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T教授の「戦略的衝動買い」 第456回

グーグルのスマートスピーカー「Google Home」を1ヵ月使ってみた!

2017年11月15日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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これから面白くなりそうなスマートスピーカーの世界

Google Homeのマイアクティビティを参照すれば、過去のGoogle Homeへの問いかけとGoogle Homeの答えの全内容を時系列に見られる

Google Homeのマイアクティビティを参照すれば、過去のGoogle Homeへの問いかけとGoogle Homeの答えの全内容を時系列に見られる

 繰り返しになるが、スマートスピーカーの世界は“習うより慣れろ!”の世界だ。AIと言っても、個々の単語の理解はできても、構文解釈はまだまだ怪しい「かな漢字変換」の初期のイメージだ。

 ましてマルチリンガル対応となるとその難しさは想像できる。なので、スマートスピーカーにとって一番大事なのは、実際にいろいろな面で使ってさまざまなエラーを出すことだろう。

 角度を変えて聞いても、「すいません。お役に立てそうにありません。もっと頑張ります」を飽きるほど聞くことが、自分とサービスの両方が成長するための過程だろう。

 またGoogle Home使用ユーザーに時折送られてくるメーリングニュースに記載されている情報もなかなか有効だ。

 日本国内でもアマゾンのAI音声サービスである「Amazon Alexa」とスマートスピーカー「Amazon Echo」が発売された。

 そして一番先にこの世界を開拓したアップルが、まずは英語圏で同社初のスマートスピーカーである「HomePad」(ホームパッド)を発売するというニュースも聞こえてきている。

スマートスピーカー選びの一番のキモは、メーカーやハードウェアのスペックではなく、自分の好きなコンテンツを今どこが一番提供してくれるか……ということだろう。衛星放送のチャンネル契約に似ている

スマートスピーカー選びの一番のキモは、メーカーやハードウェアのスペックではなく、自分の好きなコンテンツを今どこが一番提供してくれるか……ということだろう。衛星放送のチャンネル契約に似ている

 筆者は現在、Google Homeを使用しているが、コンテンツ的には長い期間入っている「Amazon Prime」への依存度が大きいのが現実なので、心はAmazon echoに傾きかけており、すでに“招待制”の販売で購入しようと考えて申し込みも済ませている。

 検索屋がはじめた「Google Home」、オンライン書店がはじめた「Amazon echo」、そしてリンゴ屋がはじめた「HomePod」。

 AIテクノロジーの比較遊びをしたいなら話は別だが、個人ユーザーにとってもハードウェアコストはいずれも家庭内CFOの決済や稟議書が要るほど大きな金額ではなく、最終的な決定要素はコンテンツを含めた自分自身の総出費のアウトルック(予想)の判断がキーポイントだろう。

 パスカルの「一本の葦」に遅れること約350年。2001年宇宙の旅の「HAL」に遅れること16年。直接コンシューマーユーザーには関係なさそうなIBMも「ワトソン」を担いでAIを超えた“考えるコンピュータ”であるコグニティブ・コンピューティングの世界を推し進めようとしている。

 開発力はあっても、いつもなかなか認知度の上がらないIBM。一番最初に名乗りをあげたにも関わらずパッとしないアップル、そして世界で先行するアマゾンとAmazon echoを射程距離内に捉えだしたGoogle。2018年のAI関連とスマートスピーカーワールドはますます面白くなりそうだ^^;

T教授

今回の衝動買い

アイテム:
Google Home

価格:ビックカメラ AKIBAにて1万4000円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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