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サイトの質をグッと高めるチェックとコンテンツ投稿

クラウドならではの機能の使いこなし、サイトの完成度を高める方法

連載
BiNDクラウドで会社や店舗のウェブサイトを作ろう

提供: デジタルステージ

 実在するスタートアップ企業で、B2B向けにコンサルティングサービスを提供する「株式会社ミライフォース」のウェブサイト制作プロジェクトを題材に、「BiNDクラウド(以下、BiND)」を使って集客やマーケティングに効果的なウェブサイトをつくる方法を徹底解説します。
 B2Bスタートアップ企業が理想どおりのウェブサイトをつくるためのプロセスを、全6回の連載で解き明かします。

株式会社ミライフォースのサイト

 サイト制作が初めてでもチャレンジしやすい、テンプレートを使った実体験レポート第3弾。BiNDクラウドは、クラウドサービスなのにオフライン編集やローカルにサイトデータの保存ができる珍しいサービス。今回は、その利点を活かした運用方法やスマホからの更新方法を紹介します。さらに、ウェブサイトに対する関係者からのフィードバックを受けつけ、完成度を高める方法を説明します。

1.ウェブサイトをブラッシュアップし、完成度を高める

 正式公開までもう少しの段階です。ウェブサイトのクオリティーをさらに高めるために、関係者(社員など)からのフィードバックを受けつけ、ブラッシュアップをしましょう。

 ウェブサイトへのフィードバックで気をつけたいのは、できるだけ具体性のある意見を引き出すことです。そのためにも、漠然と「何か意見はありますか?」という聞き方ではなく、フィードバックシートを用意し、どのページのどこがおかしいと感じるのか、どのように修正したらよくなるのかを記入してもらうことです。

 ミライフォースでは、フィードバックシートに

  • 済マーク(修正担当者が記入)
  • 対象ページ
  • 場所
  • テストサイトのURL
  • 記入者
  • 内容
  • 対応方針(修正担当者が記入)

という項目を用意し、関係者に記入してもらいました。

 寄せられた意見の中には、検討が必要なもの、反映がむずかしいものもあるでしょう。すぐに反映できるものは速やかに反映し、ほかのものは追って検討や反映をするようにしましょう。このような作業によって、一次完成から二次完成へと完成度を高めていきます。

 フィードバック作業には、関係者だけでなく家族や友人などに参加してもらってもかまいません。なるべく多くの人にチェックしてもらうと、自分では気づかなかったミスや、人による考え方や受け止め方の違いが明らかになったり、考えてもいなかったコンテンツのアイデアが得られたりするはずです。

 フィードバックを依頼された側が見るべきポイントは、次の2つです。

  • 事業をよりよくアピールするには、どうしたらよいか(ビジネス視点)
  • ユーザー体験をいっそう向上させるには、どうしたらよいか(ユーザー視点)

 たとえば、ビジネス視点から考えると、右肩下がりのグラフよりも右肩上がりのグラフのほうが、事業の発展性を連想させるので望ましいでしょう。ユーザー視点からは、お問い合わせフォームの必須項目が多すぎるとユーザー体験が低下するので、できるだけ少なくするのがよい判断です。

1.関係者からの意見を記入してもらったフィードバックシート(Googleスプレッドシートで管理)

2.フィードバックの反映例。右肩下がりのグラフ画像(左上)を右肩上がりに変更したいという意見を受けて、画像を差し替えた(ビジネス視点でのブラッシュアップ)

3.フィードバックの反映例。お問い合わせフォームの必須項目が多すぎるという意見を受けて、必須項目(赤の※印)を減らした (ユーザー視点でのブラッシュアップ)

二次完成した株式会社ミライフォースのサイト

2.クラウドとローカル環境で同期して万が一のトラブルを回避する

 BiNDクラウド(クラウド版)はエントリーコースでは初年度無料で使えますが、独自ドメインが使えなかったり、BiNDクラウドのメリットでもあるオフライン環境での利用ができません。利用には、BiNDクラウド・プロコースまたはビジネスコースの契約が必要です。

 BiNDには「BiND Box」という機能が用意されています。これは、クラウドとローカル(プロコースまたはビジネスコースで提供される、ローカルマシンで利用可能な「BiNDクライアント」というアプリケーション)を同期させ、オフライン編集を可能にする機能です。たとえば、自宅のパソコンではローカルのBiNDクライアントで編集したあとに、会社のパソコンではBiNDクラウドで編集する、といったことができます。

 クラウドとローカル環境で編集できるためさまざまなメリットが生まれます。ローカルアプリでありがちな、HDDがクラッシュしてもクラウドで編集できたり、インストールされているPC以外でも出先でも編集できるようになります。逆にネットワーク環境が不安定な場合は、ローカルで快適に編集してもよいでしょう。

