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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第16回

【鉄板&旬パーツ】品質もコストも◎な鉄板の電源ユニット

2017年11月05日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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「V750 Semi-Modular」を試してみる

 ここからは、定番&鉄板の電源ユニットのひとつとなるCooler Master「V Semi-Modular」の750Wモデル「V750 Semi-Modular」を、実際にハイエンド構成に接続。ストレステストを実行した際の+12V、+5V、+3.3V出力をモニタリングツールで見ていこう。

 テスト環境はLGA2011v3プラットフォームで、CPUにHaswell-Eの8コア/16スレッドの「Core i7-5960X」、ビデオカードにGeForce GTX 1080 Tiを搭載。CPU、GPUともに負荷をかけるストレステストでは、最大消費電力は446W程度になっている。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-5960X」
(8コア/16スレッド、定格3.0GHz、最大3.5GHz、TDP 140W)
マザーボード ASUS「RAMPAGE V EXTREME」
(Intel X99 Express)
メモリー G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」
(DDR4-3000MHz@2666MHz/8GB×4)
ビデオカード NVIDIA「GeForce GTX 1080 Ti」
SSD SAMSUNG「950 PRO」(NVMe 512GB)
電源ユニット Cooler Master「V750 Semi-Modular」(750W、80PLUS GOLD)
OS Windows 10 PRO(64ビット)

 テストには、ストレステストの「OCCT」や、システム診断ツール「AIDA64」、「3DMark」、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を使用。各々、負荷テストやベンチマークを実行し、+12V、+5V、+3.3Vの出力を「AIDA64」を使ってモニタリングしている。

 まずは、OS起動後、なにもせずに20分程度放置したアイドル状態。出力変動を表示する「AIDA64」の「Voltages」を見ると、波形にブレはなく、フラットになっている。最小、最大、平均値を記録する「Statistics」では、+5Vに変動が見られるが、変動幅は0.040Vと極小で定格出力を維持している。

アイドル状態では
波形はブレない

20分程度、なにもせずにいたアイドル状態

OCCTでも波形はブレないが
電圧はわずかに下がる

 続いてはストレステスト「OCCT 4.5.1」の「CPU」と「POWER SUPPLY」を各々30分間実行した際の結果だ。

「OCCT」の「CPU」テストを実行

「OCCT」の「POWER SUPPLY」テストを実行

 「CPU」テスト開始とともに、+5Vが5.000V、+3.3Vが3.328Vに下がったものの、その後は変動なくフラットになっている。なお、テスト中の最大消費電力は235Wで、負荷率は約31%になっている。

 続けては、GPUにも負荷をかける「POWER SUPPLY」で、最大消費電力は446Wにアップ。波形がフラットなのは同じだが、+5Vは定格を割る4.960Vを記録。また、+12Vにも変動が現れ、12.096Vから0.096Vダウンした12.000Vになっている。

AIDA64でもOCCTと同じ結果に

 高負荷のストレステストの最後は、「AIDA64」が搭載する「System Stability Test」をCPU、メモリー、ストレージ、GPUなど、テスト項目をフルチェックした状態で実行した結果だ。

「AIDA64」の「System Stability Test」を実行

 傾向は「OCCT」の「POWER SUPPLY」実行時と同じで、出力最小値は+12Vが12.000V、+5Vが4.960V、+3.3Vが3.312Vになっている。

3DMark実行時でもVGAで大事な+12Vが
定格電圧を割ることはなかった

 3Dベンチマーク系もチェックしてみよう。「3DMark」のプリセット「Fire Strike Ultra」と、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を4K解像度、「最高品質」で30分間ループさせた際の結果になる。

「Fire Strike Ultra」の「Graphics test 1」、「Graphics test 2」をループで実行

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を実行

 両方とも+5Vや3.3Vは、CPUやストレージへのアクセス時に多少変動している感じだが、変動幅はストレステスト時と同様にわずかで、ビデオカードで大事な+12Vも含めて、定格を割ることはなかった。

一度買ったらなかなか買い換えないのが電源
高品質で安定した電力を供給できるものを選ぼう

 電源はかなり重要なPCパーツだ。電力が安定しないと各パーツに影響を与える可能性がある。「V750 Semi-Modular」のように、高負荷時にも安定した電力を供給できる電源ユニットを選びたい。

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