高い。一方、MRヘッドセットは、Windows 10の最新バージョン「Fall Creators Update」を適用していれば、PCに接続しただけでセットアップ画面が起動し、あとは手順通りに行なうだけとわかりやすい。

 ゲームなどの中で動きたい場合は、プレイエリアのセットアップをする必要などはあるが、やることはその範囲設定と、Bluetoothでコントローラーを接続するくらいなもの。外部センサーの位置を決めたりする必要もないので、使う場所の選定もしやすい。

「Fall Creators Update」を適用していれば、PCにMRヘッドセットをつなぐだけで、セットアップソフトが起動する

手順の途中で、コントローラーをBluetoothで接続する説明がある。コントローラーの電池カバーを開けて、ペアリングボタンを長押しし、PCとペアリング。これだけでは、画面に「ペアリング」と表示されただけでは使えないことが多い。PCの「Bluetoothとその他のデバイス」を表示し、Bluetoothの追加で、左右ひとつずつコントローラーを接続し、画面上で「接続済み」になることを確認するといい

コントローラの接続以外は、ほぼ機器の説明のみ。最後にプレイエリアを決めるか、その場で遊ぶかを選択する。プレイエリアを決める際はHMDを手に持ち、動ける範囲(1.5×2mが必要)を実際に歩いて指定する必要がある。その場に留まり、頭のトラッキングのみで遊ぶ場合は、この設定も必要ない

 セットアップをし終わると、音声ガイダンス付きで丁寧なチュートリアルが始まるので、PCでVRデバイスを初めて使う人でも安心だ。

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