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ムダばかりの「ブラック会議」を強くする、ほんのちょっとの視点 第4回

話がそれて時間切れ、そんな「行先不明な会議」が発生しないようにするには?

2017年11月29日 09時00分更新

文● 橋本雅司/内田洋行

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ディスプレーを1台追加するだけでも効果は上がる

 しかし、2ヵ所のスクリーンと2台のプロジェクターが設置されている会議室は、そう多くはないかもしれません。その場合は、ディスプレーでも同じことができます。皆さんが使われる会議室には、表示用のディスプレイが1台は設置してある環境が多いのではないでしょうか。そこへもう1台のディスプレイを並べるのが、比較的容易にマルチスクリーン環境を作る方法です。キャスター付きのスタンドにつけておけば、画面サイズの大きなものでも移動できます。少人数であれば、23インチ前後のものをテーブルに設置するだけで十分に活用できます。

キャスター付スタンドに設置したディスプレイであれば移動も簡単

 マルチスクリーン環境では、データの表示用にワイヤレス投影機器を利用すると、より容易に、かつタイムリーに情報を提示することが可能です。ワイヤレス投影機器とは、前回の連載(第3回 誰も発言しない「沈黙会議」を盛り上げよう)でご紹介したパソコンやタブレットの画面を映像ケーブルをつながずに無線で投影するICT機器です。

内田洋行製のwivia(ワイビア)

wiviaの接続利用イメージ図

 この機器は「wivia」(ワイビア)というワイヤレス投影機器です。使用するためには、本体の映像出力端子を表示機器に接続し、併せて社内のネットワークにも接続します。利用者は、パソコンを社内のネットワークに無線LAN(有線LANでも可)で接続し、パソコンに予めインストールした専用のクライアントアプリを起動します。自分の画面を投影したい時にアプリの投影ボタンをクリックすれば、パソコンの画面が無線LANからwivia経由で表示装置に送られて投影されるというものです。

wiviaクライアントアプリ操作メニュー。再生ボタンをクリックするだけでワイヤレス投影される。

 wiviaを使用する利点は、都度映像ケーブルをパソコンにつなぎ直さなくてもいいことと、1台のパソコンから複数のwiviaへ任意に投影できたり、1台の表示装置に対して4台のパソコンから同時に画面分割投影できることです。マルチスクリーン環境で複数人数で会議を行う際に、映像ケーブルの接続交換などを行わずに任意の表示装置にワイヤレス投影できるので、議題や議事録、コンテンツを自由自在にタイムリーに表示できます。

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