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業界人の《ことば》から第272回

aiboはソニーがAIとロボティクスに取り組む始まりの作品

2017年11月22日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

 「aiboは、ソニーのミッションを実現する存在と確信し、1年半前に開発を指示した。私自身、現場に何度も足を運び、進捗を見守ってきた」(ソニー・平井一夫社長)

 ソニーが、エンターテインメントロボット「aibo」を2017年11月1日午後11時1分から予約販売を開始し、2018年1月11日から出荷を開始する。

 プレイステーションは、123の日付設定にこだわってきた経緯があるが、aiboは犬の鳴き声にあわせて、111(ワンワンワン)の発売にこだわった。

aiboは「ライス・ワン・インチ」を具現化した製品

 ソニーが初代AIBOを発売したのは1999年。2006年の生産終了までに約15万台が出荷された。新たなaiboの販売目標は明らかにはしなかったが、最初の予約数量は限定するという。

 平井社長は「従来の産業用ロボットとは異なり、エンターテインメントを核にして、人間とともに暮らす新たなロボット文化を生み出したのがAIBO。感情を持って、自分で考えて行動し、コミュニケーションをして学習し、成長するAIBOは、かつてないロボットとなった。そして、各家庭において、我が家のAIBOが育てられた。しかし2006年には、オーナーのみなさんや我々にとって、厳しい決断を下さなくてはならない時が訪れた。日々の愛情を持って接してきたオーナーには心の痛いことであったと受け止めている」と、その当時を振り返る。

 戌年(いぬどし)に生産が終了したAIBOは、それから12年を経過した同じ戌年の2018年に復活することになる。

 ソニーの平井一夫社長は2016年6月の経営方針説明において、エレクトロニクスの領域を広げる取り組みのひとつとして、AI、ロボティクス、通信などを組み合わせ、生活空間のあらゆる場において「ライス・ワン・インチ」による新たな提案をしていくことを発表した。

 今回のaiboは、それを具現化した製品になるという。

 「aiboは1年半前に開発を指示し、私自身、現場に何度も足を運び、進捗を見守ってきた」と、平井社長自らが思い入れを持って開発を進めてきた製品であることを強調する。

 平井社長は社長就任以来、「ユーザーに感動をもたらし、人々の好奇心を刺激し続けることができる会社であることが、ソニーのミッション、ソニーの存在意義であると言い続けてきた」とし、「人と心のつながりを持ち、育てる喜びがあり、愛情の対象となるエンターテインメントロボットが、ソニーのミッションを実現する存在になるということを私自身確信した。自ら好奇心を持って、人と寄り添いながら、毎日をともに楽しく生活し、ともに成長するパートナーであるaiboが、みなさんとともにかけがいのない物語を紡いでもらえることを心から願っている」と語る。

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