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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第534回

iPhone Xの望遠カメラと広角カメラを使い分けて猫を撮る

2017年11月13日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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広角カメラと望遠カメラで撮り比べてみた

 さてここからは、よく晴れた秋の日のお昼寝猫。秋晴れの日は猫も日向でごろごろしてくれるので楽しいのである。

 広角カメラと望遠カメラ。まずはこの差から。

河原で日向ぼっこちゅう。背景が広くとれる(2017年11月 アップル iPhone X)

河原で日向ぼっこちゅう。背景が広くとれる(2017年11月 アップル iPhone X)

同じ位置から望遠カメラで。ぐっと近寄ってアップで。外猫だと近寄らせてくれないこと多いので、望遠カメラがあると助かるのである(2017年11月 アップル iPhone X)

同じ位置から望遠カメラで。ぐっと近寄ってアップで。外猫だと近寄らせてくれないこと多いので、望遠カメラがあると助かるのである(2017年11月 アップル iPhone X)

 この猫を撮ってたら草むらに隠れてたほかの猫もちょこちょこと顔を出しはじめてくれたんだが、みんな眠そうでおもしろい。

 まずはiPhone Xを逆さに持ってポートレートモードで撮影。寝てる猫を撮るときは逆さ持ちに限るのである。

草むらで寝てたミケ系の猫だが、わざわざ日向に出てきてごろんところがってくれた。昼寝したいけど、エサをくれるのなら拒みはしないよ、的な微妙な感じなんだろう。そう思うと可愛い(2017年11月 アップル iPhone X)

草むらで寝てたミケ系の猫だが、わざわざ日向に出てきてごろんところがってくれた。昼寝したいけど、エサをくれるのなら拒みはしないよ、的な微妙な感じなんだろう。そう思うと可愛い(2017年11月 アップル iPhone X)

 ポートレートモードだと背景が大きくぼけてよいのだが、人物撮影用にチューニングされてるので、被写体がネコだとどうしてもディテールが乱れることがある。

 まあしょうがないですな。ポートレートモードの効果はあとからオフにできるので、失敗したと思ったらオフバージョンに切り替えればいいのである。

 如実に差が出るカットを撮れたので比べてみよう。

キリッとした顔をしてくれた白黒猫なんだが、すぐ後ろのフェンスがちょいとザワザワしてる(2017年11月 アップル iPhone X)

キリッとした顔をしてくれた白黒猫なんだが、すぐ後ろのフェンスがちょいとザワザワしてる(2017年11月 アップル iPhone X)

ポートレートモードだとフェンスが大きくぼけて猫がしっかり浮かび上がってくれた(2017年11月 アップル iPhone X)

ポートレートモードだとフェンスが大きくぼけて猫がしっかり浮かび上がってくれた(2017年11月 アップル iPhone X)

 ポートレートモードで背景をボカしてみると、ああ、このフェンスって写真的にはちょいと邪魔だったんだなあというのがよくわかる。

 よく見ると左目の上あたりのボケ方が不自然なんだが、元写真を見ると背景との判別が難しい場所だなってのは想像できるわけで、あまり無理は言うまい。

 この場合は背景がボケてカッコいい方を優先したい。

 最近のスマホってレンズがどんどん広角になっていってて、それはそれでわかるんだけど、お気軽猫撮りカメラとしてはiPhone Xや8 Plusのように望遠気味のレンズも備えてもらえるとうれしいのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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