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「攻め」の働き方改革~やらされるなんてまっぴら、自分のやりたいことをやる 第4回

シェイプアップは意外と簡単にできる

仕事のムダな時間を減らす、たった2つの視点

2017年11月27日 09時00分更新

文● 平山 信彦(内田洋行 知的生産性研究所所長)

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 私のような年齢になると、ちょっと油断してカロリーを採りすぎたり運動不足になると、たちまち体形が崩れ、さらには生活習慣病を患ったりします。長年、体のことはあまり気にしていなかった私も、さすがに食事に気をつけたり、時間を見つけてはワークアウトをしたりするようになりました。そのような生活を始めてみると、無駄な贅肉や体脂肪を抱え込んでいたことがあらためて解ります。

 仕事も同じかもしれません。毎日忙しく働いていると気がつきませんが、意外と無駄な仕事を抱え込んでいるものです。私たちは、自分の仕事を見直しムリ・ムダ・ムラを無くし筋肉質にすることを仕事の「シェイプアップ」と呼んでいます。今回はこのシェイプアップについてお話ししましょう。

仕事をシェイプアップするとは?

 シェイプアップという考え方が出てくる背景には、今の仕事には絞れるムダな部分や整流化すべきムリやムラがあるという認識があります。「そんなことはない。自分の仕事はどれも大切なものばかりでムダなんてない」というひとも多いと思います。しかし、ひとつひとつの仕事について、「この資料は何人の人が読んでいるんだろう」「社内向けのプレゼンテーションでこんなに凝ったものが必要なのか」と見直していくと意外と止めたり簡素化したりできるものが見つかるものです。

 問題は、忙しい毎日の中で自分の仕事を見直す機会が無い、そもそも見直した結果どのようなメリットがあるのかイメージできない、ということではないでしょうか。

 では、仕事をシェイプアップしてムリやムダを無くするとどんな良いことがあるのでしょう。いろいろありますが、一番のハピネスは自分の自由になる時間が増える、ということだと思います。その時間は、新しいテーマにチャレンジしたり、そのためのインプットをしたりする時間に充てることができます。前々からやらなくてはと思いながら手を付けられなかった仕事に充てることもできます。もちろん残業を無くしてプライベートな時間を充実させることもできるでしょう。

 また、このような時間が増えると、自分が日々携わっている仕事を少し離れた視点から客観的に見ることができるようになります。その結果、日々の仕事にも良い気づきを得られるかも知れません。このようなメリットは、時間の余裕ができて初めて気がつくものです。日々忙しく、そのような時間が無いというひとは、ぜひシェイプアップを試してみることをお勧めします。

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