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第8世代CoreプロセッサーとNVIDIA GeForce 940MXを搭載

アルミ素材とダイヤモンドカット加工が織りなす高級感、狭額ベゼルの15.6型ノートPCの外観をチェック

2017年12月03日 11時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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デルの「New Inspiron 15 7000」

 ディスプレーの大きさと基本性能の高さで人気の15.6型ノートパソコン。売れ筋ということもあって、各社から多種多様な製品が販売されているが、ここ最近は薄型化・狭額縁化がトレンドになっており、機動性が高く持ち運びやすいモデルも増えつつある。

 デルの「New Inspiron 15 7000」もその1つ。狭額縁デザインによる省スペースな本体と、第8世代インテルCoreプロセッサーや単体グラフィックスの搭載により、自宅でも出先でも使いやすい魅力的な製品に仕上がっている。

 今回、New Inspiron 15 7000の実機を試す機会を得たので、外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

上質なアルミボディーと狭額縁デザインを採用

 デルのコンシューマー向けノートパソコンブランド「Inspiron」シリーズは、コスパに優れた基本モデル「3000」、性能バランスがよい標準モデル「5000」、高性能を追求した上級モデル「7000」、グラフィックス性能を重視した「5000/7000ゲーミング」の5シリーズで展開されている。New Inspiron 15 7000は、そのうち「7000」シリーズに属する製品だ。

 上級モデルだけあって洗練された外観が特徴で、天板とボトムケース、キーボード面にはすべてアルミ素材が使用されている。天板のエッジやタッチパッドのエッジには、ダイヤモンドカット加工が施されており、金属ならではの高級感が漂っている。本体カラーはプラチナシルバーとピンクシャンパンの2種類。今回試したのはシルバーの方だが、上品でクセのない色合いのため、場所やシーンを問わず使用できそうだ。

天板やボトムケースはつや消し加工が施されたアルミニウム素材が使用されている

天板のエッジ部分はダイヤモンドカット加工が施されている

 New Inspiron 15 7000のディスプレーは大きめの15.6型だが、本体サイズはおよそ幅361.4mm×奥行き244.5mmと比較的コンパクト。これは狭額縁デザインによりフットプリントが抑えられているのが理由。ちなみにNew Inspiron 15 7000のベゼル幅は左右が約7mmと非常にスリムで、上辺もカメラが内蔵されているにもかかわらず14mm程度しかない。

ベゼル幅は左右が7mm、上辺が14mm程度となっている

 そのため、作業中はベゼルの存在をあまり意識することなく画面に集中できる。実際、動画などをフルスクリーンで再生するとかなりの迫力があり、狭額縁のありがたみを実感できた。

 解像度は最上位モデルが4K UHD(3840×2160ドット)、それ以外がフルHD(1920×1080ドット)となっている。今回試したのはフルHDのモデルだが、一般的なノートパソコンのディスプレーと比べて色域は広めで色再現性も高く、微妙な階調の違いも判別しやすかった。なお、4K UHDモデルは色域がさらに広く、Adobe RGBカバー率100%を実現している。色にシビアな写真や映像、デザインなどのクリエイティブ用途には強い味方になってくれそうだ。

 また、IPS方式を採用しており、視野角は左右上下いずれも80度と広い。真横や真下に近い角度から見ても色の変化は少なく、電車・飛行機の座席など、画面角度調節がしづらい場所でも表示は見やすい。ちなみにディスプレーは180度まで開けるので、商談や打ち合わせで対面相手に画面を見せながら説明する場合などに便利。その場合でも、画面の色味や明るさの変化が少ないのはありがたいポイントだ。

ディスプレーは最大180度まで開く

 本体の厚みはフルHDモデルの場合、最薄部がおよそ18.81mm、最厚部がおよそ20.04mmとなっている。4K UHDモデルは若干厚みが増して、最薄部が18.91mm、最厚部が21.12mmとなる。質量は最小構成時に公称で1.995kgとなっているが、実際に計測したところ試用機の場合は1.939kgだった。

本体の厚みはおよそ18.81~20.04mmで、質量は約1.995kg(最小構成時)となっている

使い勝手のよいキーボードと充実したインターフェースを搭載

 キーボードは、各キーが分離独立したアイソレーションタイプ。キーピッチは約19mmあってクリック感もしっかりあり、思った以上にタイプしやすい印象。打鍵音も比較的静かなので、会議や打ち合わせなどで使う際も周囲に気を遣わなくてすむのはうれしい。なお、キーボードにはバックライトが内蔵されており、暗所でキートップの文字が光る仕組みになっている。個人的にはなくてもあまり困らない機能だが、プレゼン会場や飛行機内など照明を落とした環境での作業にはやはり便利だ。

バックライト内蔵でキートップの文字が光るため、暗所でも作業しやすい

 15.6型ノートの場合、本体幅に余裕があるためテンキーを搭載する機種も多いが、本機の場合テンキーは省略されている。表計算アプリを多用するユーザーには少々残念かもしれないが、その代わりホームポジションがほぼ本体のセンターにくるようになっており、キー入力やタッチパッド操作がしやすいのは好印象。文章入力中心のユーザーなら、こちらの方が使いやすいだろう。

 ちなみに、スピーカーはキーボード面ではなく本体底面に搭載されている。音質は本機を置く場所にも多少影響されるが、ノートパソコンの内蔵スピーカーとしては思えないほどクリアで奥行きのある音が楽しめる。プリインストールされているユーティリティー「MaxxAudio Pro」を使えば、「ブルース」や「クラシック」「ダンス」「ポップ」「映画」など、ジャンルに合わせて音響を調整するのも簡単。実際にロックやJ-POPなどで試してみたが、ボーカルの声が聴きやすく、低音域や高音域も思った以上に出るのに驚いた。

WAVESの「MaxxAudio Pro」で、ジャンルにあった音響に簡単に調整できる

 インターフェースは本体左側面にUSB 3.1(Type-C、DP/電源供給)端子、HDMI端子、USB 3.0×2端子(PowerShare機能付き)、マイク入力/スピーカ出力が搭載されている。また、右側面にはメディアカードリーダー、USB 3.0端子、有線LAN端子がある。そのうちUSB 3.1(Type-C)端子は、データ転送だけでなく外部ディスプレー出力にも対応している。また、HDMIはバージョン2.0に対応しており、4K/60fpsでの映像出力が可能。外付けの4K UHDディスプレーを使いたい人にはうれしいポイントだ。

本体左側面には、USB 3.1(Type-C、DP/電源供給)、HDMI端子、USB 3.0端子×2(PowerShare機能付き)、マイク入力/スピーカ出力が搭載されている

本体右側面にはメディアカードリーダー、USB 3.0端子、有線LAN端子が搭載されている

 狭額縁デザインを採用して、15.6型ながら持ち運びやすい本体サイズを実現したデルのNew Inspiron 15 7000。今回は、外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回はその気になるパフォーマンスをチェックしていこう。

試用機の主なスペック
製品名 New Inspiron 15 7000(プラチナ)
CPU 第8世代 Core i7-8550U(最大4.00GHz)
グラフィックス NVIDIA GeForce 940MX
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD+1TB HDD
光学ドライブ
ディスプレー 15.6型ワイド(1920×1080ドット)
インターフェイス USB 3.1(Type-C、DisplayPort/電源供給)端子、USB 3.0端子×3(うち2基はPowerShare対応)、HDMI 2.0端子、有線LAN端子、マイク入力/スピーカ出力、Nobleロック・セキュリティスロット、メディアカードリーダー
OS Windows 10 Home(64bit)

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