 そのほか、外部サーバーまたはBiNDクラウドサーバーの双方が選べるので、利用環境に応じてベストな方を選択できます。ビジネスツールとして選ぶ以上、大事への備えを取っておくのは大きなメリットです。

1.ローカルで利用するBiNDクライアントは、BiNDクラウドのコントロールパネルの「各種設定」からインストールできる

2.BiNDクラウドで、画面上部の「メニュー」から「環境設定」を開く

3.環境設定で「このサイト」のタブをクリック。「BiND Box 同期」の項目にチェックを入れると、そのサイトが同期の対象となる

4.BiNDクラウドのトップ画面(サイトシアター)を確認。同期の対象としたサイトには、右上にチェックマークが表示されている

5.ローカルのBiNDクライアント側の設定。画面上部の「メニュー」から「環境設定」を開く。「BiND Box」のタブをクリックし、項目にチェックを入れると、BiNDクラウドと同期される

3.スマートフォンから更新できるブログ記事の設置で更新性を上げる

 ようやく完成したウェブサイトですが、そのお知らせも、タイムリーに公開したいものです。打ち合わせなどで外出中の「すきま時間」を使ってブログ記事が投稿できると効率的ですし、投稿そのものへのモチベーションが高まります。

 また、スタッフブログなどで、スマホで撮影した写真を添えたカジュアルな記事、日々の活動のアクティブさを伝える記事は、会社の魅力を伝えるために有効です。顧客の親近感を高め、さらなるブランディングにつなげましょう。

 BiNDクラウドでは、スマホからのブログ記事の投稿に対応しています。

1.スマホブラウザーからBiNDクラウドのコントロールパネルにアクセスし、「BiND Cloudを起動」をタップ

2.ブログコーナーが設定されているサイトが一覧表示されるので、記事を投稿したいサイトを選択(どのサイトにもブログコーナーが設定されていない場合、サイトは表示されないので、あらかじめ設定しておく)

3.記事エディタ画面で「新規記事」を押すと、記事入力画面が開く

4.タイトルや本文を記入し、「保存」を押せば記事が公開される(非公開としたい場合は「下書き保存」をタップする)

ブログを書くなら、サイトの中と外のどちらがよい?

 ブログは、自社のコーポレートサイトの中で更新するのと、外部のブログサービスなどで更新するのでは、どちらのほうがよいでしょうか。結論からいえば、サイトの中で更新するほうがメリットが大きいでしょう。

 まず、記事が増えれば増えるほど、自社サイト(ドメイン)への検索エンジンからの評価が高まり、検索結果で上位に表示されやすくなります。次に、サイト内の固定的なページとするのは適さないけど、ブログには適する内容が投稿できる点です。自社サービスについて別の角度から魅力を伝えたり、活用法をカジュアルに伝えたり、といったことができます。

 このような記事作成をもっと本格的に行うと、最近流行している「オウンドメディア」の取り組みに近づいていきます。オウンドメディアは、そのまま訳せば「自社メディア」という意味ですが、一般的には「メディア化された自社サイトや関連サイト」を指します。

 たとえば、3Dプリンターのスタートアップ企業があるとします。自社サイトで、3Dプリンターの魅力や裏側のしくみ、注目の最新情報などに関する記事を、ある程度の頻度で公開しつづけることで、サイト全体がメディア(媒体)としての魅力を帯びてきます。コンテンツの充実によって、検索エンジンからの来客も増えるでしょう。当然ですが、広告料はかかりません。

 ブログを書くことで、ウェブサイトへの集客、ひいてはコンバージョン(お問い合わせや資料請求など)の増加やビジネスへの貢献が期待できるのです。


次回予告

連載第4回からは、ランディングページとして「採用サイト」を作成する方法に進みます。採用情報はコーポレートサイト内で公開してもよいのですが、求める人材に関する考え方をいっそう力強く伝えるには、コーポレートサイトとは異なるデザインや画面構成のほうが望ましいケースが多いものです。BiNDクラウドでの採用サイトの作り方と、応募につながるデザインのコツを3回にわたって解説していきます。


最新のBiNDクラウドでは、「新テンプレート」、サイト自動生成機能「AiDジェネレーター」、ウェブサイトへの集客を強化する「SEOアシスタント」、ページ遷移を後押しするアニメーション機能「SHiFT」、新・画像編集ソフト「SiGN」、サーバー機能も使えるオンラインサービス「BiNDクラウド」など、さまさまな機能が追加・強化されている

(提供:デジタルステージ)

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