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乱獲の影響で激減した鯖を復活、漁業後継者の育成も課題に

KDDIなど、IoTを漁業に活用した「鯖、復活」養殖効率化プロジェクト

2017年11月22日 17時30分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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IoTセンサー「うみのアメダス」で取得したいけすの環境をクラウドで管理

 福井県小浜市とクラウド漁業、KDDIは11月20日、鯖の安定供給と知識・技術の伝承を目指した産官学連携の取り組み「鯖、復活」養殖効率化プロジェクトを開始すると発表した。

 近年、乱獲などの影響で全国的に鯖の漁獲量が減少、小浜市の漁獲量も激減しており2015年の漁獲量は1トン未満まで落ち込んでいるという。鯖養殖の事業採算性を確保するためには、飼育規模を拡大する必要があるが、水温と給餌量の関係を明確化し、生残率を高める課題がある。

操業日誌をタブレットで管理して経験を蓄積 

 プロジェクトでは、養殖いけすに、水温、酸素濃度、塩分濃度を1時間に1回測定可能なIoTセンサーを設置、漁業をデータ化していけすの状態をリアルタイムで監視。さらに給餌場所、給餌量、タイミングをタブレット入力によって管理する「デジタル操業日誌」を導入し、漁師の経験と勘でなされているノウハウをデータ化。

 今後、蓄積されたIoTセンサーによる外環境データと漁師のノウハウデータの相関を分析することで、養殖の効率化を図り、後継者育成課題の解決に貢献することを目指している。本格的な運用は2018年2月中旬に開始する予定。

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