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Cybozu Days基調講演で見えたサイボウズの次の一手

サイボウズが壁を超えるために始めること、やめること

2017年11月13日 09時00分更新

文● 柳谷智宣

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20周年を迎えるサイボウズは2017年11月8~9日、幕張メッセで「Cybozu Days 2017」を開催した。広い会場に多数のブースが出店され、あちこちのステージでは次々と公演やワークショップが行なわれた。今回は8日の基調公演の様子をお伝えしよう。

「Cybozu Days 2017」のテーマは「壁を超える」

200万ユーザーを超えるサイボウズLive終了の謝罪から

 基調公演はもちろんサイボウズの青野慶久社長。今年のテーマは「壁を超える Ready for Next Jump」とのことで、「皆様に取っての壁は何でしょうか」と問いかけてきた。「CybozuDays 2017」への申し込みは6000人と前年からぐっと増えたが、来年にはこの6000という数が壁になる。そしてそれを乗り越えていかなければならない。参加者には、このイベントで壁を越えるヒントをつかんでいって欲しいと語りかけた。

青野社長が登場

 製品紹介の冒頭、まずは謝罪からスタートした。2009年に公開されたサイボウズLiveはサイボウズにとってはじめてのクラウドサービスだった。全機能が無料で利用できるということでユーザー数は増え続け、今年の夏には200万ユーザーを突破した。しかし、8年が経過し、ユーザーも増えることで運用が難しくなっていたという。システムを作り直さなければいけない状況に来てしまった。

 一方、2011年に有料の「cybozu.com」というクラウドサービスをスタートしている。こちらもユーザーが増え、開発と運用の負荷が高くなってきた。限られた開発と運用のリソースの配分を考えた時に、無料サービスは終了して、有料サービスに注力することにしたという。

 サイボウズLiveの終了は2019年4月を予定。来年ではなく再来年の4月にしたのは、ユーザーとサイボウズ側の両方が何らかの手を打つ時間的な余裕が持てるから。そこで青野社長は「ぜひご意見を聞かせてください」と要望。サイボウズLiveは無料サービスなので、どんなユーザーがどんな使い方をしているのかわかっていないという。そのため、何でも良いから意見をもらいたいそうだ。

サイボウズLive終了のお知らせから

「チームワーク総研」で働き方改革をビジネスへ

 続いて、サイボウズの新事業「メソッド事業」が発表された。サイボウズはいち早く働き方改革を進めており、さまざまなメディアから取材を受けている。青野社長には講演依頼が殺到しているが、ほとんど断っている状況だという。研修をしてくれとか、サイボウズのオフィスを見せてくれとか、社外取締役になってくれとか、半年間みっちりコンサルしてください、などなど。そこで、これを商売にすべく、新しく「チームワーク総研」という組織を立ち上げた。

 青野社長がアドバイスする際、組織を変えようと思ったら、ツールを導入するだけではだめ。制度と風土を一緒に会社は変わらない、と話すそう。サイボウズはこれまでグループウェアというツールを提供してきたが、今後は「チームワーク総研」で風土を変える手伝いをしていくという。

新規事業の「メソッド事業」が発表された

講演や研修、コンサルティングなどを事業として行なっていく

 次は、グローバル展開についての報告。アメリカのkintone Corporationでは、1年前の70社だった契約数が倍増し、160社になっている。前の週にサンフランシスコで開催したkintone connectでは、現地から200人以上が参加し、アメリカ展開の手応えを感じているそう。

 アジアでは、中国に続いて台湾にもオフィスを開設。タイやベトナム、ミャンマー、シンガポール、フィリピン、オーストラリアなどでは、パートナー企業と一緒にサポートをしている。

国境の壁を越えるサイボウズ

 メール共有ソフト「メールワイズ」の紹介では、冒頭で「働き方改革を妨げるのが個人宛のメール」と断言。個人宛メールは仕事を属人化してしまうという。そこで、メールをチームで共有してチームで対応する「メールワイズ」の導入が増えている。現在、クラウドの契約数は3300を超え、本イベントに合わせてメールワイズのAndroid版アプリもリリースされた。

メールワイズの契約数は2016年の2576から、3357へアップ!

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