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柳谷智宣のkintoneマスターへの道 第34回

第24回までのPVランキングからユーザーの興味をチェック!

kintoneユーザーのニーズとは? PVランキングから確認してみた

2017年12月21日 09時00分更新

文● 柳谷智宣

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第5位~第1位

 第5位は「第6回 ジーベックがkintone導入で体験した期待、幻滅、そして改善」が入った。本連載では、イベントレポートなども取り上げているがトップ10に入ったレポートはこの回だけ。

 2017年5月19日、六本木アカデミーヒルズで開催された「kintone hive tokyo」でユーザー事例の発表が行なわれた。この回は、ジーベックテクノロジーの本堂円さんによる「素人流業務改善全社プロジェクト」という内容。ジーベックテクノロジーは産業用特殊工具を扱っており、バリを取る金型向けセラミック砥石の分野で世界シェア80%を持っている。

 kintoneを社内で活用してもらうために奮戦した様子を、ガートナーのハイプ・サイクルに沿って説明してくれた。kintone担当者が直面しやすい壁を乗り越える手法をいろりろ聞けて、ためになった人も多いのではないだろうか。

ジーベックテクノロジーの本堂円さん

 ここで、ちょっと読まれなかった記事をチェックしてみる。「第24回 kintoneとZapierを連携してメール通知が届くようにしてみる」や「第20回 kintoneのユーザーを組織や肩書きでグループ分けして管理する方法」は回も新しいので、そもそも掲載期間が短かったと言うこともあるが、ちょっと機能に突っ込んだ内容だったのだろうか。

 kintoneは単体でも相当なことをできるが、外部システムとの連携により、かゆいところに手が届き、さまざまな業務で本格的に活用できるようになる。絶対に押さえておきたい内容なので、また切り口を変えて取り上げようと思う。

 肩書きやグループも組織で運用するなら必須。筆者は5アカウント契約なのでどうにでもなるが、100アカウント1000アカウントと増えていくと、ユーザー名ベースでは管理しきれない。「部署をまたいで課長職だけが使う秘密のアプリを作る方法」といったタイトルなら読んでもらえるだろうか。

PVは伸びなかったが、連携は活用して欲しいので、再チャレンジする予定

 第3位と第4位はほぼセット。「第1回 kintoneで何ができる? お値段はいくら?」と「第2回 kintoneのアカウントを作成! まずは30日間無料お試しから」だ。連載を始めたばかりで注目度があるので、当然と言えば当然。とはいえ、kintoneという名前は知っているが何かわからない、という人が一定数読んでいただけたようだ。初回だけでなく、2回目のアカウント作成まで読まれているので、興味を持っている人が多いことが窺える。

第1回は4月27日スタート。イラストを起こすのかと思って写真を送ったところそのまま使われて驚いた

kintoneは機能の割に価格が安いし、お試し期間もある。気軽に試せるのがうれしい

 第2位は、ちょっと意外な「第9回 メールで業務報告は非効率! 超簡単な「日報」アプリを使い倒そう」。人気アプリ紹介の回だったのだが、たくさん読まれた。メールは非効率、という働き方改革っぽいフレーズが目を引いたか。

 メールだと埋もれるし一覧性が悪いし会話の流れがつかみにくく、誤送信の可能性もある。その点、kintoneの日報アプリで業務報告をしてもらえれば、スキマ時間に書いてもらえるので残業が減るし、直帰もできる。上司はいつでもどこでもチェックできるし、上司以外の人も閲覧できればナレッジの共有にもなる。潜在的なトラブルの芽を摘むことだってできるかもしれない。日報でもコメントをやりとりできるので、コミュニケーションも可能だ。

 ユーザーのニーズがあることがわかったので、今度はkintoneを活用している企業の実際の日報アプリを取材して紹介してみたい。

日報アプリでスムーズな情報共有とコミュニケーションが可能

 第1位は、「第10回 Excelファイルをさくっとkintoneアプリにして業務を効率化」だった。まさにExcelをkintoneに置き換える、というのがコンセプトにあるので、10回目のこの回がトップになったのはよかった。

 Excelでなんでも処理している会社は多いが、デメリットも多く、無駄な作業時間が発生したり、トラブルの原因になったりする。既存のエクセルを読み込むだけでアプリを作れるので、簡単に移行できる。一度kintoneに入れてしまえば、そこからは手軽に快適に利用できるし、データはクラウドでしっかり守られるので安心。手持ちのエクセルをまずは1つ読み込んで見てほしい。驚くこと請け合いだ。

エクセルで運用していた業務を手軽にkintoneへ移行できる

 業務改善や働き方改革に絡む内容だと、ユーザーの興味を引くことがわかった。アプリの紹介も想像以上に人気だったので定期的に取り上げていきたい。便利機能の紹介がランキング下位に入っていたので、その機能を使うとどのように業務改善ができるのか、まで含めて紹介していきたいと思う。

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