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ALIENWAREの新作、圧倒的高速ディスプレー

240Hz駆動で5万円切り!! 24.5型ゲーミングディスプレー「AW2518」シリーズをレビュー! (2/2)

2017年11月09日 10時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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ディスプレー背面から伸びる可動式のアーム兼スタンド

スムースなジョイント

 一見して目を引くのが、ディスプレー背面から伸びる可動式のアーム兼スタンドだろう。このスタンドは無段階に稼働するジョイントで本体と接続されており、自在に角度を変えられる(左右下に20度、上に5度)ほか、本体の高さも最大130mmまで調整できる。また、ピボット機構も持ち、左右それぞれ90度まで回転させ、縦型ディスプレーとして使用することも可能だ。

「高級感のある動き」を実現するジョイント部

 可動部の動きは極めてスムースであり、かつ、スタンドに重量があるため、仮に片手で動かしても、転倒するリスクが少ない。かといって触れれば簡単に動いてしまうということもなく、あくまでも頑丈で、「動かしたいときに動きやすく、動いて欲しくないときには動かない」絶妙なバランスにチューニングされている。「高級感のある動き」である。

 価格帯の低いディスプレーでは、もう少し簡易なジョイントの造りをしているケースが多いが、AW2518HAW2518HFの場合、基本性能を除いた、使用感に影響する部分、いわば、スペックには現れない部分にもコストが割かれていると感じられる。

 プレーが長時間に渡るFPS(First Person Sooting)ゲームなどでは、初めに設定した角度でプレーする内に、首が疲れたり、楽な姿勢に移行したくなったりすることもあるはずだ。こうした場合に、スムースにジョイントを動かせるメリットは大きい。頻繁に角度調整をするユーザーなら、この使用感だけでも大きな価値を感じられるだろう。

充実の入力端子、シンプルな操作ボタン

 端子類は本体背面の目立たない位置に備えられ、DisplayPort、HDMIからの入力に対応する。3.5mmヘッドフォン端子のほか、USB 3.0端子(Type-A×4、Type-B×1)をもうけ、PCのUSB端子がふさがっていても、ディスプレー側に接続することで、端子不足を解消できる。

DisplayPort、HDMIからの入力に対応する。3.5mmヘッドフォン端子のほか、USB 3.0端子(Type-A×4、Type-B×1)をもうける

 ディスプレーを操作するためのボタンは本体の向かって右下面に、7つ用意されている。メニューは右から2番目のボタンで呼び出せ、OSDメニューで表示される。「ゲーム」という基本メニューのほか、ディスプレーの明るさを調整する「輝度」、音声出力を設定する「オーディオ」ほか、入力の切り替えやアスペクト比の切り替えに利用する「ディスプレイ」などを設ける。

 「ゲーム」メニューにはゲーミングディスプレーならではの機能を集約。ジャンルに応じた色調の設定をする「プリセットモード」と、暗部の動きを見えやすくする「暗さスタビライザー」などはFPSで活躍するのではないだろうか。

 OSDメニューでは、よく使う項目をプリセットとして保存し、各ボタンに割り当てられる。たとえば「プリセットモード」を登録しておき、FPSとRPGで、それぞれ色調を短い手順で変更する、あるいは、暗部をよく見たいFPSでは「暗さスタビライザー」をオンに、作り込まれたグラフィックを楽しみたいRPGを始めたら、すぐにオフに、といったことが可能だ。

 OSDメニューの操作性はすこし慣れが必要になる部分かもしれない。というのも、全てのボタンが全く同じ形状、大きさで等間隔に並んでいるため、OSDメニューを見て、どのボタンを押すか確認しなければならないからだ。おそらく慣れてくれば、感覚的に位置を覚えてブラインドで設定できるようになるかもしれないが、そうなるまでは多少戸惑うユーザーもいるかもしれない。

 とはいえ、たとえばこれは、デジタルカメラを購入して、一番はじめにプリセットに自分の好みのコントラストや色調を登録していく作業に似ていて、「面倒ではあるけど、楽しい」「最適な組み合わせを探している時が楽しい」機能でもあると思う。

AW2518Hは背面にイルミネーション!

G-SYNCモデルは背面にイルミネーション!

 AW2518Hの直販価格は6万9980円(税抜き)、AW2518HFの直販価格は4万9800円(税抜き)と、両モデルにはおよそ2万180円の差がある。これは、G-SYNCを実現させるためのチップのコストが影響しているものと思われるが、価格差に対して差異が少ない(そう思われやすい)との判断からか、G-SYNC対応のAW2518Hには、豪華なおまけがついている。

AlienFXによる発光色、パターンのカスタムも可能

 背面のスリット部にさりげなくイルミネーションが仕込まれているのである。ゲーミングPCのイルミネーションにしては非常にさりげなく、あまり目立つものではないが、やはり印象は変わる。

 どちらのモデルを購入するかは、G-SYNCとFreeSyncのどちらを使いたいかで決まってしまうとも言えるが、どちらも使用する予定がない場合、より安価でシンプルなモデルを求めるならAW2518HF、イルミネーションが欲しければ(将来的なG-SYNCの導入を見据えつつ)W2518Hという選択をしてもいいかもしれない。

ハイクラスのディスプレーを求める人に!

 今回は外観と使用感の説明だったが、次回はG-SYNC対応のゲーミングPCと接続し、FPSをプレーした結果をまとめてみたい。

 なお、AW2518HAW2518HFはそれぞれ出るの直販サイトで販売中。時期によってはクーポンが提供されていることもあるので、狙っている方はこまめに直販サイトをのぞいてみるといいだろう。

デル株式会社

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