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低廉なモデルの投入を日本のパートナーは軒並み歓迎

ティントリ、従来モデルより約半額となる「Tintri T1000」を国内投入

2017年10月30日 16時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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10月30日、仮想化環境に特化したストレージを展開するティントリジャパンは小規模なVDIやサーバー仮想化に最適なオールフラッシュアレイ「Tintri T1000」を発表した。従来モデルに比べて価格を約半分に新製品で、小規模なVDIや部門・地方拠点など中小規模での需要に応える。

最大100台の仮想マシンをカバーする新モデル

 Tintri T1000はティントリのオールフラッシュアレイのうちもっともエントリモデルに当たる製品で、Tintri EC6000シリーズでカバーできなかった中小規模な環境に最適なモデルとなる。これまでの約半額となる545万2500円(参考価格)という価格で提供される。

製品概要に関して説明した米ティントリ EVP Engineering トニー・チェン氏

 ハードウェアとしてはエンタープライズ向けモデル「ECシリーズ」と同じ2Uのラックマウント型筐体を採用しており、前面のディスクの背後にコントローラーも二重化されている。物理実効容量2TB(実効容量10TB)のフラッシュを搭載し、SSD数が240GB×13で固定となる。性能面は5万IOPSを誇っており、最大で100台の仮想マシンをサポートする。上位モデルに比べ、VM数(EC6030は500)や性能面(EC6030は7万5000 IOPS)が異なるほか、また、ネットワークは10GbEのみ対応する。

Tintri T1000とEC6030シリーズとの比較

 ハードウェアプラットフォームのみならずTintri EC6000シリーズと同一のOSと管理ソフトウェアを採用する。仮想化環境に最適化された自動QoSはもちろんのこと、レプリケーションと暗号化のライセンスが標準バンドルされている。別途、ソフトウェアスイートを購入することで、VMの同期(SyncVM)やAmazon S3へのバックアップ(Cloud Connector)などの機能も利用可能になっている。

低廉なエントリモデルの導入で中小規模での需要をカバー

 これまでティントリはデータセンターでの利用を前提とした大規模な仮想環境を前提とした製品を展開してきたが、T1000のような低廉なエントリモデルを導入したことで、小規模なVDI環境や地方拠点、部門、検証・テスト環境などでの利用を容易になる。

 発表会ではノックス、丸紅情報システムズ、ネットワンパートナーズ、ネットワールド、兼松エレクトロニクスなどの販売パートナーが登壇。「低価格・コンパクトなモデルは以前からお客様に求められていた」「プライベートクラウドからオンプレ回帰の流れがあるので、ヒット製品にしていきたい」「日本市場を重視してくれている」などの歓迎コメントが寄せられた。

中小規模向けの製品を歓迎する販売パートナー各社

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